ポジティブマインドづくり「挨拶」
僕は、夏休みに初めて文化の違う外国に行きました。行き先はオーストラリアでした。
言語、気候、習慣が違うことはわかっていたつもりでしたが、実際に行ってみてその違いがはっきりし、なかでも「あいさつ」が、空気のように町中にあふれていたのには驚きました。
シドニーの町の地図を手にして、美術館や教会を歩いて回っていたとき、方向がわからず、道を尋ねてばかりでした。足をとめて、「ハロー」と親切に教えてくれた人。美術館でフラッシュをたくと絵の具が変色するから「カメラはだめ」と言われ、カメラをしまうと、「サンキュー」と言葉が返ってきました。
スーパーのレジでお釣りをもらう人々は、「サンキュー」と当たり前のように言っていましたが、僕を含めて、日本でそんな光景を見ることは珍しいです。黙って出して、レジの人が「ありがとうございました」と言っても、黙ってお釣りを受けとるのが当然のことだと思ってしまうような国が、今の日本です。
人として当然すべき、「あいさつ」「感謝」などの基本中の基本である言葉が、なぜ言えないのかと思いました。「恥ずかしい」「かっこ悪い」「文化が違う」などはすべて言い
今、スーパーのレジで、「ありがとう。」とお釣りを受けとる僕がいます。店員さんは、また笑顔を浮かべて、「ありがとうございました。」と言ってくれます。人と人とのコミュニケーションの始まりと心のつながりは、「あいさつ」にあるのだと実感しました。
<第29回作文コンクール特別優秀賞 奈良県 西村祐二(中1)>
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考えてみよう(返報性 感情の伝染 コミュニケーション文化)
●今日これまで、どんなところで、挨拶、感謝をしたかを思い出してみよう。
例 宅急便が届いたときに、ごくろうさま といった。
●挨拶、感謝を躊躇させるものを挙げてみよう。
例 相手から無視されるのがいや
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