安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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大黒摩季新アルバム感想【ネタバレなし】

2009-02-06 21:24:01 | 芸能・スポーツ
2月4日発売の大黒摩季ニューアルバム“Luxury22-24pm”を聴いてみた。
旧ビーイング時代のシングル曲をアレンジしたセルフカバーアルバムなのだが…

正直、私、今後も大黒摩季ファンであり続ける自信をなくしてしまった。前作“POSITIVE SPIRAL”の時、少しは彼女を再評価したりしていたのだが、また元の木阿弥だ。

「ああ、もうこの人は二度とホールでのライブはできないな」というのがこのアルバムを聴いた第一印象だ。最近メールのやりとりをしている友人が「アルバムを聞いて彼女が目指しているものが見えたような気がした」と評したが、その意味が理解できた気がする。

大黒摩季の目指す道は「身の丈にあったホームエンターテイメント」だろう。小さくまとまり、半径数メートルの世界の中に甘んじて、ステップアップを放棄する大黒摩季の現在の精神構造が凝縮されている気がする。「かすれた声を利用したプロデュース」という友人の評価にも全く同感で、私は大黒摩季が「超えてはいけない最後の一線」を超えてしまったのではないかという気がした。

ぶっちゃけた言い方をすれば「曲のほうを縮小していく自分に合わせた」という感じで、こんな使い方をされる過去の曲がかわいそうに思えるし、こんな状態の作品を「セルフカバー」なんて言ってはしゃいでいるようでは、さらなる彼女の地位低下は避けられないと思う。「セルフカバー」と言えば聞こえはいいけれど、要は単なる劣化コピーだ。

彼女はもうホールでのライブはできない(少なくともこのアルバムではやらないでほしい)し、やるならライブハウスだと思うが、世に送り出す曲が過去の遺産の劣化コピーに過ぎないものであるならば、やがてはライブハウスですら埋めることはできなくなるだろう。次々と劣化コピーを生み出していき、そしてそれがもはやこれ以上劣化できない状態になったとき、アーティスト大黒摩季は死ぬ。いずれにせよ、このままでは彼女の歌手生命はあと数年ではないだろうか。

ただ、新しく彼女のファンになった層は、過去の大黒摩季との連続性を知らないだけに、エンターテインメント指向を強めている彼女の作品を単純に楽しいと思うだろうし、私たちのような悲壮な感想は持ちようがないだろう。

この春、福島で2度目の大黒摩季ライブもあるようだが、正直、参加することに迷いを感じ始めている。もし、これが大黒摩季の目指す方向性であるならば、私はファンであり続けることが自分のためになるかどうか再検討しなければならないと思う。

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