TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

JIMSAKU@メルパルクホール1991

2006-03-18 01:59:12 | J-FUSION
JIMSAKUが「45℃」リリース後に行ったライブ。

セカンドアルバム「45℃」にいたく感激した小生、1991年12月10日にメルパルクホール行われた、JIMSAKUのコンサートに行ってまいりやした。
メンバーはもちろん、神保彰、櫻井哲夫のお二人に加え、是方博邦(g)森村献/吉弘千鶴子(keys)中井一朗(violin)という全盛期メンバーでありました。さすがにあんまり記憶がないんですけど、印象的だったのは全然しゃべらない是方氏(今の活動状況を思えば、よくもまあJIMSAKUに参加したもんだと思わないでもない)、しっかりライブでもリコーダーを披露する吉弘千鶴子サマ、ファーストアルバムのアンデス伝統楽器を巧みな音作りによりシンセで再現しつつ、やっぱりラテンフレーズでのりのりの森村サン、自分のパートがないときはひざをクネクネと曲げながら弓をグルグル回していたナヨナヨの中井氏。
まあ、もくもくとひたすら演奏するコンサートでありました。だって、櫻井さんがMCなんですから、演奏以外では盛り上がらんでしょ(笑)。とはいえ、やっぱりJIMSAKUはホールよりもライブハウス向きかなあ...。このメンバーでBLUESALLEYあたりでも一回見たいなという思いも今更ながらありますね。
しかし「中井君が正式にJIMSAKUのメンバーになってくれました!」という櫻井さんのMCは未だに謎です。
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再びPSE法

2006-03-17 02:03:35 | Weblog
すでに報道されていますが、PSE法経過措置終了に伴う対策が経済産業省より発表されています。
音楽関係で特に問題となっていた、ビンテージものについての規制を緩めるということが署名運動の成果であったということなんでしょうが...。

これもあちこちで指摘されていることですが、「じゃビンテージものって何?」という定義が曖昧としか言い様がありません。
一体ビンテージものであるなしを判断する基準は?自主検査に耐えられるかどうか、が判断基準なの?であれば真空管使ってなきゃだめなんかいな。
他の電気製品で代替できないもの?RHODESやHAMMOND B3の音はサンプリングシンセで出せるから代替品があるということになるのか?
希少価値が高いと認められるって、誰が認めるの?
取り扱いに慣れた人になら売っていいって、要はプロ限定で素人は締め出しかいな。じゃ自称プロはどっちになるんだろう...。
しかも当該電気製品の取り扱いになれてる=電気技術の知識があるという図式は成り立たないんですから、法の趣旨である電気用品の安全とは全く関係ない、新たな基準をここで設けられるって許されることなの?(まさか機器そのものの取り扱いになれてるんじゃなくて、電気製品の安全性に関する知識のある人を指してるんじゃないでしょうね。)
しかも楽器、音響機器、写真・映画フィルム関連限定ですか。確かにビンテージと呼ばれる電気製品ですぐに思い出されるジャンルかも知れませんが、他にだってあるはずです。
簡単な手続きで売買可能...って、やっぱり手続きがいるんかいな。それも手続きってどういう手続き?

こ~んな中途半端な内容じゃ、対策になってないですね。4/1までに具体的に、きっちり判断できるような基準が示されるんでしょうか。そうでなけりゃ、こんな基準、あってもなくても一緒。
ここまでいい加減なんだったら、全て中古業者の判断に一任されて、例えば中古業者が「ビンテージもの売買専門」ですよ~って届出したら、あとは何でもアリみたいな、拡大解釈OKにしてくれりゃ納得なんですけどね。
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45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU 3

2006-03-15 23:57:09 | J-FUSION
45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKUのレビュー後半。

