旅行5日目。
昨夜は久しぶりに日付が変わる前に寝付くことが出来た。明け方まで連続で6時間近く眠れたが、長時間のバスの移動が続き、首と肩がコリコリだ。足湯をしてストレッチをし、ヨガリトリートで教えて頂いた上下、左右、ねじりのポーズでリラックスする。
モーニングコールを待つまでもなく、夫から「もう起きた?」のLINEが入る。息子はまだまだ白河夜船のようだが、こちらは着々と荷物整理。ビュッフェの朝食でエネルギーチャージ。北欧でスイカを食べることが出来るとは思わなかったが、どこで頂いてもなかなか甘くて美味でびっくりする。
チェックアウトして荷物を預け、ガムラスタンまで添乗員さんたちと一緒にのんびり歩いていく。今日も快晴。気温は22度まで上がるようだ。
王宮で10時から衛兵の交替を見ることが出来た。女性の兵隊さんも複数いて、さすがスウェーデンと思う。12時からの回は凄い人出のようだが、この回は知る人ぞ知るなのか、ごくごく少ない観光客で、とても間近に見ることが出来てラッキー。ここで皆さんとお別れ、お昼の集合まで各自自由行動である。
ストックホルムは、メーラレン湖に浮かぶ14の島、郊外を入れると2万4千の島々からなる森と湖の都だ。このガムラスタンは大広場を中心に石畳の路地が張り巡らされ、アンティーク・ショップやカフェ、お土産屋さんなど多種多様なお店がひしめいている。あれやこれやと冷やかしながら、目指すは隣接するリッダーホルメン島の、メーラレン湖畔に聳える市庁舎が一番美しく見えるスポットである。ここは21年前、送りに来てくれた夫と訪れた時の思い出の場所。
だが、さすがに記憶がうろ覚えで、自信なく夫の後に着いていくと逆の道に歩いてしまい、30分以上時間のロス。遠方から見ることは出来たけれど、これでいいか、と言う気にはどうしてもなれない。何といってもこの風景をもう一度見るために(息子に見せたいがために)ここ迄やってきたといっても過言ではないのだ。
ということで、ひたすら頑張って歩き、無事到着する。ガックリ疲れたけれど、目に飛び込んできた絵葉書の様な風景はやはり感動的。来た甲斐があった。夫はいろいろ思い出して涙が出てきたとのこと。息子もすっかり気に入ったようで、体調が落ち着いて来られて良かったと心から思う。当時、お洒落をしてディナーを摂った船のレストランも健在で、ここでもセンチメンタルジャーニーよろしく記念撮影。
歩き疲れて喉もカラカラ。お茶をして態勢を整え、細々とした買い物をしながら集合場所であるノーベル博物館前広場に到着。
昼食はこちらの名物料理のミートボール。リンゴンベリージャムをつけて頂くので、最初はギョッとするが、なかなか美味だ。
ホテルに戻って荷物を受け取り、バスで午後の観光開始である。
まずはノーベル賞の晩餐会「青の間」で有名な市庁舎に入場。1923年の夏至前日に落成した、106mの塔を持つ街の生きたシンボルだ。ナショナル・ロマン様式の建物で、800万個の赤レンガが使われているという。21年間に訪れた時にはとても混雑しており、ゆっくり内部を観ることは叶わなかった。
今回は午後の所為か、添乗員さんも初めてというほど空いており、私達9人で殆ど貸切状態。ノーベル賞のメダルと同じ像と記念写真を撮り、授賞式で王族や受賞者が歩く階段を上る。今も市庁舎として使われていて、要人が訪れるといきなりクローズになってしまうこともあるとのこと。市議会議場、人前結婚式の小部屋、バンケットホールや黄金の間等とても詳しい説明を聞いてとても満足。ショップでは可愛らしい市庁舎のミニチュアをお土産に購入した。
続いて展望が素晴らしいフェルガータンへ向かう。パノラマ写真のように街が一望できる。先ほど訪れたガムラスタン、市庁舎、遠くには遊園地、そして何より青い海と湖、青い空が広がっている。風が強く吹いていたけれど、とても気持ち良く、幸せな気分になる。
今日は特別サービスということで、午前中に大変な思いをして訪れた市庁舎眺望スポットにも案内して頂けた。せっかくなので3人で記念写真を撮って頂く。
王宮、大聖堂を外から眺め、最後の観光スポット、ヴァーサ号博物館へ向かう。17世紀前半、当時世界最大級の戦艦であったヴァーサ号が処女航海で沈没し、1961年(私が生まれた年だ!)に引き上げられ、1990年から現在の建物で展示されているところだ。
