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会社が買収されてしまい、自分は管理職から平社員に降格。給料も激減し、プライドも激しく傷つきました」お仕事相談

2020-10-31 | 教育


相談者:
IT関連企業勤務/30歳/男性

悩み:
社会人になって8年目のデザイナーです。管理職的な立場になり、社員と経営陣の間で板ばさみ状態になることも多いですが、みんなの期待を背負って結果を残すのは昔から慣れていること。仕事もプライベートも順調な毎日でした。

しかし、会社が買収されてしまい、自分は管理職から平社員に降格。給料も激減し、プライドも激しく傷つきました。同僚は失意のまま会社を去りましたが、負けず嫌いな性格の自分は、見返してやりたい一心で会社に残ることを決めました。でも、たまに、意地だけで仕事をしている自分に嫌気がさします。キャリアを考えると今の状況に耐えるほうがいいとは思うのですが、精神的にはもう限界です。転職すべきでしょうか。

「お答えします」
「精神的にはもう限界」との認識をお持ちだとすると、事態はかなり深刻で緊急なように見受けられます。転職先のめどさえあるなら、逡巡することはありません。思い切って転職されてはいかがでしょうか。
あるいは、めどがたっていないなら、とりあえず、慎重に転職のためのスケジュールや手立てを考えて動きだしてみてはどうでしょうか。それだけでも、厳しい現状から心理的に距離を置けるからです。気持ちも少しは楽になるはずです。
考えてもみてください。デザインというかなり専門的な職種の仕事を意地や見返しの気持ちでやっていたら、日々の努力がもったいないと思いませんか。デザインの仕事そのものにこそ全エネルギーを注ぐべきではないでしょうか。その結果として、真の意味のキャリア形成ができるのではないでしょうか。「キャリアを考えると今の状況に耐えるほうがいい」というあなたの思い、そしてあなたの言う「キャリア」が何を意味しているのか、私には理解できません。
8年目の降格、減給は考えようによっては、働き方、やや大げさになりますが人生を変えるまたとない機会と考えられませんか。あなたは、これまで、ポスト、給料のためにデザインの腕を磨いてきたのでしょうか。デザインの仕事力アップへの結果として外から与えられたに過ぎないものと考えられませんか。これを機会に、専門職としてのデザイナーとして自分がどれほど通用するのかを外で確認されるためにも、転職、あるいは転職活動を強くお勧めします。
もっとも今現在の職場でも、このように仕事志向へとあなたの考えを変えることができるなら、あえて転職というリスクをとる必要はありません。意地や見返しのようなネガティブな感情に支配されたままデザインの仕事を続けることのマイナス効果が心配なのです。デザインのような感性勝負の仕事では、とりわけその点が心配です。







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