続いては6曲目「45℃」。神保さんのドラムソロから始まる、ハイテンポなラテンというよりロックインストですね。是方博邦と鳥山雄司のツインギターバトルが聴き応え十分。そこにさらっと森村献のピアノによるラテンフレーズが入ってくるところがJIMSAKUならでは。神保さんも激しく叩きまくってます。いや~熱い1曲ですね。
7曲目「WHEN THE WIND GOES DOWN」。櫻井さんお得意のフレットレスベースメロのバラード曲です。吉弘千鶴子のアレンジそして、ピアノ・シンセの音があま~くて素敵です。
8曲目「OLE!」は再び中井一朗のバイオリンをフィーチャー。ホントフュージョンにもバイオリンがよく合うってのが実感できます。全然違和感なくラテンのリズムに溶け込んでます。また、森村さんのオカリナ調からアコーディオンまで、七変化のシンセサウンドが楽しい曲です。これをシンセじゃなくて本物の楽器でやったらファーストアルバムみたいに妙に浮いてしまうんだろうな~、なんて思いつつ。
そして9曲目「CENTRO HABANA」。お見事としか言い様の無いこれぞラテンフュージョン!ノリノリです。神保さんのドラムは水を得た魚のようにハネまくってますし、櫻井さんがうれしそうな顔してベキベキやってる姿が目に浮かびます。森村さんは最初から最後までラテンフレーズでゴリゴリ押しまくり。吉弘さんのシンセによるメロがスイカにかける塩、寿司にはワサビのように曲を引き立ててますし。思い出したように入る中井さんのバイオリンも絶妙ですからね。JIMSAKUでも最高傑作に値する1曲でしょう。あまりの勢いに、これが最後の曲っぽかったんですが...
10曲目は再び櫻井さんコーナー。フレットレスのメロに哀愁漂うオーケストラシンセ。そしてバイオリンの音色が更に雰囲気を盛り上げます。なんかちょっとした上質なクラシック音楽を聴いている気分。まるで映画の感動的なラストシーンに流れる音楽のような...。

いやファーストアルバムはどうなることかと思ったJIMSAKUでしたが、このアルバムでようやく本領発揮。パーカッションとホーンセクション、そこにバイオリンをフィーチャーしたラテンベースのフュージョン、これで甚作ではない、「JIMSAKU」というブランドが確立したように思われた2ndアルバム、「45℃~FORTY-FIVE DEGREES」でした!
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45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU 2

2006-03-15 00:48:08 | J-FUSION
45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU

まず1曲目は「MUCHACHA BONITA」。いきなりのピアノによるラテンフレーズにラテンパーカッションの嵐。そしてメロは是方氏のキュイーンギター。ド派手なホーンセクションにドラムソロまでフィーチャーしてます。待ってました、ラテンフュージョンといいえばやっぱりこうじゃないと。ファーストアルバムには感じられなかった"熱さ"があります。JIMSAKUのお二人の本当の姿を感じられた1発目でした。
そして2曲目「ALACRAN」。これまたいきなりのパーカッションバトルにホーンセクション。続くはベースのスーパーソロ。櫻井さんこれでもかとばかりに弾きまくってます。
3曲目もベースのチョッパーリフとパーカッションの絡みで始まる「ROMANCING STAR」。吉弘千鶴子のリコーダーと中井一朗のバイオリンにファーストアルバムのアンデスっぽさを垣間見ますが、ソリッドなリズム隊が哀愁を感じるべきところがむしろカッコ良さを演出してます。
4曲目「HIMAWARI」は静かなピアノで始まるバラード。鳥山雄司のアコギとバタドラム群が不思議な雰囲気を漂わせます。やはりここでも中井さんのバイオリンがいい味を出してます。このバイオリンを加えた編成によるラテンフュージョンというのがこの後のJIMSAKUとしての独自性になるんですよね~。
続く5曲目が「TOKYO STRUT」。本多俊之がゲスト参加でほのぼのとしたソプラノサックスを聴かせてくれます。CASIOPEAにナルチョを取られてしまったラジオクラブですが、本多氏本人は是方氏とともにJIMSAKUに近づいているところが因縁でしょうか(笑)。とはいえ、この曲のギターは鳥山雄司さんですけどね。よくよく見てみると是さん、最初の1曲と6曲目だけの参加でしたわ。細かい話ですが、神保さんのバスドラワークがよ~く聞き取れます。ツーバスペダルを多用したトリプルストロークなんて神保さんらしくって楽しめます。
ちなみに確かこの曲だったと思いますが、映画「バカヤロー!3 へんな奴ら」で使われてました。この映画は4話のショートストーリーで構成されてますが、その第4話「クリスマスなんか大嫌い」だったと思います。バブルの余韻が冷めやらぬ時期、ガキ共がクリスマスに都会に出て楽しもうと繰り出すシーンで流れていたんだと思います。いや~田山真美子ちゃんかわいかったですね~。永瀬正敏クンもまだブレイクする前だったけど、役柄も含め妙な存在感がありました。それはさておき、ちゃんと音楽:JIMSAKUってクレジットされてましたね。

