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法則11「集中力はストレス解消に役立つ

2019-10-31 | 健康・スポーツ心理学

法則11「集中力はストレス解消に役立つ

 集中すれば、時間が経つもの忘れる。浮世のウサも、集中している間はどこかに隠れてしまっている。ストレスさえも吹き飛ばすのが集中力である。
 好きな本を読んだり、模型作りに精を出したり、スポーツをしたりなど、我を忘れられるものを1日30分でもよいから生活の中に入れておくと、精神生活が快適になる。もちろん、そのためにはいくつかのお膳立てが必要である。
 まず、仕事や勉強の場からできるだけ離れること。人間は以外に環境によって強く拘束されている。環境が同じ、あるいは物理的に近かったりするだけで、もとの環境から影響を受ける。その点だけからすると職住接近は好ましくない。
 ちなみに、筆者は筑波の研究学園都市に住んでいる。家から大学までバスで30分。寄り道するところがないわけではないが、仕事も遊びも一体といった感じで解放感がない。
 つぎに、できるだけ一人でやること。特に、いつも一緒にいる仲間からできるだけ離れることが大事である。人との付き合いは、それがどんなに楽しくとも多少のストレスをもたらすものである。それはそれで楽しいし、人生にハリを与えてくれるが、そんなことからも1日1回は自分を切り離してみることがあってもよい。
 さらには、集中して我を忘れるようなものをいくつか用意すること。集中するのに色々あっては邪魔になると思うかも知れないが、その日の気分、そのときの心の状態でどうしてもあのことはやりたくない、というようなことがある。そのようなときのために、高尚なものから低俗なものまで、椅子に座ってやるものからからだを動かすものまで、いくつか集中できるものを用意しておけば安心である。
 この場合、「高尚なことをやらねば」などと思わないこと。週刊誌を集中して読むことでもさしあたりはよい。パチンコに我を忘れてみることでもよい。そんなところから、徐々に自分を高めてくれるものに集中できるようになってくるものである。
 その点、日本はありがたい。パチンコから、ゲーム・センター、赤チョウチンまで、ポルノ雑誌から文学雑誌まで、バッティング・センターからゴルフまで、実に多種多様な「娯楽」が手軽に利用できる。溺れてしまっては困るが、落ち込んでしまったときの回復剤としてなら大いに利用できるようにしておきたいものである。
 一言で言えば、趣味を持つことに尽きる。昨日よりも今日のほうが、そして明日はもっと、となるから、趣味はおもしろいし集中力が自然と注げるようになる。

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