ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.7.7 七夕はほぼ半年ぶりの造影CT~頸部から骨盤

2017-07-07 20:37:06 | 治療日記
 今日は七夕。この数年お天気が悪く、年に一度の織姫・彦星の逢瀬は叶わなかったように記憶している。しかし、実際、調べてみたら去年は晴れて気温が高かった模様。父の入院でドタバタだったので記憶が飛んでいた。一昨年、とその前の年は雨だったようだ。
 今年は朝からまずまずのいいお天気。湿度もそれなりにあり、気温も上がりそうで朝からちょっとクラクラするほどだ。

 そして、1月半ば以来ほぼ半年振りの造影CT検査の日だ。前回は、1月末のジェムザール開始1週間前に撮影したものだから、この間投与間隔といい、量といい、決して予定通りとはいえないまでも、細々と投与を続けてきたジェムザールの初めての効果測定になる。

 先月のレントゲン撮影では両肺の腫瘍の増大が認められたが、腫瘍マーカーについては本当に少しずつではあるが漸減傾向にある。一般には増悪についての判断はマーカーの数値よりは画像が大事というが、どちらが正しいものか。まあ深く考えても仕方ない。午前中に仕事を片づけ、昼食抜きで病院に向かった。

 照りつける太陽のもと、空腹と喉の渇きで気が遠くなりそうになりながら病院に到着すると、午前中の診察が終わり、会計を待つ人たちが長椅子を埋めていた。病院に来るといつも思うのだけれど、本当に身体のどこかが不調で病院にかかる人がこんなに沢山いるのだなあ、と。仕事に出ていると皆が健康、具合が悪いのはごく少数、という孤独感を感じざるを得ないことが多々あるのだけれど。

 自動再来受付機は待つことなくスムーズ。エスカレーターで2階の放射線受付へ向かう。数人が待合椅子に座っている。ほどなくして受け付けが終わり、CT準備室の前廊下へ移動する。こちらにはおひとりが待っている。

 すぐに名前を呼ばれる。今日はブラトップにゴムのスカートという、検査やる気満々のいでたちなので、着替えは不要。すぐに造影剤注入のためルート確保の針刺し。以前、化学療法室にいらしたOkさんだ。室を離れてもう2年になるという。ちょうど息子が大学入学した時にいらしたというから、その息子がもう4回生、父が亡くなり、母が・・・などと近況報告をしながら本当に月日の経つのは早いものだと思う。

 針刺しは右でしたね、と迷うことなく早業で針刺し。生理食塩水のパックが下がった点滴棒に繋がれながら、CT撮影室前では殆ど待つことなくそのまま撮影室へ案内され、予約時間より15分前倒しでスタートした。

 造影CT撮影は、薬の変更などがなければ概ね半年に1度だが、今回はどうだろう。まだジェムザールが安定的に投与出来てもいない状況で、治療薬のチェンジは出来ればもう少し様子を見てからにしたい。とはいえ、状況によってはそんな悠長なことを行っていられないかもしれない。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なしで、次に造影剤を入れて2回の撮影の所要時間は僅か10分ほどだ。いつものことながら造影剤が注入されるや否や、薬液のツーンとする匂いが鼻を突く。瞬く間に血液とともに造影剤が体中を駆け巡る。体の中心部がカーッと熱くなる感じにも慣れっこになったとはいえ、やはりあまり気分のいいものではない。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して無事終了。別の看護師さんに布テープできつく止血をしてもらい、ご挨拶をして部屋を出た。これまでは止血確認は本人にお任せだったのだが、今回は看護師さんが確認するまで準備室前の椅子でお待ちくださいとのこと。5分ほどしてOkさんが見えて、テープを張りなおしてくださった。

 1階に降りて、会計を待つ。待合椅子は相変わらず沢山の人で溢れていた。20分ほど待って自動支払機で1万円弱をお支払。本日の病院滞在時間は1時間ほど。いつもこのくらいの滞在時間で済めばどんなにか楽だろう。

 それにしても外は暑い。駅ビルへ移動してランチタイムに間に合った。相変わらずの口内炎に手を焼きながら、熱いものは避けて時間をかけて冷製のカッペリーニを頂いてきた。

 九州地方の集中豪雨、今年も・・・と思うと圧倒的な自然の存在に本当に胸が痛む。
 お読み頂いている皆様におかれましては、大丈夫でしょうか。
 被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、被害が少しでも少ないことと、一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
コメント
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