日本チームの戦い方は、あれでよかったし、精一杯頑張ったことに拍手を贈りたい。サッカーのワールドカップ南アフリカ大会の決勝トーナメントで、惜しくもパラグアイに敗れたとはいえ、日本らしさを発揮したのではなかろうか。岡田武史監督の采配も、実力の差を考慮すると、ああするしかなかったのだと思う。涙ぐましかったのは、相手の猛攻に耐えながら、少ないチャンスを物にしようとした意地である。歯を食いしばって、お互いを信頼しながら、よくぞ戦ったと思う。日本の今後の歩むべき道も、そうでなくてはならないと思う。チームプレイで頑張るしかないのである。それと比較して情けないのは、日本の政治の現状である。それぞれの政党をチームとするならば、まるっきりバラバラな政党が多いからだ。理念とか政策でまとまっているのではなく、ただただ選挙に勝つための寄り合い所帯なのである。民主党内では、公約の修正をめぐって、小沢グループと反小沢グループが反目している。もはや一緒にやっていけそうもない状態である。自民党について言えば、永住外国人の地方参政権の付与法案に反対している割には、声を大にして叫ばないのが気がかりだ。谷垣禎一総裁はリベラル過ぎるし、政界再編を見越して、トークダウンしてきているのではなかろうか。心からスクラムを組めるから、日本チームは、決勝トーナメントまで残れたのである。日本の政党政治も、理念と政策で色分けされるべきだろう。そうでなければ、力を発揮できわけがないからだ。
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