草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

大晦日に書斎にこもりて 10首

2010年12月31日 | 短歌

 歌詠みの真似しておれば本崩れ三上卓氏の顔が表紙に  

 磐梯を日々仰ぎつつ大晦日日橋川もやすらかなりき  

 地に落ちし会津の歴史反芻すさかしら心持たぬがゆえに

 しょんぼりとたたずむ老婆大晦日イヤホン耳にラジオ聞きしか  

 会津なるしゃっけい風にさらされて料理づくりに励む妹かな

 すべからく忘れしことと思いつつ心の棘をひきずりており  

 大晦日あだに過ぎ行くさみしさを噛みしめており荒れ野にありて  

 物の怪が雪に傾く廃屋の奥より覗く集落ありき  

 円山の月にはあらず会津なる寒き荒れ野を青く照らさん 

 おのが息整えるよう歌を詠む上手求めず愚直に徹す

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除夜の鐘聞きながら小林秀雄の『本居宣長』を読む

2010年12月30日 | 思想家

 今年も残すところ明日一日だけだが、年末から年始にかけてやることは、もう決まっている。小林秀雄の『本居宣長』を読むことだ。除夜の鐘を聞きながら、書斎にこもって独り頁をめくるのである。NHKの紅白歌合戦などという乱痴気騒ぎは、付き合いきれない。国民的行事としての役割は、とっくの昔に終わってしまったのではないか。昭和40年代初めまでは、戦後の高度経済成長ということもあって、国民が一つになったが、そんな時代は二度ともどってこない。美空ひばりのような国民的スターが、出場者のなかにいるわけでもないし、面白いはずがない。今、小林秀雄を読むというのは、日本人としての自分自身を確認するためである。さかしらな心ではなく、やまと心を知ることによって、これまでの来し方を反省し、明日に向かう指針を手にしたいからだ。もう何回も読破しているが、そのたびごとに、日本人としての情(こころ)が呼び覚まされる。日本語によるたおやかな思想が、そこには息づいているからだろう。「学問とは物知りに至る道ではない、己れを知る道である」という小林秀雄の言葉も、ずっしりとした重みがある。それだけに、私にとっては、小林秀雄の『本居宣長』を手に取らなければ、新年を迎えたことにはならないのである。  

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保守派とネットが一体となって国を動かしたこの一年

2010年12月30日 | 思想家

 今年を回顧してみると、民族主義の胎動を感じる一年であった。保守派の運動が高揚し、ネットと一体になって、この国の政治を動かしつつあるからだ。まだその運動は緒に就いたばかりである。しかし、葦津珍彦の「日本思想の心理と論理」での言葉を拝借するならば、そこに参加している一人ひとりが「すぐれた政治思想と、英知ある政治力学の法則を学びとる」ことになるのは確実であり、「沈黙せる民族大衆の精神的同感と支援とを確保するに違いない」と期待してならない。米国から押し付けられた憲法のもとで、それこそ「沈黙せる民族大衆」は声を上げることができなかった。マスコミもこぞって、「民主化」なるものに迎合し、日本の弱体化を推し進めたのだった。ようやくここにきて、葦津が夢見た「精鋭なる前衛が政治の力学を学びとり、この大きな民族の底流と結びつくとき、ポツダム憲法はなだれのごとくくずれさるであろう」ということが、現実のものになろうとしているのだ。日本人に培われた伝統や文化は、さかしらな教育や言論統制によっても、根絶やしにはできなかったのである。今から40年ほど前、ヤルタポツダム体制の打破を叫んだ学生たちがいたが、今はそのとき以上の高まりをみせており、絶対にこの機会を逸してはならないのである。  

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この一年回顧して 5首

2010年12月29日 | 短歌

  日の丸の旗があふるる日本へ生まれ変わらん始めの年ぞ  

  強権のサヨクを前にたじろがず大きな拳天に突き出す

  防人の雄々しき義挙に促され日本救えのシュプレヒコール  

  わが祖国踏み荒らされてなるものぞ攘夷のパトス甦りたり

  草莽の思い託せしブログなりまだ見ぬ友に熱き連帯

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年末のドサクサに紛れ事務次官会議復活目論む民主党

2010年12月29日 | 政局

 民主党というのは、救いがたいほど堕落しているようだ。あれだけ官僚を批判していたのに、千谷由人官房長官が、こともあろうに「政務三役会議」への事務次官らの出席を認めたからだ。政府の最高意思決定機関が形骸化することで、官僚政治からの脱却というのも、絵空ごとに終わってしまった。さらに、事務次官レベルでの協議についても、容認する意向であることもほのめかした。事実上の事務次官会議の復活である。年末の今の時期に路線転換をするのも、あまりにも姑息ではなかろうか。そもそも、民主党の大半は、大きな政府派である。行政サービスによって、この国を切り盛りするのが正しいと思っており、役人と喧嘩ができるはずはない。しかも、公務員の組合の自治労は、民主党の支持母体である。ことさら官僚と敵対する必要はないが、官僚組織は既得権益に胡坐をかく危険性があり、それを監視するのが政治ではなかろうか。また、官僚が腐敗したのには、それなりの理由がある。戦前からの流れを汲んでいた官僚は、天皇への忠誠を第一とすることで、公に奉仕する心を育んできた。それを見失ったことが、今の惨憺たる状態を招いたのだ。その点においても、国家の再建が急務なのである。

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豪雪の会津 5首

2010年12月28日 | 短歌

 雪がざけ波打つごとき路面なりハンドル持つ手冷や汗をかく  

 孤立せし会津なれども父母想う車は続く峠道かな  

 盆地でもドカ雪となり堆く積み上げられし寒波なりき  

 かなしきは古里捨てし人々に会津報じる深雪なりしか  

 この国のかたち守りし会津なり吹雪の彼方遠つ祖かな

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小沢の狙いは証人喚問を拒否することだ!

