草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

団結心で耐えた日本サッカーに政治も学べ

2010年06月30日 | 政局

 日本チームの戦い方は、あれでよかったし、精一杯頑張ったことに拍手を贈りたい。サッカーのワールドカップ南アフリカ大会の決勝トーナメントで、惜しくもパラグアイに敗れたとはいえ、日本らしさを発揮したのではなかろうか。岡田武史監督の采配も、実力の差を考慮すると、ああするしかなかったのだと思う。涙ぐましかったのは、相手の猛攻に耐えながら、少ないチャンスを物にしようとした意地である。歯を食いしばって、お互いを信頼しながら、よくぞ戦ったと思う。日本の今後の歩むべき道も、そうでなくてはならないと思う。チームプレイで頑張るしかないのである。それと比較して情けないのは、日本の政治の現状である。それぞれの政党をチームとするならば、まるっきりバラバラな政党が多いからだ。理念とか政策でまとまっているのではなく、ただただ選挙に勝つための寄り合い所帯なのである。民主党内では、公約の修正をめぐって、小沢グループと反小沢グループが反目している。もはや一緒にやっていけそうもない状態である。自民党について言えば、永住外国人の地方参政権の付与法案に反対している割には、声を大にして叫ばないのが気がかりだ。谷垣禎一総裁はリベラル過ぎるし、政界再編を見越して、トークダウンしてきているのではなかろうか。心からスクラムを組めるから、日本チームは、決勝トーナメントまで残れたのである。日本の政党政治も、理念と政策で色分けされるべきだろう。そうでなければ、力を発揮できわけがないからだ。

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政権与党のための世論誘導をするNHK

2010年06月29日 | マスコミ評

 NHKがまたもややらかした。キャンベル米国務次官補のインタビューなるものを流して、日本の政局が安定することを望んでいるということを、大々的に報道したのである。「首相がすぐに交代するのはいかがなものか」と米国の高官に語らせたのである。しかし、そこまでして菅直人首相にヨイショするのは、ちょっとばかり行き過ぎではなかろうか。目下参議院選挙の真っ最中なのである。政権与党を利するために、公共の電波を使ってよいのだろうか。菅内閣の支持率は下がる一方で、それこそNHKの調査ですら48㌫になっている。どうにかしてそれに歯止めをかけようとして、奥の手を使ったのだろう。見え見えの世論誘導によって与党を勝たせようとするのは、中立性を担保すべき公共放送としては、勇み足以外の何物でもない。誰に頼まれたかは分からないが、ちょっとばかり調子に乗り過ぎである。ネットの世界は、選挙期間中は厳しい規制があるのに、マスメディアはやりたい放題である。とくに、NHKの偏向については、国民は絶対に許してはならない。民間のテレビ局とは違って、国民から受信料をとっているわけで、一方的な報道は許されないからである。もちろん、サヨク政権の走狗と化したNHKに、今さら中立性を期待する方が間違ってはいるが。

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あまりにも酷い民主党の公約修正を嗤う

2010年06月29日 | 政局

 これまで民主党を支持してきたブログも、菅政権を支持するかどうかで迷走している。菅直人首相が米国に媚び過ぎだ、と批判する論調すらある。そもそも党内論議が行われない政党だから、ついついボロが出てしまうのだろう。消費税のことも自民党案を丸呑みだし、スローガンにしたって、たちあがれ日本のをそっくり拝借してしまうわけだから、何がなんだか分からない。あげくの果てには、これまあまり口にしたことがない、中国の脅威論まで語るようになってきた。ようやく現実を見えてきたのだろうが、だったらこれまでのマニフェストは引っ込めるべきだろう。バラマキをそのままにしておいて、消費税値上げはないからだ。小沢一郎前幹事長は、現在の執行部の公約修正に異議を唱え始めたが、もともと民主党は選挙互助団体だったわけで、何を今さらという気がしてならない。嗤ったのは、枝野幸男幹事長が国家公務員の労働組合と民主党は関係がないように発言したことだ。労働組合について、改革の足を引っ張っている守旧派という認識があるから、ついつい口がすべって悪者扱いをしたのではなかろうか。しかし、民主党の一番の支持母体は自治労なのだから、それは天に唾することと同じなのである。民主党の政策的なブレは、あまりにも酷すぎる。菅首相は、財源がありますといって国民を騙したことをわびるべきだし、公約を修正したことに関しても、説明責任を果たすべきなのである。