長くなりましたので、続きは次回に。
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45℃~FORTY-FIVE DEGREES/JIMSAKU 1

2006-03-14 00:48:33 | J-FUSION
JIMSAKUネタの続きです。

JIMSAKUファーストアルバムは、"熱い"というより、"涼しい高冷地気候"のようなラテンミュージックでしたが、その1年数ヵ月の後、JIMSAKUとしての2作目がリリースされました。タイトルは「45℃ FORTY-FIVE DEGREES」。
前作は"悪くはない"アルバムではありましたが、本来の神保彰&櫻井哲夫の姿と違うな~という違和感をひきずりながら聴いてましたから、さて2作目は...この文字通り熱そう~なタイトルには期待が持てましたね。しかもジャケ写はこれまた灼熱の砂漠でのツーショット。(この写真は鳥取砂丘で撮影したなんて話を聞いた覚えが...このアルバムの発売ライブの時だったかな?)写真としてはやっぱり若干似合わんかな~なんて思いつつも、前作の妙な違和感ありありよりはよっぽどまし。

で、参加ミュージシャンも今回は日本人で固めてます。やはり、前作のメンツでは無理があったんでしょう、JIMSAKUとしてのライブをやるにあたって集まった、サポートメンバーが中心になってます。
櫻井哲夫/TETSUO SAKURAI(b)
神保彰/AKIRA JIMBO(ds)

森村献/KEN MORIMURA(keys)~ご存知ラテンピアノの第一人者であり、日本におけるサルサバンドの草分けオルケスタ・デル・ソルの中心メンバーです。神保さんとは熱帯JAZZ楽団に熱帯倶楽部SORで今でも一緒ですね。神保さんにとってラテン音楽の師匠さんみたいなものでしょうか...(ところで、熱帯倶楽部SORですが、ギターにまた梶原順が復帰したようで、古川望はライブ1回だけの参加になってしまったようですね。)

吉弘千鶴子/CHIZUKO YOSHIHIRO(keys,recorder)~ソロアルバム「CONCIOUS MIND」は良かったんですが最近はゴスペル系にハマってしまっているようで...

是方博邦/HIROKUNI KOREKATA(g)~やっぱり"熱い"フュージョンにはこの人のギターは欠かせません。CASIOPEAにナルチョを取られてしまったおかげで分解してしまった本多俊之ラジオクラブ、メンバーだった是さんがCASIOPEAに対抗してJIMSAKU派にまわったというのがなんかオモロイ。

中井一朗/ICHIRO NAKAI(vioin)~この作品以降のJIMSAKUの色はこの人のバイオリンが大きな特徴になっていますね。学生時代にどっかのコンサートに行った時に配られていたリーフレットに「SPY」なるユニットのレコード(CDとちゃいまっせ)のチラシがあったのですが、その片割れがこの人だったんですね。後になってそのチラシを見て気付きました。

