ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2025.1.13 エスワン3クール6日目のこと 2か月半前の幸せをもう一度噛み締める

2025-01-13 23:02:17 | 日記

 昨夜は久しぶりに、入浴後にMSコンチンを飲んでそのままベッドに入れた。日付が変わる前に寝付いたのは久しぶりのこと。
 今朝は平日仕様のスマホアラームが鳴るまでしっかり眠った。三連休最終日、成人式の祝日である。アラームを消し、二度寝をして次に目覚めたら、朝ドラが終わっていた。トホホ。ベッドの中でノロノロしていたら、夫が洗濯するなら早くしないと、と起こしに来たので、あわあわと起きて、身支度をし、洗濯機を廻す。
 このところ、MSコンチンを飲んでから朝食というとんでもないぐうたらな日々を送っていたので、朝食を摂った後、MSコンチンというのも久しぶり。


 洗濯が仕上がって2人で干す。いいお天気だ。ピンポンが鳴り、今月初めてのお花が届く。
 白、濃淡のピンク、オレンジのガーベラが合わせて5本、キンセンカ、濃いピンクのストック、ルスカスの葉がそれぞれ1本ずつ。花言葉はそれぞれ「希望」、「忍ぶ恋」、「愛の絆」、「陽気」だという。早速、お正月のお花と場所を入れ替えてガラスの花瓶に投げ入れる。他の花も水切をして、それぞれ整えたらちょっと息切れしてくらくら。


 今日は息子夫妻が、結婚記念日のお祝いとして、自分達が10月に結婚式を挙げたホテル宿泊をプレゼントしてくれるという。10月末の当日は、せっかくの五つ星ホテルステイだったのに、忙しくて探検も出来ず、ホテルの素晴らしさを殆ど見ることも出来ず。
 前泊したものの、夜は義妹夫婦と母と5人で夕食に繰り出し、母のケアもあり、なかなか落ちつけず。部屋に戻ってからは母に入浴を先に済ませてもらい、早めに寝てもらい、その後夫と順番に入浴を済ませたらもう眠るだけ。

 挙式当日は、母とルームサービスの朝食を摂った後は、メイクの時間になり、部屋を移動。その後は披露宴が終わるまで、言われるがままなされるがまままっしぐら。あっという間にチェックアウトに至ったので、殆どステイの記憶がない。今日はビューバスの、1フロアに2つしかない角部屋を取ってくれたという。

 パッキングをし、洗濯物を取り込んで畳み、乾かない分は乾燥機に入れ、夫が掃除機をかけ、私は洗面所等水回りの気になる処だけ拭き掃除をし、と大忙しで動いているうちにあっという間に出かける時間になった。
 夕飯に豪華なディナーを予約してくれているというので、お昼はバナナと小さなお汁粉を頂いておしまい。
 夫は自転車で、私は徒歩で家を出て、駅の改札で待ち合わせる予定が、夫が既にホームまで降りてしまっていて、私は改札で待っていたら、乗る予定だった特急に行かれてしまった。

 今日のお供は篠田節子さんの「失われた岬」(角川文庫)。篠田さんの作品はどれも面白いので、かなりの長編だったが、迷わず手に取った。帯には「あらゆる執着を消し、きれいな水のように在れたなら。それはヒトの希望か、それとも過ぎた毒なのだろうか。人が次々と消える岬。悪された楽園の真実とは。」とある。読み始めてすぐに引き込まれたが、降りるまでには1章しか読めなかった。

 予定より15分おそくなったが、地下鉄直結のホテルのロビーへ到着してチェックイン。フロントは全員が外国の方たち。インバウンドの客が多いのだろうが、日本人がいないとは実にインターナショナルだ。「35周年おめでとうございます。プレゼント、素敵ですね。」と言われる。
 9階の角部屋に到着すると、シャンパンと「Happy 35th Anniversary」と描かれたチョコレートプレートの周りに綺麗なショコラが用意されていた。

