気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

吹寄菱欄間(業平格子)と木連格子とは

2015-08-10 00:10:13 | 散策
今朝から茶カブキと一二三之式、
四畳半無言投げ込み花月を教えていただきました。

茶カブキでは三種の茶師名を当てることができ、
名乗紙をいただいてまいりました。
カブキ、歌舞伎・・・
歌舞伎座の壁紙が業平格子だったことを
思い出しました。
というのも先日、不腿寺へお邪魔したおり、
格子に目が行き、興味があり、調べていました。
本堂の内陣と外陣を境するように格子があります。
 
上部:吹寄菱欄間(業平格子)、下部:木連格子
吹寄菱欄間は、三筋縞を一組みとして菱形の斜め格子を作り、
その格子の中にさらに四つ菱を入れた物で、
業平朝臣が好んだ柄で業平格子ともいわれます。
江戸時代の歌舞伎役者歌右衛門が流行らしており、
現代でも東京の新しくなった歌舞伎座の壁紙に、

絣の着物、帯、浴衣、法被の柄等に使われておりますね。

木連格子(きつれこうし)とは、
妻壁を飾る格子としてよく用いられております。

なお茶道では縞文様の中の格子縞として使われ、
名物裂の分類では間道(かんとう)の部にあります。
間道(漢東、広東とも)の由来は縞織物が
中国広東地方の産のためだそうで、
利休居士が唐物茶入れに使われております。

追記:『格子』とは、(茶道大辞典より、淡交社)
細い角木を縦横に間を透かして組んだもの
格子の太さ、目の大きさ、縦横の組み合わせ方により、
大格子、小格子、三筋格子、三桝格子、菊五郎格子
六弥太格子、などがあるそうです。