勢い余ってチームを飛び出したは良い物の、そこで考えさせられます。
子供達に野球を教えたいと言う気持ちはある。
実際に少年野球チームの指導も手伝わせて貰った。
けれども自分が教えたかった野球と、現実の指導には大きな乖離がある。
では、その乖離とは何だろうと言う疑問が湧いて来ました。
実際に参加した少年野球チームが所属していた団体は、小中学生のチーム合わせて十数チームが所属し、指導者だけでも100名を超える大所帯です。
そんな中に野球経験者が全く居ない筈はありません。
また、基本の教え方が違うとチームを飛び出しましたが、お手伝いをさせて頂いていたチームは大会上位の強豪チームです。
そこに参加している指導者達は、決して子供達をおもちゃにしたくて指導を始めた訳も無く、みんなボランティアで指導に当たっている貴重な人材なのです。
これまで見聞きして経験した事を、頭の中で整理してひとつの結論に達しました。
それは指導に対する時間的距離感です。
つまり、自分が基本から教えたいと言っている指導は、今日明日試合で役立つものではありません。
ですが、少年野球の指導に当たっている方々は、実際に明日の試合に勝たなくてはならないのです。
これを理解した時、今まで雲に覆われていた頭の中がスーッと晴れて行きました。
それであれば、明日を見ている少年野球チームでは無く、卒部してから3年後の高校で通用する選手を育てるチームを作ってみよう。
そう決断した瞬間でした。
ですが、言うは易しで、まず何から手を付けて良いか分かりません。
指導のお手伝いで知り合った数少ない指導者の知り合いに聞いてみますが、誰も自分でチームを作った事などありません。
ぱっと思いつくだけで、やらなくてはいけない事はてんこ盛りでした。
練習場の確保。
道具の確保。
ユニフォームのデザイン。
大会に参加する方法。
選手達をどうやって集めるのか。
そもそもチームってどうやって作るのか。
それとは別に、各家庭の大切な宝物をお預かりする訳ですから、安全面を十分過ぎるくらいに考慮しなくてはなりません。
ここから子供のケアに関する勉強が始まりました。
まず熱中症の予防と、実際に熱中症になってしまった場合の対策。
骨折と打撲の見分け方と応急処置。
ねん挫の時のテーピング。
小児喘息の対応と発症した時の処置。
これらは医療関係者、救急隊員などに積極的に質問し、知り合いの接骨院ではテーピングの技術を学びました。
また、これとは別に文献とネットを駆使して、子供の身体の成長と脳の仕組みを散々勉強します。
特に重要視したのは正しい給水方法や、給水が必要な身体の仕組み、体力と疲労に関する項目です。
これらは練習が始まれば、日常的に向かい合わなくてはなりません。
自分が野球をやっていた時には、まだまだ前近代的な指導方法で、練習中に給水する事も許されませんでした。
なので、まずは自分が行って来た練習を疑う所から始め、米国のコーチングの本を何冊も読み漁ります。
日本では給水も許されず、一日の大半を野球の練習に捧げ、修行僧のような頭になって1年364日も野球に身を捧げているのに、なぜメジャーリーガーで日本の選手達は通用しないのだろう?と言う当時の疑問があったからです。
これらの勉強をするのに、およそ1年の歳月が費やされました。
子供のケアにある程度の自信が付いた時、とうとうチーム作りに着手します。
最新の画像[もっと見る]
-
戸田対日立 場外乱戦 2年前
-
戸田対日立 場外乱戦 2年前
-
戸田対日立 場外乱戦 2年前
-
戸田対日立 場外乱戦 2年前
-
戸田対日立 場外乱戦 2年前
-
戸田対日立 場外乱戦 2年前
-
新メンバー 2年前
-
新メンバー 2年前
-
新メンバー 2年前
-
新メンバー 2年前