 小一時間遅れて息子夫婦が到着する。彼らも挙式日前泊、後泊と2泊したものの忙しくて、スイートルームは広すぎて落ち着かず、なかなか満喫できなかったそうだ。今回タイで同じホテルに泊まったが、あと1泊してくればよかった~とのこと。
 タイ土産を色々頂き、さらにお嫁ちゃんのお母様からはお祝いに、と素敵な夫婦箸を頂戴する。皆でティータイム。お嫁ちゃんが紅茶やら珈琲やら一人一人別々のリクエストに応えてくれる。

 ほどなくして、今回の挙式・披露宴でお世話になったプランナーさんが挨拶に見える。おかげさまでいい式でした、とご挨拶。息子夫婦とプランナーさんの3人はすっかり打ち解けて、写真タイム。
 そうこうしているうちに夕食の予約の時間が近づき、母にMeet通話。ハチの巣退治は近所のご夫妻にも立ち会って頂いて無事終わったそうだ。通話には息子夫婦にも出てもらって、暫し皆でお喋りが出来て有難かった。

 夕食はスマートカジュアルで、とのことだったのでワンピースに着替えて、2階の中国料理レストランへ向かう。
 店内はシックな造りでとても素敵。一番奥の静かな席に案内される。窓の外には皇居が見える素晴らしいロケーションだ。飲み物には、ポットの中で花が開く工芸ジャスミンティをチョイスした。とても美味しくたっぷり頂く。夫はワインをお代わりしてご機嫌だった。贅を尽くした食材のコースは洗練されていて、このところイマイチ食欲がない私が、美味しくてパクパクとお腹に入れることが出来た。

 結婚35周年は珊瑚婚式。サンゴのアクセサリーは、夫が以前小笠原に出張した折に買ってきてくれた小笠原本珊瑚のネックレスしか持っていない。とても希少価値が高く、赤色の濃い(血赤)は世界でも類を見ない非常に高価な美しい宝石、という但し書きが入っていた。
 最初に「高かったでしょう?」、と訊いた時の値段が、その後聞く度につり上がっており、今日はかつて聞いた数倍の値段になっていた。果たして本当は、という感じだが、しっかりつけてディナーに臨んだ。
 とても素敵なのは間違いないが、手先が不器用になってしまい、自分でアクセサリーをつけることが出来ないのが哀しい限り。

 後半は息子に半分ほど手伝ってもらったが、かなり沢山頂いて大満足。朝飲んだスインプロイクのおかげでお腹がスッキリしたのも影響しているか。やはり先生の言う通り、毎朝飲んだ方が良いのかもしれない。
 2時間半ほどゆっくりと食事を頂き、お腹はパンパン。皆で記念写真を撮って一旦部屋に戻り、2人は荷物等をまとめて家に帰って行った。明日の支度が問題なければ、お嫁ちゃんは勤め先がすぐ近くだから、泊まってもらっても全然問題なかったのだけれど、寒い中ロビーまで2人を送りながら申し訳ない感じ。

 結婚式の時に記念品としてもらったフォトフレームに入れる写真を3枚頂く。息子夫婦と私達夫婦の4人の写真、家族が揃ったテーブルでの写真、挙式の時、私が息子にジャケットを羽織らせ、ネクタイを整える写真。どれを入れようか迷う。
 そして、2人からの直筆の手紙。恥ずかしいから自分たちがいなくなってから読んで、と言われてその通りにしたけれど、あれを結婚式の時に渡されたら、夫も私も涙、涙で大変なことになっていたと思う。
 いい息子とお嫁ちゃんに恵まれて、これ以上の幸せはないと感謝しきり、である。

 明朝は部屋でゆっくり朝食を愉しんだ後、お勧めのスパに行き、アフタヌーンティーを頂いてから帰宅の予定である。有難くも忘れ難い結婚記念日になりそうである。


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