阿武隈急行 第1種特別補充券

昭和62年9月に発行された、阿武隈急行の第1種特別補充券です。


   


緑色阿武隈急行自社地紋で、カーボン紙を挟んで記入する様式となっています。

発行日については月日のみを記載するようになっており、年号の記載はありません。また、発行箇所名については列車名および駅名の双方の欄があり、出札補充券・車内補充券の双方に使用することができます。


この券は列車内で車掌氏から買い求めたものですが、購入した頃の同線は旧国鉄丸森線部分のみの暫定開業の状態であり、国鉄からリースされたキハ22型気動車でツーマン運転されておりましたので、列車名の末尾に「D」が付いており、気動車列車であったことが判ります。
当時の車掌氏はこの第1種特別補充券の他、駅名式の補充券を携帯しており、通常社線用として発行するときは駅名式券を使用していましたが、お願いすれば第1種特別補充券での発行をして戴くことも可能でした。


この券を購入した10ヶ月後に阿武隈急行は全線が開通し、その際にはワンマンの交流電車に置き換えられておりますので、車内で車掌氏から補充券を買い求める機会はなかなかないものと思われます。


   


裏面です。

ご案内は同社オリジナルのもののようですが、同社の開業は昭和61年7月でしたので、国鉄連絡乗車券など、「国鉄」の記載があります。
情報によりますと、国鉄民営化から26年が経過した今でも、この券が使用されているとのことです。

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