中共の独裁主義や帝国主義について、批判を避けるのが日本のサヨクの特徴である。一時期などは、中共を偶像視したこともあったわけだから、根はかなり深いのである。千谷由人官房長官あたりが、低姿勢に徹するのも、頭のなかのどこかに、それを引きずっているからだろう。新左翼の理論家であった梅本克己にしてからが、「中国の軍隊には今日、階級章は存在しない。およそ今日の世界の国々に存在する軍隊の中で、中国紅軍ほどに、幹部に対する兵士の批判の権利が実践的に確保されているところはない」(『唯物史観と現代』)とベタほめだったのである。さらに、ソ連を社会帝国主義と決め付けながらも、中共はその轍を踏まないと信じていたのである。梅本はもうこの世にはいないが、現在の中共が軍事力を背景にして、日本の独立と主権を脅かそうとしているのを知ったならば、どんな感想を抱いただろうか。共産主義を目指そうとすれば、万国の労働者団結せよということで、国家の廃絶が求められるのに、それと逆なことをしているのが、今の中共指導部なのである。日本のインテリアの間には、今なお共産主義という妖怪が徘徊しているが、お隣の中共では、その妖怪は死に絶えて、帝国主義という怪物になって、まさに日本にも襲いかかろうとしているのである。
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