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高知の胴体着陸と同型ボンバル機、住宅に墜落50人死亡

2009-02-16 21:35:21 | 鉄道・公共交通/安全問題
高知の胴体着陸と同型ボンバル機、住宅に墜落50人死亡(読売新聞)

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 【クラーレンスセンター(米ニューヨーク州)=白川義和】米ニューヨーク州バファロー近郊で12日午後10時20分(日本時間13日午後0時20分)ごろ、コンチネンタル航空の国内近距離便が民家に墜落し炎上した。

 この事故で、乗客44人と乗員4人、非番の操縦士1人の全員と、巻き添えになった民家の住民1人の計50人が死亡した。ほかに住民2人も負傷した。在ニューヨーク日本総領事館によると、乗客に邦人が含まれていたとの情報はないが、最終確認を急いでいる。

 米国家運輸安全委員会(NTSB)や警察などが事故原因の究明を急いでいる。米国土安全保障省はテロの可能性はないとしている。

 墜落したのは、カナダ・ボンバルディア社製の双発旅客機DHC8-Q400型機(74人乗り)で、2007年3月に高知空港で胴体着陸した全日空機と同型。コルガン・エアー社(本社バージニア州)が所有、運航し、ニュージャージー州のニューアーク国際空港からバファロー・ナイアガラ国際空港に向かっていた。事故は到着予定の約5分前だった。

 現場は、同空港から約10キロ手前の集落クラーレンスセンターで、13日朝になってもガソリンの異臭がたちこめた。爆発音を聞いて現場に駆けつけ、事故機が炎上する様子をビデオカメラで撮影した大学生アンソニー・トリジリオさん(19)は「ものすごい炎が上がり、現場は大混乱だった」と話していた。

 事故当日の12日には、ニューヨーク州など米東部では強風注意報が出され、各地の空港でキャンセルや遅れが相次いでいたが、事故との関連は不明。AP通信によれば、事故当時、現場一帯はみぞれまじりの天候だった。

 また、地元紙バファロー・ニューズ(電子版)によると、事故機には、バファロー出身の夫を01年9月の米同時テロで失った女性が乗っていた。女性は、夫の誕生日を現地で過ごそうと搭乗していたという。
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「やっぱり墜ちたか」…それが当ブログ管理人の感想である。国内でもトラブル続きだったボンバルディアDHC8-Q400。亡くなった方々には大変申し訳ないことだが、今まで無事に運行できたことが奇跡に近い欠陥機だと思っている。なんせ、過去ログで既報の通り、ボンバルディアという会社は機体整備のための作業手順書すら作っていなかったのだ。そんな状態でもなお、多くの航空会社がボンバルディア機を導入しているのは、燃費がよく低コストだからである。安全軽視、コスト優先という最近の航空業界を象徴する機種なのだ。

今回、墜落したのはプロペラ機のほうだが、ボンバルディア社製航空機はジェットであるCRJにも、飛行中に上空で片側のエンジンが突然停止し、緊急着陸するという事故が相次いだ時期があった。こうした重大インシデントの背景には、航空機の双発化という要因も絡んでいるのではないかという気がする。かつてのジェット機にはエンジンが4台あり、2台までなら飛行中に停止してもそのまま飛び続けることができたが、エンジンが2台しかない「双発機」ではエンジンが1台停止するだけで緊急着陸という事態になってしまう。エンジンの数を少なくするということは、エンジン停止の際のリスクがより大きくなるということである。

もし、双発化の陰に燃費の節約等の要因が絡んでいるとしたら、航空機メーカー各社は今回の事故を契機に、ジェット機の双発化についても安全性の観点から再点検する必要があるように思う。

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