TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU 3

2006-03-15 23:57:09 | J-FUSION
45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKUのレビュー後半。

続いては6曲目「45℃」。神保さんのドラムソロから始まる、ハイテンポなラテンというよりロックインストですね。是方博邦と鳥山雄司のツインギターバトルが聴き応え十分。そこにさらっと森村献のピアノによるラテンフレーズが入ってくるところがJIMSAKUならでは。神保さんも激しく叩きまくってます。いや~熱い1曲ですね。
7曲目「WHEN THE WIND GOES DOWN」。櫻井さんお得意のフレットレスベースメロのバラード曲です。吉弘千鶴子のアレンジそして、ピアノ・シンセの音があま~くて素敵です。
8曲目「OLE!」は再び中井一朗のバイオリンをフィーチャー。ホントフュージョンにもバイオリンがよく合うってのが実感できます。全然違和感なくラテンのリズムに溶け込んでます。また、森村さんのオカリナ調からアコーディオンまで、七変化のシンセサウンドが楽しい曲です。これをシンセじゃなくて本物の楽器でやったらファーストアルバムみたいに妙に浮いてしまうんだろうな~、なんて思いつつ。
そして9曲目「CENTRO HABANA」。お見事としか言い様の無いこれぞラテンフュージョン!ノリノリです。神保さんのドラムは水を得た魚のようにハネまくってますし、櫻井さんがうれしそうな顔してベキベキやってる姿が目に浮かびます。森村さんは最初から最後までラテンフレーズでゴリゴリ押しまくり。吉弘さんのシンセによるメロがスイカにかける塩、寿司にはワサビのように曲を引き立ててますし。思い出したように入る中井さんのバイオリンも絶妙ですからね。JIMSAKUでも最高傑作に値する1曲でしょう。あまりの勢いに、これが最後の曲っぽかったんですが...
10曲目は再び櫻井さんコーナー。フレットレスのメロに哀愁漂うオーケストラシンセ。そしてバイオリンの音色が更に雰囲気を盛り上げます。なんかちょっとした上質なクラシック音楽を聴いている気分。まるで映画の感動的なラストシーンに流れる音楽のような...。

いやファーストアルバムはどうなることかと思ったJIMSAKUでしたが、このアルバムでようやく本領発揮。パーカッションとホーンセクション、そこにバイオリンをフィーチャーしたラテンベースのフュージョン、これで甚作ではない、「JIMSAKU」というブランドが確立したように思われた2ndアルバム、「45℃~FORTY-FIVE DEGREES」でした!
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45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU 2

2006-03-15 00:48:08 | J-FUSION
45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU

まず1曲目は「MUCHACHA BONITA」。いきなりのピアノによるラテンフレーズにラテンパーカッションの嵐。そしてメロは是方氏のキュイーンギター。ド派手なホーンセクションにドラムソロまでフィーチャーしてます。待ってました、ラテンフュージョンといいえばやっぱりこうじゃないと。ファーストアルバムには感じられなかった"熱さ"があります。JIMSAKUのお二人の本当の姿を感じられた1発目でした。
そして2曲目「ALACRAN」。これまたいきなりのパーカッションバトルにホーンセクション。続くはベースのスーパーソロ。櫻井さんこれでもかとばかりに弾きまくってます。
3曲目もベースのチョッパーリフとパーカッションの絡みで始まる「ROMANCING STAR」。吉弘千鶴子のリコーダーと中井一朗のバイオリンにファーストアルバムのアンデスっぽさを垣間見ますが、ソリッドなリズム隊が哀愁を感じるべきところがむしろカッコ良さを演出してます。
4曲目「HIMAWARI」は静かなピアノで始まるバラード。鳥山雄司のアコギとバタドラム群が不思議な雰囲気を漂わせます。やはりここでも中井さんのバイオリンがいい味を出してます。このバイオリンを加えた編成によるラテンフュージョンというのがこの後のJIMSAKUとしての独自性になるんですよね~。
続く5曲目が「TOKYO STRUT」。本多俊之がゲスト参加でほのぼのとしたソプラノサックスを聴かせてくれます。CASIOPEAにナルチョを取られてしまったラジオクラブですが、本多氏本人は是方氏とともにJIMSAKUに近づいているところが因縁でしょうか(笑)。とはいえ、この曲のギターは鳥山雄司さんですけどね。よくよく見てみると是さん、最初の1曲と6曲目だけの参加でしたわ。細かい話ですが、神保さんのバスドラワークがよ~く聞き取れます。ツーバスペダルを多用したトリプルストロークなんて神保さんらしくって楽しめます。
ちなみに確かこの曲だったと思いますが、映画「バカヤロー!3 へんな奴ら」で使われてました。この映画は4話のショートストーリーで構成されてますが、その第4話「クリスマスなんか大嫌い」だったと思います。バブルの余韻が冷めやらぬ時期、ガキ共がクリスマスに都会に出て楽しもうと繰り出すシーンで流れていたんだと思います。いや~田山真美子ちゃんかわいかったですね~。永瀬正敏クンもまだブレイクする前だったけど、役柄も含め妙な存在感がありました。それはさておき、ちゃんと音楽:JIMSAKUってクレジットされてましたね。

長くなりましたので、続きは次回に。
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