ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2021-46 本当のゆたかさとは・「ブータン山の学校」

2021年05月12日 | 日記
コロナのワクチンの予約がなかなかつながらず
ストレスがこうじている方も多いのではないでしょうか。
そんなおり、先日、「ブータン 山の学校」を鑑賞し心が洗われました。

ブータンといえば国民一人ひとりは決して裕福ではないのに
幸福度ランキング1の国だ。
ネパールの東に位置しており、九州の大きさで人口70万という小さな国だ。
ヒマラヤ山脈の麓で標高2500mの首都に10万人が住んでいる。
多くの地方では電気も十分通らず、不便な地域も多々あるにも関わらず
幸福度ランキングが高いのだ。
この映画はアカデミー賞国際長編映画賞ブータン代表に選出された。
ブータンを理解するには格好の作品だった。
主人公は若き青年教師ウゲン。夢はオーストラリアでミュージシャンになること。
しかし5年間は国の事情で教職をしなくてはならない。その5年目にあたる。
教師には魅力をかんじていない。最後の赴任地は8日かかる辺境の地ルナナ村だった。
冬の前までの数ヶ月前の条件だった。途中まで小型マイクロバスに揺られ民家に泊まる。
娘には長靴を与えるが主人は裸足だ。
途中でルナナ村から迎えがくる。その後は登山だ。標高4800mのヒマラヤ山脈の麓へ。
ラバに荷物を載せただひたすら歩き続ける。壮大なパノラマの絶景。
疲れはてながら着いた村では村人が総出でウゲンを歌声で迎える。
着いたウゲンは電気のない生活に直ぐさま帰りたいと村長に申し出るのだが。
翌朝、子どもが迎えにきた。子ども達は学ぶことを欲していたのだった。
やむなく自己紹介を始める。歌手になりたいとか希望を子ども達は語ってくれた。
未来にふれるこことができるから教師になりたいという子いた。
ウゲンは辞めたいとはいいだせなくなった。
次第と子ども達とと心を通わせ教材準備をするようになった。
黒板がないので手作りをしチョークも作った。
紙がないとしまいには自分の家の窓の障子紙を剥がして与えたのだった。
友人にボールやギターはノートなど送ってもらった。
子ども達と過ごすなかでなげやりな姿勢から本物の教師に変容していくウゲン。
村人との交流、その地域の伝統民謡。歌声が日々を潤す。
しかし、山が雪におわれる前に去らねばならない。別れの冬がせまる。・・

壮大な自然の中、物質では図られない豊かさ。
幸福とは何か、教育の原点に気づかせた作品だった。
登場した人たちは現地の方々で素朴で自然な表情と素晴らしい山の迫力は
みるものを引きつけ圧倒される心に強く残る作品だった。







コメント
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