DAI-GAN-JIN HORNS
木幡光邦/MITSUKUNI KOHATA(tp)竹田恒夫/TSUNEO TAKEDA(tp)松田靖弘/YASUHIRO MATSUDA(sax,fl)佐野聡/SATOSHI SANO(tb)

木村"キムチ"誠/MAKOTO KIMURA(conga)鈴木義郎/YOSHIRO SUZUKI(timbales)佐藤英樹/HIDEKI SATO(bongo)田中倫明/MICHIAKI TANAKA(iya/BATAドラムの一種です,chekele)

斉藤清/KIYOSHI SAITO(sax)
本多俊之/TOSHIYUKI HONDA(sax)
鳥山雄司/YUJI TORIYAMA(g)

CDを入れてPLAYボタンを押すと...キタキタキタ~!!で続きは次回。
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LOS LATINOS

2006-03-12 01:44:13 | Weblog
90年代の初め頃、小生が街で時々見かけた、とあるストリートミュージシャンがいました。
4人組でアンデスの民族衣装を身にまとい、サンポーニャやケーナ、チャランゴやボンボなどのアンデスの民族楽器でラテン音楽を演奏してたんです。
普段あまり接することのなかったラテンの民族音楽(フォルクローレといわれるジャンルのようです)ですが、彼らの"熱い"演奏には興味を惹かれました。それもただ1回だけ見た、ということでなく、場所を変えて何回かそのバンドを見かけることもあって、結構積極的にストリートに出て演奏してたんでしょうね。
CDもその場で販売してたもので、何回目かに見かけた際、意を決して買っちゃいました。タイトルは「太陽への道/PUERTA DEL SOL」。
彼らはLOS LATINOSというバンドで、ラテンアメリカの音楽を日本に紹介する活動を地道に行っているようです。CDには伝統的な曲もあれば、「コーヒールンバ」「コンドルは飛んでいく」「ランバダ」など、日本でもお馴染みの曲も収録されていて、結構楽しめます。さすがにストリートライブの"熱さ"はCDではあまり感じることはありませんが、インスト音楽を愛する人であれば、彼らのライブにはきっと惹かれるものがあるんじゃないかと思います。
最近ストリートで見かけることはありませんが、(というか小生があまり都内をウロウロすることがなくなったせいもありますが)今でも活動はしているようなので、どこかで見かけたらぜひ、聴いてみて下さい。
以前どっかの店で小さなサンポーニャのまがい物みたいなのを売ってたんで、ちょいと興味本位で買ってみました。おもちゃみたいなモノですが、一応音は出ます...というか、お!音が出る!...だけで終わっちゃいましたけどね。

なんでこんなことを書いたかというと、もちろんJIMSAKUのファーストアルバムとの共通項です。「JIMSAKU」はラテンフュージョンとはいえ、こういうアンデス民族音楽をモチーフにした作品だったと言えるでしょう。(「A MAN FROM ANDES」なんてタイトルの曲もありますし)それが故にフュージョン、というと若干距離を感じる印象があり、最初聴いた時は「???」になってしまったんですが、こうしてフォルクローレを聴くことができたおかげでか、「JIMSAKU」というアルバムが、民族音楽をJIMSAKUならではのフュージョン要素を持ったアプローチで表現したものであるのがなんとなく理解できるようになったのでありました。
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JIMSAKU ジンサク 2

