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「つみきのいえ」アカデミー短編アニメ賞受賞!

2009-02-27 23:23:59 | 芸能・スポーツ
「つみきのいえ」でアカデミー短編アニメ賞受賞!加藤久仁生監督が緊急会見

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[eiga.com 映画ニュース] 「おくりびと」と同時に、第81回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した「つみきのいえ」の監督・加藤久仁生が、2月25日、東京・日比谷の東京會舘にて受賞記者会見を行った。

 仏アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ国内外で高い評価を受け、日本映画として初の短編アニメーション賞でオスカーを獲得した本作は、「ALWAYS 三丁目の夕日」の製作プロダクション、ROBOTが送るショートストーリー集「pieces of love」の1編で、海面が上昇する度に積み木のように家を建て増してきた老人が、家族との思い出を回想する物語。

 「鉛筆のタッチにこだわった」と監督が語る本作は、セリフが一切なく、手描きの絵を思わせるタッチの映像で綴られているが、そのこだわりゆえに製作期間が3カ月から8カ月に延びたそうで、「始末書を書く羽目になりました」と苦笑い。それも今回のアカデミー賞受賞で報われたといったところか。

 受賞スピーチで、米ロックバンド、スティクスの曲「ミスター・ロボット」の歌詞と自身の所属する会社ROBOTにかけて、「どうもありがとう、ミスター・ロボット」と言って観客を沸かせた監督だが、実は壇上で何も言えなくなることを恐れて予め用意したスピーチだったそうで、この日の会見では「自分は本来こういう表舞台に立つ人間じゃない」と多くの報道陣を前に動揺気味。授賞式の思い出を聞かれると、「プレゼンターのジャック・ブラックに『スクール・オブ・ロック』がすごく良かったと伝えたら、ギターを弾くマネをしてくれた」とハリウッドスターとの交流をはにかみながら明かしていた。

 すでに昨年10月に発売されている本作のDVDは、アカデミー賞受賞効果で売り上げが急増し、現在3万本以上の追加注文が入っているという。また、3月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて「pieces of love」の他作品とともに凱旋上映されることも決定している。
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一昨日の「おくりびと」に引き続き、1日鉄道ネタを間に挟んだ後、今日は「つみきのいえ」を取り上げる。カテゴリは一応オタクネタとして扱う。

さて、この「つみきのいえ」、さわりの部分だけテレビで紹介されていたので見たが、作画が全く日本的ではなく、キャラのイメージも米国的だと思った。やはり最初から国際舞台への進出を狙って描かれたものかもしれない。わずか12分間の短い作品だが、海面上昇で沈む家の描写は地球温暖化に対する批判を含んでいるものと理解していいだろう。

このアニメ映画の受賞から思ったことは、日本のアニメーターたちの情けない体たらくである。12分間という限られた時間の中でも、自分の表現したいことは表現できるということを「つみきのいえ」ははっきりと示してみせた。

最近、日本の「萌えアニメ」業界でも制作費の予算は厳しく、ひどい作品になると1話200~300万円しかないことも珍しくないといわれる。そうした状況の中で、3ヶ月1クールでテレビ放送を回すことに慣れてしまった日本のアニメーターたちが「こんな状況でストーリーを持った作品なんて作れるわけがない」とばかりに1発ギャグや萌えに特化した作品を粗製濫造するようになって久しいが、何のことはない。加藤監督が12分でもストーリーを持ったアニメを作っているのに、1話25分近くも与えられているアニメーターたちがまともな作品を作れないのは、単純に能力がないか、自分たちに訴えたいストーリーがないかのどちらかではないか、と思ったのである。私の目には、今の日本のアニメ監督で今後も生き残りそうなのは宮崎駿のほか、押井守くらいしかいないように映るのだ。

宮崎駿は1941年生まれ、押井守は1951年生まれで、萌えアニメや美少女アニメを粗製濫造させた40代のアニメーターから見れば1~2世代上に当たる。今後、日本のアニメ界が生き残りたければ、若手を育成する必要があるが、後に続く世代は30代以下から出てくるのではないか…私は加藤監督の受賞を聞いてそんな予感を抱いている。

それにしても、バブル期に楽して就職した40代ってホント役に立たないな。

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