運「努力は幸運をよぶ」ポジティブキーワードその3
●人生70年余、幸運にめぐまれた
70歳を過ぎた今、昔を振り返れば、よくぞここまでの感懐に浸ることがしばしばです。
大きくは、災害、犯罪に出くわさなかった幸運がありますが、日々の生活、仕事でも、あのときもしあの幸運に恵まれなかったら、と思うとぞっとすることがあります。
入試、恩師との遭遇、伴侶の選択、就職と転勤、共同研究者との遭遇
まだまだありそうですが、こんなものがすぐに頭に浮かんできます。
その一方では、あの努力あっての今ということもまたあります。実際は、努力と幸運とがコラボレーション(共振)して、ここまで来たのだと思います。努力が幸運を引き寄せた、というところもありますし、不運を努力でカバーしたようなこともあったように思います。
● 運と努力と気持ちのコントロール
心理学で、原因帰属理論というのがあります。
自分に何か事が起こった時、それを引き起こした原因として何を想定しがちかということに関する理論です。因果の真正の関係ではなく、考え方の傾向を問題にするものです。
たとえば、あなたが試験に失敗したとします。
あなたは、その原因として何を想定しがちですか。
運ですか。自分の努力不足ですか。それとも、試験内容や合否判定の基準ですか。あるいは、自分の才能不足ですか。
さて、ここでクイズです。
この4つのうち、あなたの気持ちにダメージが少ない原因はどれでしょうか?
そうです。運が悪かったと考えれば気楽ですね。
自分には、やはり才能がなかったと考えてしまうようだと、立ち直るのが大変です。
努力不足が原因と考えるなら、次のがんばりにつながります。
試験内容や合否判定の基準を原因と考えるのは、なかなか知的です。どの問題ができていたか、あるいは、解答や合否の基準はどうなっているかを確認することは、次の挑戦への具体的なガイドになります。
● 気持ちを元気にするための運との付き合うコツ
① 力によって幸運を引き寄せる
幸運も不運も偶然に左右されます。自分ではどうにもなりません。でも。その運を選ぶ、あるいは、その運を引き寄せるのはあなた自身によるところがあります。
宝くじを考えてみてください。くじを買うのはあなたです。そして、1万円より100万円買ったほうが、当たる確率は高まります。(宝くじのおすすめではありません。念のため)
試験の合否でも、努力をすればそれに比例するかのように、合格の確率は高まります。
いわば、努力に幸運をコラボレーションさせるのです。もう少し正確に言うなら、努力して幸運の確率が高まるような状況を作り出すということです。
逆に、何もしないことが、あるいはやらずもがなのことをしてしまい、それが不運とコラボレーションしてしまうこともありますからやっかいです。
②幸運も不運も長続きはしない
運は、幸運も不運も基本的に確率的です。
努力で幸運を引き寄せることは可能ですが、それで必ず幸運に遭遇できるわけではありません。不運に遭遇することもあります。
このことの認識は大事です。
幸運もいつか不運に、不運もいつか幸運に変わります。このことは確率的ではなく、必ずそうなります。一生涯、幸運ばかり、不運ばかりはありえません。
ですから、幸運なときには不運の予兆を、不運なときには幸運を願う、というくらいの心がまえはあったほうがよいと思います。
「運というのは、中間に回帰しますから、一定以上運がいいということは、その後、運が悪くなる確率が高まります」(勝間和代)
③運を意味あるものにする
長い人生、幸運も不運も半々、それを努力によって幸運に遭遇する確率を高めるくらいのことしかできないのだと思います。そう考えると、努力ばかりしてきた人生で、もう「運を使い果たした」なんていう言説にも納得がいきますね。
だとするなら、幸運、不運に一喜一憂せずに、まずは、運をしっかりと受け止めて、それを生きる上での意味のある事柄としてポジティブに考えてみることをおすすめします。
運と友達になるのです。運まかせの人生という意味ではありません。
「運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ(夏目漱石)」
の心境です。
●人生70年余、幸運にめぐまれた