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世論調査ではしゃぎ過ぎのマスコミを嗤う

2010年06月28日 | マスコミ評

 菅直人政権の支持率はどんどん下がっているが、そんなことよりも、その数字を見て大騒ぎするマスコミが、あまりにも愚かに見えてならない。V字回復と言っていたと思ったらば、今度は失速である。国民世論などというものはいい加減なもので、実際に選挙をしてみなければ、よく分からないのである。携帯が行き渡っている今の時代に、無作為に固定電話にかけて、どこまで分かるかとなると、はなはだ疑問である。さらに、政治家も情けない。その数字に怯えてしまって、菅首相なんか、消費税について、あまり口にしなくなってしまった。政治生命をかけるとか言ったのは、まるで忘れたかのようである。もっと嗤ってしまうのは、各選挙区などについての情勢分析である。それが記事になるだけで、選挙に行く気持ちが失せてしまう。当落が決まったかのよう書き方は、それこそ選挙妨害ではないだろうか。公示になったならば、そんな記事は掲載できなくすべきだろう。すぐに結果を知りたいのが、日本人の習性のようだ。だからこそ、マスメディアはそれに便乗して、新聞を売りまくり、視聴率を稼ごうとするのである。政治家もビジョンが乏しいが、マスメディアもそれと大差はないのである。そして、情勢分析が間違ったとしても、誰も責任を取ることはない。もはやセンセーショナリズムの代名詞となっているマスメディアには、さっさとお引き取り願うしかない。それよりは、ネットの方が生の情報が伝わってくる。情報を受ける側が、情報を発信することも可能であり、そうしたやり取りを通じて、より真実に近づけるのではなかろうか。

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日本が滅びる前に国民挙げて支える努力を

2010年06月28日 | 思想家

 あまり大げさなことを言うのは好きではないが、このままでは日本は滅びてしまうのではなかろうか。今の日本人は高を括っているかも知れないが、事態はより深刻なのである。菅直人首相が消費税に触れたのも、それを口にせざるを得ないほどに日本の経済は大変なのである。さらに、軍事的にも、ようやく最近になって、岡田克也外相も北朝鮮の挑発行動を警戒するような発言をしているが、毅然たる態度を示さないと、由々しき事態が生じかねないのである。江藤淳が『日本よ、滅びるのか』のなかで「あらゆる国家は常にその瞬間に崩壊する可能性を持っている」と書いていたのが思い出されてならない。江藤に言わせると、日本は敗戦によって一度滅びているから、絶対二度と崩壊はしないと日本人は思い込んでいるが、それは甘いというのだ。そうした楽観的な見方を支えているのは、米国が支えてくれるという期待だが、それを痛烈に批判したのである。「国は今日只今亡びるかもしれない。それも中心から、内側から崩れて亡びるからしれないのだから、小学生に至るまで、みんなで支えていかなければならない、会社も今日只今滅びるかもしれないから、みんなで知恵を出し合って存続させなければいけないと考えるのが、健全な考え方なのです」と警鐘を乱打したのだった。あらゆる制度はいつでも崩壊の危機に瀕しているという危機意識が、国を救い会社を救うのである。そして、その危機意識を共有するようになるまでは、次々に起こる不快に堪えるしかないのだ。そうすれば、日本国民全体に「深い慮りが生まれて、新たなる沈黙の合意が生まれる」と江藤は確信していたのである。菅直人首相の政権は、党利党略ではなく、救国内閣によって局面を打開することを考えるべきだろう。そのためには、民主党が潰れてもしかたがないのである。まずは国家国民であるわけだから。

