ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.8.20 8日間の旅を終え、無事帰京

2015-08-20 19:43:36 | 
 旅行8日目、最終日。
 結局、2時間半くらいは眠れただろうか。現地時間12時半過ぎ、日本時間6時半過ぎには朝食を摂る人たち(強靭な胃袋だと思う)のザワザワした音で目が覚める。さすがに朝食を摂る元気はなく、歯磨きと着替えを済ませ、ハーブティだけ頂く。
 予定通りほぼ9時間のフライトで、成田には8時半過ぎに到着した。チーフパーサーがご挨拶にいらした折、息子に「お腹一杯になりましたか。若いっていいですね、と皆で言っていたのですよ」と言われ、2人でちょっと赤面。
 入国審査も荷物が出てくるのも、とてもスムーズ。添乗員さんやツアーでご一緒した方たちにご挨拶して税関を通り抜け、リムジンバスのチケット売り場へ直行する。
 最寄駅直行のバスは1時間に一本なので、30分は待つかなと覚悟していたのだが、ちょうど発車時刻のバスがあって、乗り場へ急ぐ。バスはガラガラ。これで1時間帰りが遅くなったら、帰宅後の予定がどんどん押せ々々になるから、本当に助かった。
 雨降りの所為か渋滞。結局、午前中に到着することは出来ず、お昼を回ってしまった。フィンランドから成田まで9時間、成田から地元まで3時間・・・ちょっと複雑で唸ってしまう。
 最低限の買い物を済ませ、タクシー2台に分乗して帰宅した。勢いでスーツケースを3つ開けて、洗濯機を3回回す。折しも甲子園では決勝戦。東北勢初の優勝旗を持って帰らせてあげたいと、洗濯を干し、片付けものをしながら祈ったけれど、残念ながら東海大相模の優勝だった。

 そうこうする間に夕食の時間。夫と息子はそれぞれお昼寝中。ここで寝てしまったらまた時差ボケで夜中に起きることになるだろう、と頑張っているが、もう瞼は落ちかけている。気付けば日暮れもかなり早くなっている。22時近くまで明るかった所にいたから余計に感じるのかもしれないけれど、早く暗くなれば自然と早く眠くなる。

 とにかく明日一日出勤すればなんとか土日である。
 頑張りすぎずに何とか乗り切らなくては。幸いなことに、明日からも35度超えが続く猛暑の予報でもなさそうだ。ここ数日、荷物の扱い等もあって指先のチリチリした痛みが一向に良くならないのは気になるが、胸痛も酷くなることなく、こうして無事に帰ってくることが出来た。本当に良かった。
コメント (4)
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2015.8.19 “バルト海の乙女”ヘルシンキ観光後、帰国の途へ

2015-08-20 17:58:37 | 
 旅行7日目。
 昨日は午前ラウマ観光、午後ムーミンワールド観光、夜はプールやジャグジー、サウナと欲張りな活動。その後、眠い目をこすりながら頑張ってほぼ荷物整理を終える。
 6時モーニングコール、7時朝食、8時出発の朝だ。最後までハードスケジュールである。

 メインダイニングでビュッフェの朝食。窓越しに美しい湖を見ながらではあるが、何分時間がないので慌ただしく流し込む感じで、優雅さに欠ける。チェックアウト後、定刻に出発。
 今日もお天気は良く、朝の気温は15度である。180㎞を3時間かけてナーンタリから一路ヘルシンキへ向かう。順調に進み、街に入ってからの渋滞もなく、11時前にはガイドさんとのミーティングポイントである元老院広場に到着した。既に気温は22度まで上がっている。強い陽射しである。

 ヘルシンキは“バルト海の乙女”と呼ばれる美しい港街だ。1812年、当時の統治者ロシア皇帝アレクサンドル1世がトゥルクよりこの地に遷都、建物や街並みにロシアとスウェーデン統治の名残が感じられる。
 元老院広場に建つヘルシンキ大聖堂は、折悪く向かって右半分が工事中。ちょうどその部分が隠れるように、斜め左からアレクサンドル2世の銅像も一緒に写真撮影。ルーテル派の本山となる教会は、どこまでも青い空の下、碧のドームと白い外壁のコントラストが映えて美しい。まさにヘルシンキのシンボルだ。階段には沢山の人達が腰かけている。
 元老院広場は市民の憩いの場。様々な芸人たちが技を競っているが、美声で歌う男性にチップを差し上げたい、と合唱団員の息子。

 ウスペンスキー寺院は赤レンガ造りの、北欧最大のロシア正教会。塔上にある金色の玉ネギのような飾りは “灯”を表すものだという。大きな岩の上に立ち、とても荘厳な佇まいである。内壁に描かれたテンペラ画のキリストと12使徒が見逃せないそうだが、今回は時間の関係で入場は叶わず、残念。
 続いてテンペリアウキオ教会へと向かう。別名ロックチャーチといわれているそうだが、その名のとおり岩に囲まれ、ドーム型の屋根、ガラス張りの天井を持つルーテル派の教会である。この建物のどこが教会なのだろうという外観だが、一歩足を踏み入れると、生のピアノの荘厳な音色が流れてきて、思わず聴き入ってしまう。内部は天窓から降り注ぐ光が剥き出しの岩を照らし、外観とは一転、優しい自然の趣である。こんなところで瞑想をしたらとても幸せだなと思う。
 それにしても、帰国便の関係で自由時間が哀しいほど足りない。
 少しでも長く・・・ということで、次に訪れたお土産屋さんでは短時間でお土産等の調達を済ませ、マーケット広場(カウッパトリ)で解散する。食事と散策を含めて1時間半弱の自由時間である。
 マーケット広場はエテラ港に面した広場。シリアラインの大きな船や観光船が停泊している。果物、野菜、魚介類、工芸品等ありとあらゆる露店が立ち並ぶ。市民生活を垣間見るには最適の場所だそうで、市場フリークの夫は大ハッスル。ちょうどベリー類が旬だそうで、ブルーベリー、ラズベリー等大粒で美味しそうで買って帰りたいくらいだ。

 ランチは、ガイドさんのお薦めで、シベリウスが通ったというレストランと同じ建物内にあるセルフのカフェで。雰囲気が良く、その割にリーズナブルと言われていたが、夫と息子があれやこれや取って、結局、サンドイッチやサラダと飲み物だけでなんと9,000円近くになって、またもや腰が抜けそうになった。
 目の前のテーブルでは、58年ぶりの同窓会の集まりだという高齢者たちが楽しそうに記念撮影をしていて、入れ代わり立ち代わり、それぞれのスマホやカメラを使っての映し合い。夫は全員集合の写真を撮って上げていた。

 そうこうしているうちに、短い自由時間も終了。残るは帰路の飛行機だけ、である。30分ほどで空港に到着し、チェックイン、手荷物検査や免税手続き、余った外貨の再両替を終え、搭乗するまでの時間はラウンジでお茶をしながらのんびり過ごす。

 予定通り、現地時間17時25分発の飛行機に搭乗。息子に窓際の席を乗っ取られる。帰路は9時間ほどの空の旅である。
 夕食には和食をチョイス。2時間弱の映画を2本観たところで、眠いわ目鼻は乾燥するわで、横になることに。今回どこも空気が乾燥していた所為か、後半はほぼ毎日のように鼻血が出ていた。その後、息子は味噌ラーメンも食したようだ。夫は食後さっさとアイマスクをして眠っていた。
 目が覚めれば成田の朝、ということだ。あっという間の1週間だった・・・。
コメント (2)
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