昨年10月の卒業25周年ホームカミングデーでOB合唱に参加できたことに気を良くして、今度は5月に東京文化会館で行われる大学交響楽団OB有志によるオーケストラのベートーヴェン第九演奏会に参加するお話がきたのに飛びついた。
練習は今日から本番まで7回だけ。月1回の合唱練習と3月、4月にはオケとの合同練習がプラスされ、前日のゲネプロ(舞台上での通し稽古)の後、本番を迎えるスケジュールだ。練習期間が限られているので、「第九を歌った」経験があること、本番では暗譜で歌えること、7回の練習中4回以上出席できること、という3つの条件がついている。
このくらいの条件なら体調と相談しながら参加できるかもしれない、と前回の心地よさに味を占めてずうずうしくも思い切って参加を申し込んでしまった。
特に同期の誰かを誘って、というわけではなかったけれど(このへんが私のずうずうしいところだ。)、大学関係者だけでなく広く応援者も募ったそうで、合唱で240名の参加希望者がいたとのこと。初日である今日の練習でもホールの椅子が足りなくなるほど。今日の参加者は各パート50人ほどの大所帯だった。合唱指導者はグリークラブのOB、指揮者も交響楽団のOBだ。前回の幹事さんである先輩方ともお会いすることが出来た。私より16期上の大先輩もいらして(お孫さんがいらっしゃるとのこと)、それでもとても若々しく、あと16年私もあんなふうに年を重ねていけたらいいのに、と思わざるを得ない。
初めて「第九」を歌ったのは今を遡ること30年(!!)近く前、大学1年生の時だ。当時所属していた合唱団に対して、別の大学のオーケストラから「演奏旅行をするのだが、合唱団員が足りない」と募集があった。行き先は何とモーツァルトの生誕地オーストリアのザルツブルク祝祭大劇場等。今、冷静に考えれば、よくまあずうずうしくそんな聖地で、学生オーケストラと俄か仕立ての合唱団が演奏させてもらえたものだ。若いって実にすごい。(としか言いようがない。)
初めての海外旅行が演奏旅行。有楽町まで出かけて初めてパスポートをとり、リムジンバスで初めて成田空港へ行き、直行便は出ていなかったので南回り(だったと思う。)で初の欧州へ飛んだ。1年生だったし、先輩たちからは『今年の1年生はずいぶんと元気がよいこと・・・』とのコメントがあったこともご愛嬌だ。ホテルの乾燥しきった部屋でのどを痛めないかとはらはらし、濡れタオルを部屋に干しつつ、とにかく何とか無事に歌って無事に帰国した。本場でオペラ鑑賞もし、宮殿等の観光も含まれ民族衣装をお土産に買ってきた夢のような10日間であった。
そんなことを思い出しながら久しぶりに新しく買った楽譜を開き、出ない声を絞り出して歌ってきた。体操から始めて発声練習して、とにかく今日は最後まで一通り歌うことが目標だったが、2時間半はあっという間だった。次回の練習は2月の半ば。検査の結果、練習に参加できなくなるようなことがないことを祈って。
夜には家族で「かいじゅうたちのいるところ」の映画も観て来た。ご存知モーリス・センダックの絵本の映画化。息子が保育園で先生に何度も読んでもらった思い出のお話。アニメではなくCGでもない実写版の怪獣たちのなんとも豊かでチャーミングな表情に、じんわりと心が温まり、保育園時代三角おにぎりのような後姿で絵本を読んでいた息子を思い出した。
今日も幸せな一日に感謝、感謝だった。
練習は今日から本番まで7回だけ。月1回の合唱練習と3月、4月にはオケとの合同練習がプラスされ、前日のゲネプロ(舞台上での通し稽古)の後、本番を迎えるスケジュールだ。練習期間が限られているので、「第九を歌った」経験があること、本番では暗譜で歌えること、7回の練習中4回以上出席できること、という3つの条件がついている。
このくらいの条件なら体調と相談しながら参加できるかもしれない、と前回の心地よさに味を占めてずうずうしくも思い切って参加を申し込んでしまった。
特に同期の誰かを誘って、というわけではなかったけれど(このへんが私のずうずうしいところだ。)、大学関係者だけでなく広く応援者も募ったそうで、合唱で240名の参加希望者がいたとのこと。初日である今日の練習でもホールの椅子が足りなくなるほど。今日の参加者は各パート50人ほどの大所帯だった。合唱指導者はグリークラブのOB、指揮者も交響楽団のOBだ。前回の幹事さんである先輩方ともお会いすることが出来た。私より16期上の大先輩もいらして(お孫さんがいらっしゃるとのこと)、それでもとても若々しく、あと16年私もあんなふうに年を重ねていけたらいいのに、と思わざるを得ない。
初めて「第九」を歌ったのは今を遡ること30年(!!)近く前、大学1年生の時だ。当時所属していた合唱団に対して、別の大学のオーケストラから「演奏旅行をするのだが、合唱団員が足りない」と募集があった。行き先は何とモーツァルトの生誕地オーストリアのザルツブルク祝祭大劇場等。今、冷静に考えれば、よくまあずうずうしくそんな聖地で、学生オーケストラと俄か仕立ての合唱団が演奏させてもらえたものだ。若いって実にすごい。(としか言いようがない。)
初めての海外旅行が演奏旅行。有楽町まで出かけて初めてパスポートをとり、リムジンバスで初めて成田空港へ行き、直行便は出ていなかったので南回り(だったと思う。)で初の欧州へ飛んだ。1年生だったし、先輩たちからは『今年の1年生はずいぶんと元気がよいこと・・・』とのコメントがあったこともご愛嬌だ。ホテルの乾燥しきった部屋でのどを痛めないかとはらはらし、濡れタオルを部屋に干しつつ、とにかく何とか無事に歌って無事に帰国した。本場でオペラ鑑賞もし、宮殿等の観光も含まれ民族衣装をお土産に買ってきた夢のような10日間であった。
そんなことを思い出しながら久しぶりに新しく買った楽譜を開き、出ない声を絞り出して歌ってきた。体操から始めて発声練習して、とにかく今日は最後まで一通り歌うことが目標だったが、2時間半はあっという間だった。次回の練習は2月の半ば。検査の結果、練習に参加できなくなるようなことがないことを祈って。
夜には家族で「かいじゅうたちのいるところ」の映画も観て来た。ご存知モーリス・センダックの絵本の映画化。息子が保育園で先生に何度も読んでもらった思い出のお話。アニメではなくCGでもない実写版の怪獣たちのなんとも豊かでチャーミングな表情に、じんわりと心が温まり、保育園時代三角おにぎりのような後姿で絵本を読んでいた息子を思い出した。
今日も幸せな一日に感謝、感謝だった。