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漂流するだけの羅針盤なき政権運営を嗤う

2010年06月27日 | 政局

 悪口は誰でも言えるが、実際自分がやるとなると、並大抵のことではない。菅直人首相も、今になってそのことを痛感しているはずだ。だからこそ、自民党の消費税10㌫値上げという案に興味を示したり、枝野幸男幹事長は、みんなの党に歩み寄ったりするのだろう。そもそも方針がまるっきり定まっていないのである。菅首相の自信のなさが見え見えである。これまでの「ジミンガー」では通用しなくなったのだから、自分なりの理念とか政策とかを示すべきだろう。しかし、ここにきての民主との迷走ぶりは、あまりにも異常である。鳩山由紀夫前首相の発言については、色々取り沙汰されてきたが、あくまでもそれは個人レベルであった。菅首相になってからは、それが内閣全体にまで広がってきており、方向性がまるっきり見えてこないのである。みんなの党は、どちらかというと小さな政府を目指している。民主党の場合は、労働組合をバックにしているだけあって、大きな政府にならざるを得ないのである。にもかかわらず、現職の民主党幹事長がみんなの党にエールを送っていいのだろうか。民主党のなかにも、松下政経出身者を中心にした小さな政府派がいるのは分かるが、党内でもっと議論を深めるべきだろう。何でもありの昔の自民党と同じでは、日本がどこに向かうのか見当がつかないからだ。一口に民主党政権とは言っても、鳩山前首相と菅首相では、考え方に大きな違いがあり過ぎる。その辺のことをきちんと国民に説明してもらわないと。

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政治家にとって消費税値上げは鬼門

2010年06月27日 | 政局

 消費税を上げるかどうかで各党が色々言っているが、国民からすれば、値上げには断固反対ということになるわけで、袋叩きに遭うのはしかたがないことだろう。しかし、言いだしっぺが野党自民党だというのも首を傾げるが、それを参考にさせてもらうという与党民主党もよくわからない。今日の新報道2001では、枝野幸男幹事長も防戦一方だったが、フジテレビらしくバックアップしてくれたので、それほどボロも出さずにすんだようだ。しかし、政権を担当する者にとっては、増税は鬼門ではなかろうか。それだけで失速しかねないからだ。それでもあえて口にしたのは、バラマキをするための財源がないからだろう。消費税の導入ということになると、すぐに思い出すのは、昭和63年に竹下登内閣が消費税の導入を強行したことで、国民の総反発を買ったことである。確か土井たかこブームが起きて、社会党が参議院選挙で大勝したと思う。国民から税金をむしり取るのは、それだけ難しいのである。会社経営も国家経営も同じようなもので、何かしようとすると金が要る。政権与党になると責任がともなうのであり、問題は批判を恐れずに前に進めるからだ。すぐに腰砕けになるのが今の政治家なので、またまた迷走するのは目に見えてはいるが。

