気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

お茶事の一献をきくためのきき酒の仕方を学ぶ

2015-08-25 00:41:05 | 日記
お茶事の一献に必要なお酒の話です。
お出しするのに、つい高額のものであればと
安易に考えてしまいがちですが、
御酒の名前、醸造地や種類等の知識により、
その茶事に対しするおもてなしがより一層際立ち、
お客様に喜んでいただけることを教えていただいており、
お~酒を味わうことを、なぜ「きく」というのでしょうか
日本語の「きく」という言葉には多くの意味があり、
漢字も「聞く」・「聴く」・「利く」・「効く」など、
『広辞苑』では、「聞く・聴く」(利くとも書く)には
「物事をためし、調べる」という意味もあり、
1.嗅ぎ試みること
2.味わい試みることなどに分けられるそうで、
「酒をきく」の「きく」は上記の「聞く」からという説があり、
日本語の奥深さを示しております。

先日の土曜日、残暑で蒸し暑いさなかに
知り合いのお店であるきき酒セミナーのお手伝いもあり、
奈良町を訪れました。

本当に観光される人の多いこと。
帰り道に、奈良で注目されている和菓子屋
樫舎」さん
駐車場に待つ人、十数人も?・・・
一度頂いたことがある、樫舎の氷
柔らかい口当たりの細かな氷だったことを、
思い出しながら猿沢池へ向かわずに、西寺林筋へと曲がると、
スギ玉のかかったお店が、
奈良酒専門店、「なら泉勇斎」さんです。

玄関にこんな張り紙が、
全国きき酒選手権大会奈良県予選に向けた、
きき酒セミナーの募集案内です。
 

第35回きき酒選手権奈良県予選
は9月19日(土)に行われ、
優勝者は全国大会へ無料で行けるんですよ。
まだ募集されておりますから、
興味のある方は、お問い合わせください。

セミナー会場では、14名の方々がお見えで、
男女半々だったとおもいます。
ここ何年間を比べると全国大会優勝者は女性が多く、
五感は本当は女性が優れているのではと・・・。

7本の日本酒(同じ瓶に入れ替えられております)を
1回目は種別を明記されたお酒を15分できき酒します。
2回目は本番同様に、15分で番号のみ7種類をききわけます。

そういえば、先日、御稽古でしました茶カブキを思い出しました。
「千古千今裁断舌頭始可知真味」という偈頌がついておりますが
利き酒もついつい舌先の感覚により判断してしまいますが、
本当の味はもっと深いものなのではと・・・
今年も車で来てしまったので参加はご遠慮しましたが
皆さんの真剣なまなざしに、
来年は五感を研ぎ澄まし挑戦したい気持ちになりました。

きき酒後のパーティーのお料理です。