アメリカの核の傘は日本のために役に立つのだろうか。それに多くの日本人が疑問を抱き始めている。西村幸祐氏がフェイスブックで、マルコ・ルビオ候補が北朝鮮の核に対して日本が核武装すべきだ、と明言したことを取り上げていた。去る26日に行われたヒューストンでの共和党大統領候補のディペートでの発言である。さらに共和党、民主党を問わず、大統領候補全員がこの点では一致しているとも▼日本のマスコミはその発言をどこも伝えないが、もはやアメリカは世界の警察官ではないのである。徐々に内向きになってきているのだ。日本の歩むべき選択肢は二つしかない。日本自身が最低限の核武装をして、自由と独立を守り抜くか、それとも「死ぬよりも中共や北朝鮮の奴隷になる方がましだ」と屈服するかである▼日本のマスコミは無責任な言動に終始している。それはまさしくジョージ・オーウェルが「イギリスの左翼インテリの精神傾向は、五、六の週刊誌や月刊誌からうかがわれる。これらの新聞雑誌を読んでただちに気づかわれることは、全体に不平たらたらの否定的態度で、いかなる場合にも建設的意見を持っていないことである」(『イギリス、君のイギリス』)と述べたのは、今の日本においてもあてはまる。安保法案の廃止を求めるなどというのも、無責任の極みである。残された時間はわずかである。アメリカの次期大統領が誰になろうとも、日本は日本人の手で護るしかない。厳しい現実から私たちは眼をそむけてはならないのである。
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