2006-03-11 02:15:45 | J-FUSION
JIMSAKUファーストアルバムの話の続きです。

さて、どれだけ熱いラテンフュージョンがかまされているか、期待を胸に聴いてみたんですが...。正直これには裏切られました。確かにラテンミュージックなのは間違いないのかも知れないんですが、全っ然熱くない!むしろコンドルが飛んで行くようなさぶ~いアンデス山脈の音楽ですね、これは。これはメロを演奏するのがサンポーニャ(長さの違う管を2列に束ねて口で上っ面を吹いて音を出す楽器)やケーナ(アンデス版尺八ですね)、チャランゴ(ギターのパクリモノらしい)といったいわゆるアンデスの民族楽器であるところからくる印象なんでしょう。他にもオカリナやバイオリンなど、およそフュージョンといわれるジャンルには似つかわしくない楽器を大フィーチャーですから、そりゃ、あれれ~?ということになりますわな。しかもシンセバリバリなダンスポップミュージック、SHAMBARAの直後の作品になるわけですから...。
しかも音作りもイマイチ。ドラムとベースがメインのバンドのはずなのに、全然前に出てきてません。細かい音の粒が見えてこないんですね。2曲目「SMALL WORLD」のイントロは櫻井さんのチョッパーベースソロから始まるんですが、普通チョッパーベースといえばンペンペベケベケというようなエッジの効いた鋭い音であって欲しいと思うところが、ボヨンボヨンした、まるで太い輪ゴムを弾いているかのよう。(輪ゴムを伸ばして親指で弾いてチョッパーだぁ!なんてやったりしませんでした?)

うーむこいつはやばいな~、大丈夫だろうか?なんて思った、JIMSAKUのファーストアルバムではありました......
が、とあることをきっかけに実はこれ結構いいんじゃない!なんて思うようになりました。スルメみたいなもので、聞き込むと味が結構出てきます。そりゃ最初は何じゃこりゃ状態でしたけどね、やっぱり何がきっかけになるかわからない。今では1曲目「GYPSY ROMANCE」、7曲目「A MAN FROM ANDES」なんて結構お気に入りだったりしてます。

ということで、じゃそのきっかけは何だったのかについてを次回に。

JIMSAKU
TETSUO SAKURAI(b)AKIRA JIMBO(ds)ERICH BULLING(ac.g,ocarina,charango)
JOAKIN BELLO(zampona,vln)PAULINHO DA COSTA(perc)
JAMES HARRAH(g)~何回か書いてると思いますが、去年KARIZMAで来日したギタリストです。今でもちょくちょくDAVID GARFIELDとセッションしているようですね
MARK GASBARRO(keys,accordion)JERRY HEY/GARY GRANT(tp)
GARY HERBIG(sax,fl)~神保さんのソロ作品にも何作か参加してます。
BILL REICHENBACH/LEW McCREARY(tb)VIVIANA COSTAMANSO(voice)
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JIMSAKU ジンサク 1

2006-03-10 00:04:22 | J-FUSION
SHAMBARAとしてデビューをして1年、結局2枚目のアルバムが出ることもなく、どうしたんだろうな~と思っていたところに入った情報が、神保彰と櫻井哲夫がラテンフュージョンバンドを結成!というものでした。で、そのバンド名が「ジンサク」!?

今でこそ普通にJIMSAKUと違和感なく言うことができますが、初めて聴いた時は唖然でしたね。だって「ジンサク」と聞いて最初に思い浮かぶの言葉が「甚作」。なんでまたこんな与作だか田吾作の連れみたいな名前にしたもんだろうかと。しかも神保と櫻井だから「神櫻」。う~ん安直だぁ、安易すぎるぅ~と悶絶したものです。

で、待望のファーストアルバムがリリース。SHAMBARAのリリースからほぼ1年後、90年の7月でした。やはりタイトルもそのまま「JIMSAKU ジンサク」。またCDを手にしたときの印象も...このジャケ写センス悪くない?GONTITIあたりなら許せそうな"粋"った演出なのはわかりますが、まるで葬式のような白黒ジャケットに中折帽子のお姿はないんじゃない...?今のお姿からは想像もできないような妙なファッションです。(櫻井氏のレザーファッションもどうかと思いますが...笑)どうもこのお二人、とにかく似合っておりませぬ。(というか櫻井さんはまだしも神保さんがめっちゃ変)どうも映画にでてくるような、植民地に観光に来る欧州の金持ちみたいな怪しげな雰囲気もさることながら、いかにも"着せられて"いるスーツ、ジャケットが不自然。(ボロクソやな~)櫻井さんは若干うれしそうですが、神保さんの遣る瀬無さそうな表情が痛いですね。