70歳を過ぎた今、昔を振り返れば、よくぞここまでの感懐に浸ることがしばしばです。
大きくは、災害、犯罪に出くわさなかった幸運がありますが、日々の生活、仕事でも、あのときもしあの幸運に恵まれなかったら、と思うとぞっとすることがあります。
入試、恩師との遭遇、伴侶の選択、就職と転勤、共同研究者との遭遇
まだまだありそうですが、こんなものがすぐに頭に浮かんできます。
その一方では、あの努力あっての今ということもまたあります。実際は、努力と幸運とがコラボレーション(共振)して、ここまで来たのだと思います。努力が幸運を引き寄せた、というところもありますし、不運を努力でカバーしたようなこともあったように思います。
● 運と努力と気持ちのコントロール
心理学で、原因帰属理論というのがあります。
自分に何か事が起こった時、それを引き起こした原因として何を想定しがちかということに関する理論です。因果の真正の関係ではなく、考え方の傾向を問題にするものです。
たとえば、あなたが試験に失敗したとします。
あなたは、その原因として何を想定しがちですか。
運ですか。自分の努力不足ですか。それとも、試験内容や合否判定の基準ですか。あるいは、自分の才能不足ですか。
さて、ここでクイズです。
この4つのうち、あなたの気持ちにダメージが少ない原因はどれでしょうか?
そうです。運が悪かったと考えれば気楽ですね。
自分には、やはり才能がなかったと考えてしまうようだと、立ち直るのが大変です。
努力不足が原因と考えるなら、次のがんばりにつながります。
試験内容や合否判定の基準を原因と考えるのは、なかなか知的です。どの問題ができていたか、あるいは、解答や合否の基準はどうなっているかを確認することは、次の挑戦への具体的なガイドになります。
● 気持ちを元気にするための運との付き合うコツ
① 力によって幸運を引き寄せる
幸運も不運も偶然に左右されます。自分ではどうにもなりません。でも。その運を選ぶ、あるいは、その運を引き寄せるのはあなた自身によるところがあります。
宝くじを考えてみてください。くじを買うのはあなたです。そして、1万円より100万円買ったほうが、当たる確率は高まります。(宝くじのおすすめではありません。念のため)
試験の合否でも、努力をすればそれに比例するかのように、合格の確率は高まります。
いわば、努力に幸運をコラボレーションさせるのです。もう少し正確に言うなら、努力して幸運の確率が高まるような状況を作り出すということです。
逆に、何もしないことが、あるいはやらずもがなのことをしてしまい、それが不運とコラボレーションしてしまうこともありますからやっかいです。
②幸運も不運も長続きはしない
運は、幸運も不運も基本的に確率的です。
努力で幸運を引き寄せることは可能ですが、それで必ず幸運に遭遇できるわけではありません。不運に遭遇することもあります。
このことの認識は大事です。
幸運もいつか不運に、不運もいつか幸運に変わります。このことは確率的ではなく、必ずそうなります。一生涯、幸運ばかり、不運ばかりはありえません。
ですから、幸運なときには不運の予兆を、不運なときには幸運を願う、というくらいの心がまえはあったほうがよいと思います。
「運というのは、中間に回帰しますから、一定以上運がいいということは、その後、運が悪くなる確率が高まります」(勝間和代)
③運を意味あるものにする
長い人生、幸運も不運も半々、それを努力によって幸運に遭遇する確率を高めるくらいのことしかできないのだと思います。そう考えると、努力ばかりしてきた人生で、もう「運を使い果たした」なんていう言説にも納得がいきますね。
だとするなら、幸運、不運に一喜一憂せずに、まずは、運をしっかりと受け止めて、それを生きる上での意味のある事柄としてポジティブに考えてみることをおすすめします。
運と友達になるのです。運まかせの人生という意味ではありません。
「運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ(夏目漱石)」
の心境です。
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