TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

JIMSAKU ジンサク 2

2006-03-11 02:15:45 | J-FUSION
JIMSAKUファーストアルバムの話の続きです。

さて、どれだけ熱いラテンフュージョンがかまされているか、期待を胸に聴いてみたんですが...。正直これには裏切られました。確かにラテンミュージックなのは間違いないのかも知れないんですが、全っ然熱くない!むしろコンドルが飛んで行くようなさぶ~いアンデス山脈の音楽ですね、これは。これはメロを演奏するのがサンポーニャ(長さの違う管を2列に束ねて口で上っ面を吹いて音を出す楽器)やケーナ(アンデス版尺八ですね)、チャランゴ(ギターのパクリモノらしい)といったいわゆるアンデスの民族楽器であるところからくる印象なんでしょう。他にもオカリナやバイオリンなど、およそフュージョンといわれるジャンルには似つかわしくない楽器を大フィーチャーですから、そりゃ、あれれ~?ということになりますわな。しかもシンセバリバリなダンスポップミュージック、SHAMBARAの直後の作品になるわけですから...。
しかも音作りもイマイチ。ドラムとベースがメインのバンドのはずなのに、全然前に出てきてません。細かい音の粒が見えてこないんですね。2曲目「SMALL WORLD」のイントロは櫻井さんのチョッパーベースソロから始まるんですが、普通チョッパーベースといえばンペンペベケベケというようなエッジの効いた鋭い音であって欲しいと思うところが、ボヨンボヨンした、まるで太い輪ゴムを弾いているかのよう。(輪ゴムを伸ばして親指で弾いてチョッパーだぁ!なんてやったりしませんでした?)

うーむこいつはやばいな~、大丈夫だろうか?なんて思った、JIMSAKUのファーストアルバムではありました......
が、とあることをきっかけに実はこれ結構いいんじゃない!なんて思うようになりました。スルメみたいなもので、聞き込むと味が結構出てきます。そりゃ最初は何じゃこりゃ状態でしたけどね、やっぱり何がきっかけになるかわからない。今では1曲目「GYPSY ROMANCE」、7曲目「A MAN FROM ANDES」なんて結構お気に入りだったりしてます。

ということで、じゃそのきっかけは何だったのかについてを次回に。

JIMSAKU
TETSUO SAKURAI(b)AKIRA JIMBO(ds)ERICH BULLING(ac.g,ocarina,charango)
JOAKIN BELLO(zampona,vln)PAULINHO DA COSTA(perc)
JAMES HARRAH(g)~何回か書いてると思いますが、去年KARIZMAで来日したギタリストです。今でもちょくちょくDAVID GARFIELDとセッションしているようですね
MARK GASBARRO(keys,accordion)JERRY HEY/GARY GRANT(tp)
GARY HERBIG(sax,fl)~神保さんのソロ作品にも何作か参加してます。
BILL REICHENBACH/LEW McCREARY(tb)VIVIANA COSTAMANSO(voice)
コメント
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