ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2012-149 園子温 表現者として

2012年12月23日 | 日記
映画 「希望の国」を見た後
ラストシーンの家族の終わり方が気になっていた。

彼は昨年
被災地の石巻を舞台にした
国際的に高い賞の「ヒミズ」を作成している。

これは家族の崩壊している少年と少女のストーリーである。
ぎりぎりの状態から少年が父親を殺してしまうのであるが
これも後味が悪いというより
すっきりしなくてあとあとに残像が残ってしまうものであった。

昨日ETVで園監督が語っていた。
原発や被災地を舞台の商業映画を制作していいものなのだろうか。
自問自答しながらも
表現者として今やらねばいけないのではないか。
映画人として

みんな忘れやすい人ばかりだからこそ
今に焦点をあてる。

実際のロケ地の南相馬。
警戒地域。
農地の半分が、その警戒地域。
今日解除されても戒めに半分は作らない農家の方。

認知症の役の大谷直子演じる老婆。
「家に帰ろう」が口癖。自分の家にいながら。
そうだ、家に帰ろうとこたえる夫。
最後は自殺。という老夫婦の悲劇。

作品が仕上がった秋。それを感謝をこめて
現地の方、協力して下さった方にみせる園監督。
しかし一緒の席からたって外へ。

みている当事者の後ろ姿から伝わるもの。
いてられない。辛い最後のシーン。
はたしてあったよかったのか。

ハッピーとして終焉すれば原発はいいものになってしまう。

見た後、涙が枯れたと思っていたがまたあの頃を思い出して泣けてきた。
怒りだけがわいてきた。と現地の方々。
希望の国とは?
原発ができるまえの過去に戻ることが希望。
1つの可能性をしさしているのだ。




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2012-148 選挙報道とメデイアリテラシーについて

2012年12月18日 | 日記
 
前回の映画「希望の国」について
先月の番組で有働アナがこれを週末見にいったと紹介していた。

さて日曜日の衆議院選挙、投票率が前回より10%下がっていたとか。
 しかたなく投票した方も多かったのでは。
 自民圧勝でも投票数は軒並み低下。
 オセロのように切り替わるのが小選挙区制の怖さ。
 選挙速報8時になったらすでに半数の票が入ってのスタート。
 すでに結果はみえていただけに
 見る気も失せた感があった今回の衆議院選挙であった。

ところで各局の選挙報道のなかで
池上さんの特番が唯一記者魂を発揮してていた。との評があった。

他は立候補者にすりよった見方ばかりとか・・エトセトラ。
そのメデイアリテラシーの力については
国語の授業では今までこれを回避していたのである。
したがって批判読みの力がきわめて弱く
昨今のピザの学力重視が指摘されてから

新聞等を比較し批判的に自分で読みとる力が言われてきたのであった。
ゆえに
池上さんのジャーナリストの姿勢が
他の番組にはみられないということはそれだけマスコミが大衆うけに走って
モラルが低下してきたことがいえるのではなかろうか。
選挙報道についてそんなことを感じた次第である。




 


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2012-147 希望の国のメッセージとは?園子温作

2012年12月13日 | 日記
園監督の原発をモチーフにした 「希望の国」を見た。

作品は原発の街で酪農を営む一家と隣の家族のストーリー。

取材は南相馬市、気仙沼、埼玉と被災地の様子も生々しい映像も。

特に南相馬市の津波で立ち入りができなくなった箇所での家畜や
ガレキの処理もできない、津波の後の事故当時のままの状態も映し出している。

夏八木勲主演、大谷直子の夫婦と息子夫婦が放射能に汚染された地でどう生きるか
思案し行動していくのか
見ごたえある問題作である。

ラストシーンは予想はできたていたが衝撃的。
はたして希望の国といえるのか
このタイトルなのか?
視聴者に問いかけているようだ

盛岡では14日までの上映とか。
多くの人に見てもらいたい映画である。




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2012-146 真冬日続く中のある出来事

2012年12月11日 | 日記
 
1昨日は最高気温が-1.5度の真冬日。
辺りは一面の銀世界。冬が一気に押しかけてきたようです。

12月7日(金)夕方の地震。
地震は季節の変わり目におこりやすいとか
地震の後は天候が荒れるとかいう俗説も。

さてこんな中、気の毒な人たちもいたようです。
県内のM1高の修学旅行。修学旅行といっても行ったのは1年生。
木曜日、京都で集団食中毒発生。


4泊5日の予定が最終日の金曜日は見学行動は中止。
ホテル内待機で盛岡へ帰路。

しかし金曜日の夜7時盛岡着の予定が地震のため新幹線が某駅で停車。
迎えに来てもらったり、バスに変更して盛岡へ。
着いたのがpm10時頃だったとか。

その後その学年は今週 月から水までの3日間、臨時休業とか。・・・

これから冬本番。食中毒・ノロに気をつけたいものです。

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2012-145 主役がくわれた盛岡文士劇

2012年12月10日 | 日記
 この週末、盛岡文士劇を観劇。
盛岡の初冬の風物詩として人気のあるものである。

今年で18回目とか。2部構成になっている。
現代物は岩手の名物アナが中心。
今年は落語「3年目」よりああ結婚価千金
口上の次に時代物として
フィガロの結婚をもじっての平安劇。

スタートは雪のため観客席はいつもよりまばらで
空席が目立ったが⑩数分後には満席。

今年の目玉は作家 林真理子。
なんとフィガロの結婚のアリアなど2曲を独唱。
高音部が良く出ていた。

主役の高橋克彦氏存在より林真理子の意外性に拍手喝采であった。
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