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国挙げて日の丸仰ぎ涙しこぼる

2010年06月26日 | 政局

 日本は危機に直面しており、もう少しすれば日の丸の旗が東京都心を埋めつくすようになるだろう。イザとなれば、国を愛する日本人は立ち上がるのである。今でも保守の市民グループは、祖国日本に仇なす勢力に対して、日の丸を押し立てて抗議の意思表示を行ってる。ネット上の動画を通じてそれを見ることができるが、怒りのシュプレヒコールを上げる姿に、頭が下がってならない。あくまでもそれはサヨクとの言論戦であるが、やりたい放題のことをさせておくわけにはいかないからだ。とくに、許せないのは、外国人への地方参政権の付与である。明らかに国民主権を謳った憲法に反する。しかも、どんな人間であろうとも、祖国を二つ持つことはできないのである。韓国も中国も、自らの国を守る義務を国民に課している。国のためであれば、銃を持って戦うことを要求しているのである。韓国や中国に忠誠を誓う外国人に、地方選挙に限定するとはいえ、どうして選挙権を与える必要があるのだろう。そうでなくても、被害者意識が強い彼らは、何かすると賠償を要求してくる。すでに国家間では話し合いがついている問題までも、蒸し返してくるのである。韓国や中国の人たちとは、隣人として仲良くしなくてはならないが、お互いに言い分があるわけで、その点も考慮されるべきだろう。日本というこの国のかたちを守ろうとすればするほど、それを壊そうとする勢力と対決するしかないのであり、日の丸の旗がひるがえるときなのである。ワールドカップのサッカーでも、日本チームを応援するサポーターは、手に手に日の丸の旗を持っているように、日の丸によって、日本人の団結心が一層強まるのである。

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「生涯志士」であった三浦重周の憂国の叫び

2010年06月26日 | 思想家

 若い頃に一時新左翼に共鳴したとしても、今の私は保守主義者であり、民族主義者である。最近になって手にした本に『三浦重周遺稿集 国家の牙城、民族の堡塁』がある。作者の三浦重周は、平成17年12月10日、故郷である新潟の岸壁で自決したのだという。日本学生同盟の委員長経験者であり、三島由紀夫研究会の事務局長も歴任した。私が感銘を受けたのは、政治論文の章に収録されていた「蘇える三島思想の精髄」の一文である。日本が日本としての国柄を回復することで、日本民族の生命力が国家道義力にまで高められ、新たな世界形成原理となる-という道筋を示したからである。日本という国家が、世界史のなかで果たすべき役割があるというのだ。アメリカニズムや共産主義の二つに毒されてしまった戦後の日本は、大切なものを失ってしまった。そのことに悲憤慷慨した三浦は、日本の国柄にこだわったのである。三浦の座右の銘は「決死勤皇 生涯志士」であったという。70年安保騒動の渦中にあって、祖国日本を守ろうとした人たちに、私は畏敬の念すら覚える。三浦の場合はその後も運動を続けたわけであり、まさしく「生涯志士」を貫いたのである。民族派の運動は新たな局面を迎えつつあるが、烈士であった三浦重周の叫びに耳を傾けるべきだろう。

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国を思う石原慎太郎の怒りはもっともだ

2010年06月25日 | 思想家

 参議院選挙が公示されたことで、テレビ局の報道も公平になってきたようだ。マスメディはその点では抜け目ない。できるだけ、取り扱いも平等にするしかないので、偏向報道は難しくなってきているようだ。選挙以外のときも、そうすればいいのである。やたらとコメンテーターが誘導するような発言は慎むべきだからだ。公示一日目に、たちあがれ日本と民主党が小競り合いを演じたようだが、国民主権にこだわる勢力と、外国人に地方参政権を与えようとする勢力の激突というのは、多くの国民に考える材料を与えたのではなかろうか。作家としての石原慎太郎が、あらかじめ意図したわけではないだろうが、見るに見かねて激怒したのだろう。新聞は産経や毎日が取り上げているが、テレビはいつもの通りの黙殺である。日本人が外国人とどのように付き合っていくかは、大きな課題である。そのことを民主党はマニフェストでは言及していない。それでいて、すぐにでもその法案を通そうとしているのである。かつてこの国のかたちにこだわった三島由紀夫に対して、石原は異議を唱えていた。しかし、亡国の道を歩もうとしている日本を救うために、石原も変わったのだと思う。ルールを守らずに嫌がらせをする民主党の宣伝カーに向かって、「うるせーな、コラ! どこの外国人だ。日本人ならルールを守れ」と怒鳴った石原は、命がけで国を愛する憂国の志士なのである。 国民が今考えるべきは、この国のかたちを守るか、それとも根本から否定するかの、どちらを選択するかである。破壊すれば取り返しが付かなくなるというのが、国を思う保守派の主張なのである。

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