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  機械的記憶(rote memorization>学生が解説すると

2019-08-25 | 心理学辞典
 
機械的記憶(rote memorization>

 意味を考えることなく、繰り返しと再生によって記憶することを機械的学習といいます。心理学では、無意味つづりという実験が行われています。ドイツの心理学者・エビングハウスが行ったこの実験は、意味のない単語、例えば「あた」、「めお」などを繰り返すことで記憶していくものです。この機械的学習による記憶を機械的記憶といいます。私たちは何かを記憶する際、意味付けをします。birdという英単語を覚える時、「鳥」という文字や鳥の姿を、b・i・r・dというつづりの並びと結び付けます。しかし、機械的学習ではこうした結びつきは生じません。例えば、毎日通る通学路があるとします。友達と話をしていたり、急いで走っていたりと、周囲の風景に気を留めることはあまりありません。しかし、何週間、何ヶ月と通り続けていると、意識しなくてもどこにビルがあり、どの辺りに交差点があるのか覚えています。これが機械的記憶です。(HU)

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記憶には、丸暗記といわれる機械的記憶と意味や内容を理解して覚える論理的記憶の二つがあります。機械的記憶の例をあげるなら「かけ算九九」を覚えたときの記憶方法がそれにあたります。
皆さんは「九九」を覚えた際に声に出したり、書いたりしてまるで機械のように「くり返す」ことで記憶したと思います。また一気に大量に記憶できないので、「小さく区切る」(二の段、三の段と分ける)ことや「リズムにのせて」(ニニンガシ、ニサンガロクなど)覚えたと思います。ただこの「ニニンガシ」という言葉には、何の意味もなくそのまま丸暗記しています。だから「無意味記憶」と言われることもあります。
人の脳は学習する内容が難しくなればなるほど、機械的記憶だけでは記憶できなくなります。そのため小学校低学年から中学1年の時期には、機械的記憶を最も得意としていますが大きくなるにつれて1つ1つの意味や内容を考えてから覚えようとする、意味的記憶へと移り変わっていくのです。(YM)
  

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