ペット「心を元気にするもの
「まるで孫のよう」
●団地中、犬だらけ
我が団地、出来てほぼ30年。ごたぶんにもれず、高齢化がすすんでいます。それを実感する一つが、ペットづれの高齢者の多さです。孤独の癒しと心身の元気づけと、さらに防犯の役割まで果たさせているのだと思います。
日本のペットブームは今やペット文化と呼ぶに値するくらいです。
ペットの種類は統計的にはどうか知りませんが、我家の近辺では、圧倒的に犬です。時折、広場では、ペットづれの方々の談笑風景も見られます。
びっくりするのは、雨中の犬連れの散歩、さらには電動車いすにのってものすごい大きな2匹の犬を散歩させている足の不自由な方の姿。
犬、大嫌い人間の自分には、想像もつかない光景が日常的に見られます。
なお、カーネギーが犬についてこんなことを言っていますのを見つけましたので、紹介しておきます。
「何の働きもせずに生きていける動物は、犬だけだ。鶏は卵を産み、牛は乳をだし、カナリヤは歌を歌わねばならないが、犬はただ愛情を人に捧げるだけで生きていける。」
犬だけでなく、ペットになる動物にはすべてこういうところはあると思いますが、なるほどという一節ですね。
さて、ここでは、なぜ、これほどペットが人々を元気づけるのかを考えてみます。なお、心理療法の一つに、動物療法というのもありますので、そのあたりも念頭に置きながらの話になります。
●ペットブームが意味するもの
自分には孫はいませんが、ペットを飼う心理は、孫をかわいがる心理に通底するものがあると思います。
①かわいい
3B(Baby,、Beast,、Beauty;幼児、動物、美人)が広告業界では、人をひきつける広告をつくるのに、3Bをいれるのだそうです。ペットには、幼児の要素もありますから、効果抜群のようです。
②何かすると反応してくる、何もしなくともちょっかいを出してくる
身の回りに応答するものがあるのはうれしいものです。応答的環境と呼ばれています。
③きまぐれの付き合いができる
面倒なら、無視したり、所定の場所に囲ったり(隔離したり?)できます。
④いつも少し気になる
子どもほどではないが、適度に気にかかる存在です。内向きになりがちな注意を適度に外へ向けることで、ネガティブスパイラルに落ち込むのを防げます。
⑤成長する
しつけができます。育てて育つのはそれなりの達成感をもたらしてくれます。
まだまだあるかもしれません。
これが、孫になると、家系(血)の持続なんてことも加わりますから、それはすごいことですね。この年になると、そういう意味でも本当に孫がほしいです。
いずれにしても、こうしたものが自分の身の回りにいるのは、本当に幸せでだと思います。いなくとも十分に幸せですが(笑)。
もう一つ余談。
かつて、いや、今も、ペット(癒し)ロボットが話題になることがあります。有名な犬型ロボットのアイボ君なんて数年前に発売されました。買ってみようかと真剣に迷ったことがあります。確か、20万円くらいだったかと思います。でも、やはり何かが不足している感じがして決断できませんでした。
●ペットで心元気になるコツ
①成長するものを愛でる
生き物の成長を見る楽しみは格別なものがあります。とりわけ、手塩にかけて面倒をみればみるほど、楽しみは倍加します。
犬嫌い、昆虫嫌いなど生き物嫌いの人が結構、多いのではないかと思います。そんな人に、いやペットはかわいいし、心の癒し、さらに心元気になれますからぜひに、とは言えません。そんな無理は無用です。
それでも、生き物のかわいさを身近にほしいという人は、植物はどうでしょうか。
かわいいとまではいきませんが、成長の楽しみはあります。いつでも少し気になる存在です。これに、収穫の楽しみまで味わえる野菜栽培はどうでしょうか。
あるいは、元気づけロボットなんかもこれからどんどん進化してくるのではないかと思います。一緒に過ごせば過ごすほどかわいくなるペットロボットですね。アイボ君の3代目あたりに期待したいところです。
②知識を仕込む
ペットについての知識を仕込むのも、楽しいですね。頭を元気にしてくれます。
知識が増えれば、またペットとの付き合い方にも深みが出てきます。感情的な付き合いに加えて、知的な付き合いができるようになります。
③ペット仲間を作る
ペットを通しての仲間づくりもいいですね。
おすすめは、ブログです。
ペット関連のブログは、かなりたくさん見受けられます。自分にあうブログを見つけてコメントを入れてペット仲間を増やし、さらに、自分のブログを立ち上げるのです。あまり心理的な負担もなく、ごく自然にすばらしい仲間ができるような気がします。
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