草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

つかの間のいのち短し雪白し 5句

2024年12月08日 | 俳句
キーボード窓の外なる雪白し

雪国は寡黙な人が住みにけり

つかの間のいのち短し雪白し

粉雪を見上げる睫毛濡れそぼつ

長き冬耐える暮らしはつつましく

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口重き人の悲しみ雪白し 5句

2024年11月30日 | 俳句
初雪や重たい空を見上げけり

一刷の雪が地面を濡らす朝

真夜中に崩れる物音雪の音

みちのくの会津の雪は温きかな

口重き人の悲しみ雪白し



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わけ入りし山の奥なる滝の音 5句

2024年11月19日 | 俳句
山路きて小さな滝も秋の夕
山肌を伝いし滝に秋の風
全山は赤き火柱闇せまる
分け入りし山の奥なる滝の音
何もかも絵空事なり山の秋


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老いてなお汗かく仕事喫茶かな 5句

2024年04月28日 | 俳句
老いてなお汗かく仕事喫茶かな

ざわめきが新緑の街駆け抜ける

のんびりと時間よ止まれ四月尽

菜の花の明るさ街を明るくす

人混みに紛れてひとり春憂い

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二・二六事件 五句

2024年02月26日 | 俳句
雪を蹴る軍靴と銃声響く朝

雪降らず二・二六過去なりや

二・二六怠惰な暮らしに刃かな

日本を震撼させた雪の朝

御国とか言葉に涙二・二六







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被害者が加害者となる原爆忌 5句

2023年08月06日 | 俳句
被害者が加害者となる原爆忌

原爆を落とされた日も暑き夏

平和ボケ八月六日騒ぎ立て

八月は九条教が幅聞かせ

三度目の原爆投下許すまじ
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春の闇 5句

2023年03月01日 | 俳句
若かった日の切なさを春愁い
 
行き先も知らない命春の闇
 
三月やよく似た人とすれ違う
 
「なごり雪」上野駅での別れかな
 
奥会津耳をつんざく雪解川
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草莽隊日記をアメーバで実名で再開しました。

2022年07月31日 | 俳句

上記のブログで連日アップしておりますので、何卒よろしくお願いいたします

気儘なる本の紹介七月尽

炎天を押し戴いて散歩かな

夏休み孫住む越後山越えて

怪我をせし古希の足取り山笑う

万緑の山の峠を下りけり



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喜多方の枝垂れ桜 10句

2019年04月24日 | 俳句

SLの往時の語り部枝垂れ桜

廃線の枕木の跡枝垂れ桜

どこまでも枝垂れ桜の並木道

団塊の夫婦仲良く花見客

喜多方の枝垂れ桜は日本一

県外の車続々桜狩り

拉麺のまちは花咲く名所かな

満開の桜こぼれる蔵のまち

お城から足を延して花見かな

艶やかな枝垂れ桜とカップ酒

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六月の只見線の車窓から 5句

2018年06月24日 | 俳句

只見川梅雨の晴れ間に波たてり

六月の日差しに山の影深し

代行のバス小まめなり夏の夕

只見線ロートルばかり夏の昼

奥会津みどりの闇は深きかな

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