草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

田中美知太郎など保守思想家の多くが元アナーキストであった!

2017年07月06日 | 思想家

保守主義とアナーキズムには親和性がある。どちらも衆愚政治に与しない。個人の自由の大切さにこだわるからである。かつての田中美知太郎、勝田吉太郎、葦津珍彦という保守主義者に共通していたのは、若き日にアナーキストであったということである。このことについてはあまり触れられてはいないが、浅羽通明は『アナーキズム―名著でたどる日本思想入門』で詳しく論じている▼中共や北朝鮮を許せないと田中らが主張したのは、アナーキスト体験があったからであり、圧制を容認することなど断じてできないからだ。全体主義国家にあっては、やむことがない帝国主義的膨張政策、敵を次々とつくりだしては抹殺する秘密警察、人間としての自発性を除去するための収容所が不可欠である▼これに歯向かうことは、人間として当然なのである。団塊の世代で未だにパヨクの運動に加わっているのは、アナーキストや全共闘というよりも、その敵対グループであった代々木民青の元活動家が中心ではないだろうか▼権力が悪であることを知っているからこそ、それをコントロールしようとするのが保守主義である。体制を打倒すれば権力の悪もなくなると思うのは単なる願望であるのを、歴史が私たちに教えてくれる。アナーキズムの目指すべき社会は、あくまでもユートピアでしかない。それを痛感すれば、リアリストの保守主義者になるしかないのである。



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北朝鮮の弾道ミサイル攻撃に備えて日本は万全を期すべきだ!

2017年07月06日 | 安全保障

国家の最優先事項とは、国民の生命と財産を守ることである。その観点からするならば、北朝鮮が一昨日にICBMの実験に成功したことは、日本にとってまさしく危機なのである。あまりにも衝撃的な事実を突きつけられたがために、私たちはそこから目を背けようとしてはいないか。森友学園や加計学園の忖度などよりは、はるかに深刻な事態が直面しているのだ▼今の日本の迎撃システムでは、角度を高くして打ち上げるロフテッド軌道のミサイルは撃ち落とせない。そうでなくても、北朝鮮の短距離や中距離弾道ミサイルの射程にすっぽりと日本列島は入っているのである。どのように防衛網を整備するかは、日本にとって死活の問題なのである▼現在はイージス艦搭載のSM3と迎撃ミサイルPAC3の二層の迎撃システムからなっている。大気圏の外はSM3で、最後はPAC3で撃ち落とそうというのであり、SM3を地上に展開するイージス・アショアの導入も決まっている。それでもまだ完全ではないので、それを三層にして、もっと高高度にも対応できるようにために、THAADの配備についても検討されている。それ以外にも、レザー光線やレールガンの研究開発も急ピッチに進められている▼この程度の知識も日本国民に共有されていないのではないだろうか。日本学術会議にいたっては、軍事的な研究の拒否を宣言している。核搭載の中距離弾道ミサイルの攻撃を受ければ、最悪の場合は一瞬にして200万人が死亡するといわれている。それは第二次世界大戦の日本軍の戦死者数と同じである。平和ボケでいることは、もはや許されなくなっているのである。



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