CD帯の「史上最高のインストゥルメンタルアルバム!!」という安っぽいコピーに目を遣りながら、それでは聴いてみることにしよう...う~~~~む...。

ということで続きは次回に。
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SHAMBARA-シャンバラ- 2

2006-03-09 00:40:00 | J-FUSION
え~っと、どこまで書きましたっけ...ということでSHAMBARAの続きです。

SHAMBARA唯一のアルバム「SHAMBARA」。
全10曲で、神保さんが4曲、櫻井さんが4曲、古川さんの曲が1曲、それとどういうわけか石黒彰(レクター伯爵ex.聖紀魔Ⅱ)の曲が1曲という構成です。ちなみに歌詞は国分嬢、秋元嬢のいずれかが書いてます。
ひたすらポップなダンスミュージックですね。きらびやかなシンセサウンドに櫻井氏のベケベケチョッパーが絡み、タイトなリズムに実力派女性ボーカルが弾けます。後のJIMSAKUのアルバム「DISPENSATION」にも現れますが、JIMSAKUのお二人、ホントはこういうボーカルナンバーも好きなんでしょうね。FUSIONっぽい曲にただ歌詞を付けただけかと思いきや、きちんとボーカルを活かす曲作りがされている、といった感じでしょうか。賛否両論ありましたが、小生結構好きであります。

で、小生SHAMBARAのライブにも行ったのでありました。
時は1989年9月2日、もちろん場所はバブルの象徴、MZA有明。いや~てきと~な時期にチケットピアで電話予約して買ったチケットだったんですが...何と最前列。うれしさ半分、悲しさ半分といったところでしょうか。だって別に発売当日に買ったチケットでもないのに最前列なんて...チケット売れてなかったんだろうな~。なんか観客もこれまたバブリーな雰囲気プンプンの招待客ばっかりって感じで、むしろチケット買って行った客の方が浮いてしまっているような心細さを感じたのでありました。
ステージもやはり山本寛斎プロデュースだったんでしょう、妙に派手な作りになっていましたね。そんなところもCASIOPEAとは一線を画しているイベントユニットであったことを実感しました。
ライブではアルバムの曲を確か全曲やったと思います。それと新曲も2曲。MC担当の櫻井さんが、次のアルバム収録の予定です~って言ってましたが、結局お蔵入りしちゃいましたね。もちろんどんな曲だったかなんて覚えてるわけがないのが勿体なかったです。しかし、最前列で見ていた割にはもう一つ印象が薄いんですが(最前列って逆に観にくかったという面もあります)自分的に一番盛り上がったのが、神保さんのソロアルバム「PALETTE」最後の曲「COBALT CRUISE」でした。いやここでこれ聴けると思ってなかったもので。この1曲だけでも価値があったなと思ってたりしてます。SHAMBARAそのものより、やっぱりFUSIONナンバーで盛り上がってしまう、というところがある意味象徴的ですね。ああ、結局この人たちに本当に求めているのはやっぱりFUSIONなんだ~と。とはいえ、貴重なライブであったことは間違いありません。

そんなこんなで幻となってしまったユニットSHAMBARAですが、次のアルバムをリリースするまでもなく、バブル崩壊が見えはじめてきたところでいつのまにやら消滅したのでありました。
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つちやかおりとオフコース

2006-03-08 02:19:28 | Weblog
昨日のNHKニュースに松武秀樹氏の出演で、思い出したのが80年代初めのアイドル、つちやかおり嬢のこと。路線違いは承知の助で忘れんうちに書いちゃいます。