21年前と比べるとすっかり進化しており、CGを駆使した展示になっておりびっくり。ここも夫と2人で一緒に歩いた所であるが、当時はもっと空いていて地味だった記憶しかない。パイレーツ・オブ・カリビアンを思わせる、あたかもヒョイとジョニー・デップが出てきそうな船である。息子はショップで部屋に飾るヴァーサ号の模型を購入。
今日のガイドさんは21年前からこちらにお住まいという。ちょうど私が訪れた年である。当時少子化をテーマにした研修だったのだが、今やこの国は合計特殊出生率が2.5から3になりつつあるという。しかも高学歴の夫婦が3人の子どもを持つケースが多いそうだ。20年かかって2.0から3.0まで来ているのだと実感する。
ガイドさんご自身も3歳の男の子のお母様だそう。お別れの時に少しお話して、子育て頑張ってくださいね、と記念にツーショット写真を撮った。
観光が済み、大型客船の国際航路・タリンクシリヤラインでフィンランドのトゥルクへ向かう。
これで恋い焦がれたストックホルムの街を後にする。 Tack så mycket ストックホルム!三度訪れることは、果たして叶うのだろうか。
乗船したのはブルーと白のギャラクシー号。2006年建造でベッド数2139、客室795の大型船である。
ターミナルは世界各国の観光客で溢れ、19時の乗船開始で19時半に夕食なんて間に合うのかしらと思うほど。今日も夫と息子と隣同士の部屋にして頂けた。ちょっとだけお洒落をして、船内でビュッフェディナーを愉しむ。
食後はデッキで美しい夕日を見る。本当に涙が出るほどの光景で、このところ夢を見ているような毎日だ。
船内には免税でお酒が楽しめる(下戸の私には全く関係ないけれど)バーやナイトクラブ、ディスコ等様々なお楽しみ処が沢山。プールにスパ、カジノまで用意されているらしい。とりあえず冷やかして一通り見学した後は、免税店でお土産等を物色。船内ではスウェーデンクローネとユーロが使えるが、クローネをほぼ使い切ることが出来てほっとする。
さて、時計を1時間進めて目覚ましは5時にかけた。海側キャビンのお部屋で今日は船中泊だ。明日は6時朝食、7時にフィンランドトゥルク到着予定である。
昨夜は久しぶりに日付が変わる前に寝付くことが出来た。明け方まで連続で6時間近く眠れたが、長時間のバスの移動が続き、首と肩がコリコリだ。足湯をしてストレッチをし、ヨガリトリートで教えて頂いた上下、左右、ねじりのポーズでリラックスする。
モーニングコールを待つまでもなく、夫から「もう起きた?」のLINEが入る。息子はまだまだ白河夜船のようだが、こちらは着々と荷物整理。ビュッフェの朝食でエネルギーチャージ。北欧でスイカを食べることが出来るとは思わなかったが、どこで頂いてもなかなか甘くて美味でびっくりする。
チェックアウトして荷物を預け、ガムラスタンまで添乗員さんたちと一緒にのんびり歩いていく。今日も快晴。気温は22度まで上がるようだ。
王宮で10時から衛兵の交替を見ることが出来た。女性の兵隊さんも複数いて、さすがスウェーデンと思う。12時からの回は凄い人出のようだが、この回は知る人ぞ知るなのか、ごくごく少ない観光客で、とても間近に見ることが出来てラッキー。ここで皆さんとお別れ、お昼の集合まで各自自由行動である。
ストックホルムは、メーラレン湖に浮かぶ14の島、郊外を入れると2万4千の島々からなる森と湖の都だ。このガムラスタンは大広場を中心に石畳の路地が張り巡らされ、アンティーク・ショップやカフェ、お土産屋さんなど多種多様なお店がひしめいている。あれやこれやと冷やかしながら、目指すは隣接するリッダーホルメン島の、メーラレン湖畔に聳える市庁舎が一番美しく見えるスポットである。ここは21年前、送りに来てくれた夫と訪れた時の思い出の場所。
だが、さすがに記憶がうろ覚えで、自信なく夫の後に着いていくと逆の道に歩いてしまい、30分以上時間のロス。遠方から見ることは出来たけれど、これでいいか、と言う気にはどうしてもなれない。何といってもこの風景をもう一度見るために(息子に見せたいがために)ここ迄やってきたといっても過言ではないのだ。
