朝日新聞がやらかした大罪はいわゆる「従軍慰安婦」の問題だけではない。福島第一原発の事故をめぐっても、極限状況のなかで戦った東電職員を逆に批判し、あたかも逃亡したかのような記事を書いた。そこにあるのは、菅直人元首相を英雄にするための策略であった。それを早い段階から私も批判してきたが、ようやく吉田昌郎元所長の「吉田調書」が明らかになるにつれて、朝日新聞の嘘がまた一つ公になったのである。後世の歴史家はあの民主党政権時代の異常なマスコミ報道を、必ずや問題にするに違いない。朝日新聞はあの事故の報道においても、民主党政権をかばうことを最優先させた。真実を伝えなかったばかりか、少しでも小さく見せるのに手を貸した。そればかりか、批判の矢面に立たされている菅元首相が、福島第一原発から全面撤退しようとしていた東京電力の職員を一喝した。そうしたありもしない神話をでっち上げたのである。自分たちが実現させた民主党政権を守るためには、手段を選ばなかったのだ。安倍首相が行うべきは、福島第一原発事故で当時の民主党政権が何をしたかの検証である。全てを東京電力の責任にしようとした魂胆は見え見えである。スピーディを公表しなかったことや避難が遅れたことで、しなくてもいい被曝をさせられた福島県民は、どうして菅元首相を許せるだろう。吉田元所長が亡くなったことをいいことに、朝日新聞はとんでもない記事を書いたのである。
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