2010年12月28日 | 政局

 またまた予想通りである。小沢一郎は時間稼ぎをしていただけなのだ。ここらが落としどころだと考えたのだろう。政治倫理審査会のハードルを高くしておいて、最終的には出席すればいいのである。証人喚問とは違って、嘘を吐いても罰せられないわけだから、小沢にとっては、痛くも痒くもないのである。そのために、利用された小沢派の国会議員は、断固拒否すると思っていただろうから、いい面の皮である。ただ、菅直人首相としては、喜んでばかりもいられないだろう。小沢一人に責任を転嫁できないからだ。かえって、国民からはできレースと見られて、またまた内閣支持率は下がるだろう。小沢にしても、策士策に溺れるということではなかろうか。民主党から離れたくないのが明らかになったからだ。新党を結成するまでの勇気はないのである。鳩山由紀夫前首相という、一番頼りにならない政治家に相談するあたりは、ジリ貧以外の何物でもない。今後、注目されるのは千谷由人官房長官の扱いだが、官房長官をはずされても、法務大臣に居座ればいいのだから、そのあたりが妥協点ではなかろうか。しかし、筋書き通りでは、国民は面白くないだろうから、これからなお一層、民主党は泣きべそをかくことになるのだ。

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万策尽きダッチロール状態の菅政権

2010年12月28日 | 政局

 連立騒ぎも一段落したようで、民主党の迷走ぶりを印象付けただけであった。社民党と協議する一方で、たちあがれ日本にまで声をかけたのだから、もはや末期現象である。伝家の宝刀を抜いて、ガラガラポンにするしかなくなってきている。世論調査でも、国民は解散総選挙を求め始めており、大きな流れができつつある。小沢一郎あたりは、それを警戒しているようだが、もはやそれしか選択肢がなくなっているのだ。菅直人首相はがここまで駄目なのは、本人の腹のなさもあるが、側近に恵まれていないこともある。一番の元凶である千谷由人官房長官の首を、まずは差し出すべきだろう。それと同時に小沢を党から除名しなければ、国民は納得しないだろう。そんな離れ業をやってのけるようであれば、見直してやってもいいが、そこまでのリーダーシップを求めても無理だろう。一時よりは菅首相の顔つきも険しくなってきたようだが、すぐにニヤニヤするのは、サヨク特有の居直りに見えてならない。自民党を始めとする保守派は、ここで菅政権を追い込んで政権奪還を目指すべきだろう。千谷官房長官の靖国神社や、専業主婦をめぐっての発言の背景には、日本国家を否定する思想があり、断じて許すことができない。そうでなくても菅政権は、永住外国人の地方参政権付与の法案をあきらめてはいないのである。  

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自衛隊出動が手間取ったのは雄平知事が民主党寄りだからか?

2010年12月27日 | 政局

 今日、会津坂下町の国道49号線を車で走ってみた。両脇に堆く積み上げられた雪には圧倒されたが、県も甘く見ていたのではなかろうか。最初から予想された区間で、立ち往生が起きているからだ。猪苗代から会津若松間は、地吹雪の常襲地帯で、私もそこの渋滞に巻き込まれて、一晩車のなかに閉じ込められたことがあった。会津坂下から西会津にかけては、距離的には10キロそこそこではあるが、大型車が通せんぼするような事態になれば、わき道がないから最悪だ。読売新聞によると、国土交通省郡山国道事務所を管轄する東北地方整備局が26日午前6時ころ、県に対して自衛隊の派遣ができるかどうかの打診をしたという。しかし、切迫しているにもかかわらず、作業内容を問い合わせるなどして、県は詳しい説明を求めたのだった。まずそれで時間が取られてしまった。さらに、東北地方整備局が県に正式に要請したのが午後0時45分であったのに、、県が佐藤雄平知事名で自衛隊に要請したのは、時計の針が午後4時を指していた。自衛隊が現場に到着するまでに、気の遠くなるような時間が経過したのである。佐藤雄平知事は、去る10月31日に行われた知事選では、自民党も推薦したとはいえ、一回目に出たときは、民主党や社民党のおかげで誕生した知事である。反自衛隊色の強い組合に気兼ねしていたとしたら、とんでもないことだ。

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サヨク流の人民戦線に自民党は与するなかれ!

2010年12月27日 | 政局

 口が酸っぱくなるほど繰り返すが、民主党内の反小沢派の切り札は、自民党の谷垣貞一総裁と組むことだ。その背後にいるのは、加藤紘一だろう。それがうまくいかなければ、菅直人首相は絶望的な政権運営を強いられるだろう。朝日新聞に象徴されるサヨクの期待の星は、今も昔も加藤紘一なのである。いうまでもなく、彼こそが小沢一郎との宿命のライバルだ。谷垣はその側近ナンバーワンであり、どちらかというとリベラル派に属する。サヨク政権があまりにもいい加減なこともあって、その反動で日本中で保守派が勢いを増しつつある。憲法改正に向けた動きも、今後一段と加速するだろう。それを恐れるサヨクによって、人民戦線が構想されているのだ。これに対して、保守派も結束しなければならない。そのためのキーワードは、国家の再建である。暴力の海のなかにあっては、国益を守るために身構えるしかないからだ。サヨクがよく口にする他国の公正と信義に期待することは、かえって国を誤らせるだけだ。自民党が菅首相の絶体絶命のピンチを救えば、サヨク政権を延命させることになる。ここで自民党は我慢すべきだろう。日本の危機を乗り切るのは、間違ってもサヨク流の人民戦線ではなく、保守派が結集した救国戦線なのである。  

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