ということで、ひたすら頑張って歩き、無事到着する。ガックリ疲れたけれど、目に飛び込んできた絵葉書の様な風景はやはり感動的。来た甲斐があった。夫はいろいろ思い出して涙が出てきたとのこと。息子もすっかり気に入ったようで、体調が落ち着いて来られて良かったと心から思う。当時、お洒落をしてディナーを摂った船のレストランも健在で、ここでもセンチメンタルジャーニーよろしく記念撮影。
歩き疲れて喉もカラカラ。お茶をして態勢を整え、細々とした買い物をしながら集合場所であるノーベル博物館前広場に到着。
昼食はこちらの名物料理のミートボール。リンゴンベリージャムをつけて頂くので、最初はギョッとするが、なかなか美味だ。
ホテルに戻って荷物を受け取り、バスで午後の観光開始である。
まずはノーベル賞の晩餐会「青の間」で有名な市庁舎に入場。1923年の夏至前日に落成した、106mの塔を持つ街の生きたシンボルだ。ナショナル・ロマン様式の建物で、800万個の赤レンガが使われているという。21年間に訪れた時にはとても混雑しており、ゆっくり内部を観ることは叶わなかった。
今回は午後の所為か、添乗員さんも初めてというほど空いており、私達9人で殆ど貸切状態。ノーベル賞のメダルと同じ像と記念写真を撮り、授賞式で王族や受賞者が歩く階段を上る。今も市庁舎として使われていて、要人が訪れるといきなりクローズになってしまうこともあるとのこと。市議会議場、人前結婚式の小部屋、バンケットホールや黄金の間等とても詳しい説明を聞いてとても満足。ショップでは可愛らしい市庁舎のミニチュアをお土産に購入した。
続いて展望が素晴らしいフェルガータンへ向かう。パノラマ写真のように街が一望できる。先ほど訪れたガムラスタン、市庁舎、遠くには遊園地、そして何より青い海と湖、青い空が広がっている。風が強く吹いていたけれど、とても気持ち良く、幸せな気分になる。
今日は特別サービスということで、午前中に大変な思いをして訪れた市庁舎眺望スポットにも案内して頂けた。せっかくなので3人で記念写真を撮って頂く。
王宮、大聖堂を外から眺め、最後の観光スポット、ヴァーサ号博物館へ向かう。17世紀前半、当時世界最大級の戦艦であったヴァーサ号が処女航海で沈没し、1961年(私が生まれた年だ!)に引き上げられ、1990年から現在の建物で展示されているところだ。
21年前と比べるとすっかり進化しており、CGを駆使した展示になっておりびっくり。ここも夫と2人で一緒に歩いた所であるが、当時はもっと空いていて地味だった記憶しかない。パイレーツ・オブ・カリビアンを思わせる、あたかもヒョイとジョニー・デップが出てきそうな船である。息子はショップで部屋に飾るヴァーサ号の模型を購入。
今日のガイドさんは21年前からこちらにお住まいという。ちょうど私が訪れた年である。当時少子化をテーマにした研修だったのだが、今やこの国は合計特殊出生率が2.5から3になりつつあるという。しかも高学歴の夫婦が3人の子どもを持つケースが多いそうだ。20年かかって2.0から3.0まで来ているのだと実感する。
ガイドさんご自身も3歳の男の子のお母様だそう。お別れの時に少しお話して、子育て頑張ってくださいね、と記念にツーショット写真を撮った。
観光が済み、大型客船の国際航路・タリンクシリヤラインでフィンランドのトゥルクへ向かう。
これで恋い焦がれたストックホルムの街を後にする。 Tack så mycket ストックホルム!三度訪れることは、果たして叶うのだろうか。
乗船したのはブルーと白のギャラクシー号。2006年建造でベッド数2139、客室795の大型船である。
ターミナルは世界各国の観光客で溢れ、19時の乗船開始で19時半に夕食なんて間に合うのかしらと思うほど。今日も夫と息子と隣同士の部屋にして頂けた。ちょっとだけお洒落をして、船内でビュッフェディナーを愉しむ。
食後はデッキで美しい夕日を見る。本当に涙が出るほどの光景で、このところ夢を見ているような毎日だ。
船内には免税でお酒が楽しめる(下戸の私には全く関係ないけれど)バーやナイトクラブ、ディスコ等様々なお楽しみ処が沢山。プールにスパ、カジノまで用意されているらしい。とりあえず冷やかして一通り見学した後は、免税店でお土産等を物色。船内ではスウェーデンクローネとユーロが使えるが、クローネをほぼ使い切ることが出来てほっとする。
さて、時計を1時間進めて目覚ましは5時にかけた。海側キャビンのお部屋で今日は船中泊だ。明日は6時朝食、7時にフィンランドトゥルク到着予定である。