つちやかおりといえば、最初の「3年B組金八先生」でデビューし、どちらかというとルックスよりも歌唱力重視(?)で若干B級気味のアイドルでした。そして91年にシブがき隊のフッくん=布川敏和と結婚し引退。その後ドキュメンタリーで出産シーンを披露したりしてましたが、現在は芸能界から完全に引退してます。

てなわけで我が青春のアイドルであったつちやかおり嬢、小生が名作としているのが3枚目のアルバム「FRAGRANCE」であります。
このアルバム、実はオフコースの鈴木康博、松尾一彦、そして清水仁が絡んでいるという、オフコースファンとしても楽しめるアルバムなのでした。当時オフコースのレコードをリリースしていた東芝EMI/EXPRESSからのリリースだったことからのコラボだったんでしょう。

鈴木康博、松尾一彦はそれぞれ2曲づつを提供してます。
鈴木康博さんはいろんな歌手に曲を提供してますが、こういうモロアイドルに提供してるのはちょっと珍しいかもしれません。結構曲として難しいからかもね。「眠らせてララバイ」と「さよならに慣れるまで」の2曲がYASSさんの曲ですが、両方ともモロYASSさん節が楽しめる名曲です。
ちなみにまたNHKネタで恐縮ですが、ニュース10の後に始まるNHKドラマで現在放映されている「ブルーもしくはブルー」(2003年の作品の再放送です)の音楽をYASSさんが担当していて、番組中はずっとYASSさんのコーラス・スキャットを聴くことができます。サントラ盤もリリースされてるようですね。
そして松尾一彦さん、当時はアイドルへの売れっ子楽曲提供者としてのもう一つの顔がありました。当時小生が聴いていたドーナツ盤、高橋美枝「ひとりぼっちは嫌い」伊藤つかさ「涙のクレッシェンド」なんてのも松尾氏の曲でした。有名どころでは稲垣潤一の「雨のリグレット」あたりでしょうか。当時はいわゆるニューミュージック界のアーティストがアイドルに曲を提供するのが流行ってましたからね。
「SEPTEMBER RAINに消されて」「ジェラシーから」という2曲が松尾氏の曲ですが、「SEPTEMBER~」はアイドルらしからぬ名バラードです。おそらく松尾氏本人のギターでしょう、これがまたシブくて素敵。
それでは清水仁さんですが、曲を提供しているわけではありませぬ。もちろんソロアルバム「ONE」(小生のお気に入りアルバムの1枚です)や松尾氏とのユニット「ONE」も含めクリエイター・ボーカリストとしても定評あるところですが、このアルバムでの担当は"ジャケ写"です。オフコースファンの方でしたらご存知でしょうけど、清水さんの趣味は写真。そんなところで、このアルバムに写るかおり嬢の写真は清水さんの撮影によるもの、というおまけつき。ソフトフォーカスを多用したちょっと淫靡な雰囲気のかおり嬢が印象的でした。
ちなみに現在松尾氏と清水氏、そして大間ジロー氏の3人はABCというユニットで東北地方を中心に活動されているようです。

他にも大貫妙子による「紅い糸」とか、安部恭弘の「さよならは突然に」とかね、ホントいい曲が一杯だったんですけど、もちろんこのアルバムはCD化されているわけもなく、当時のLPレコードも行方不明。唯一手許にあるのが、「アイドル・ミラクルバイブルシリーズ/つちやかおり」という2枚組みCD。完全限定版ということで数年前にリリースされたものです。どうもプレミアモノらしくて1万円以上の値がついているようですが、もちろん!売っとばすつもりはありませぬ。

そういや数年前に立ち寄った、五反田のとあるラーメン屋なんですが、どうも店主が元ジャニーズの関係者だったらしくて、店にはジャニーズ系タレントが来店している写真が何枚か飾ってあったりしてたんです。その中にフッくん一家の写真が...。お元気なようで何よりであります。
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