安倍前首相の辞任を受けて、側近であった菅首相は、批判されているほど無能であったわけではない。党内の親中派に遠慮することなく、アメリカや台湾との同盟関係を強化し、新型コロナ対策にしても、局面局面で、精一杯の努力をしてきた。派閥の領袖であるわけものないのに、ここまでよくぞやってくれたと思う。新型コロナで騒ぎ立てたマスコミや野党は、後の歴史家から裁かれることになるだろう▼とんでもない難問を解決した菅首相は、誇るべき我が国の指導者であるが、今は若手にバトンタッチし、保守の政治家の養成に努めるときではないだろうか。できれば総裁選への出馬を断念し、高市の後見人としての役割を担ってもらいたい。仮に勝負することになっても、高市を総務大臣以上の主要閣僚に抜擢し、日本で初めての女性総理大臣の道をつくってやるべきだろう▼世界は未曽有の危機に直面している。国際通で、安全保障にも明るい高市は、またとない人材である。彼女はお国のために身を捧げる覚悟をしており、絶対に孤立させてはならない。保守のネット言論がこぞって応援に回りつつある。今こそ自民党が真の保守政党に脱皮するチャンスであり、日本を守り抜くための高市は最後の切り札である。
4月13日からブログの更新をストップした。もはや年齢的な限界を感じたからである。古希を前にして、時事的な問題にかかずらえわう時間が惜しかったからだ。コロナ騒ぎにも付き合う気がしなかった。誰もが避けられない死を直視することなく怯えているのは、日本人の死生観が薄なわれてしまったからだろう▼それ以上に残念であったのは、保守民族派の分裂抗争である。多様性を武器にして、左派は手段を選ばずに襲い掛かってきている。これに対抗するには、それなりの論理的な武装が必要になってくる。ともすれば今の日本の保守派は、情報が左派より優っていることを、得意げに語ってきた。しかし、それはあくまでも皮相的な事柄でしかない。西田幾多郎や柳田国男を読み、冷静に対処しなくてはならない。相手は感情を煽り立て、コモンセンスを否定しているのである▼高市早苗が総裁選に立候補する腹を固めたようだ。高市を押し立てて、政治の局面を打開しなくてはならない。保守民族派同士で、足を引っ張っているときではないのだ。もやは第一線で言論戦を挑むには、団塊に近い世代はあまりにも年老いてしまった。若手にバトンタッチをしなくてはならない。今後も時たま書き込むことしかできないだろう。日本という国柄は、争いを好まず、平和を第一としてきた。力でもってことを進めようとする勢力や、国家に対しては果敢に挑戦してきた。それが可能であったのは、声なき声の保守の基盤があったからである。