近江鉄道 彦根駅発行 フジテック前・スクリーンゆき乗車券

平成21年10月に近江鉄道彦根駅で発行された、フジテック前・スクリーンゆきの乗車券です。
近江鉄道は何度も訪問していますので、正直いつ頃購入したか失念しましたが、一瞬平成元年発行のように見えますが、スクリーン駅が平成20年開業なので、平成21年の発行と思われます。


   


緑色近江鉄道自社地紋のB型両矢印式券で、日本交通印刷で調製されたものです。


発駅の双方にあります着駅がどちらもカタカナの駅名となっており、しかも、どちらも企業名という特徴的な券となっています。
フジテックは彦根市に本社を置くエレベーターやエスカレーターの製造メーカーで、スクリーンは京都市に本社を置く大日本スクリーン製造という石版転写用透明膜凸版という印刷関連の製造メーカーから出発した企業で、現在は半導体やプリント基板を製造する機器のメーカーとなっています。


小児断片には〇社彦根→フジスクと双方の駅名の頭2文字が並んで記載されていますが、これもまた特徴的です。


   


裏面です。
ワンマン列車の料金機対応のため、裏面にも着駅が記載されています。

「通用発売当日限り有効」という表現も特徴的ですね。

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JR九州 門司印刷場券の東京都区内ゆき乗車券

今まで3回に亘って国鉄門司印刷場で調製された特定都区市内ゆきの乗車券は、エリア内の駅にイレギュラーな駅が存在する場合には着駅名の下にかっこ書きでそれらの駅についての追記があることが特徴であることを御紹介いたしましたが、JR化後の東京都区内ゆきの乗車券についても同じ事情の追記がある時期がありました。


   


平成2年11月に博多駅で発行された、東京都区内ゆきの片道乗車券です。青色JRK地紋のA型券で、門司印刷場で調製されたものです。


着駅である東京都区内ゆきの下には「(新木場・葛西臨海公園を除く)」の追記があります。


現在、新木場および葛西臨海公園の各駅は東京都区内の駅に含まれておりますが、この当時はまだ除外されておりました。それは、これらの各駅が開業した時代の路線形態に拠ります。


これらの各駅は昭和63年12月に開業しましたが、当時の京葉線は蘇我~新木場間のみの暫定開業であり、新木場~東京間はまだ開業しておりませんでした。そのため、東京都区内の駅からこれらの各駅に向かう経路は千葉方面に行くしかなかったため、「飛び地」として東京都区内の駅に属さない状態で開業し、このような追記が存在していたことになります。

しかし、新木場~東京間が平成2年3月に開業し、それと同時にこれらの各駅は東京都区内の駅に編入されています。ということは、この券は本来3月の開業以降に発券してはならないものであり、追記のない新券に切り替える必要があったと思われますが、何らかの手違いでそのまま発売されてしまったものと思われます。


   


ちなみに、国鉄時代の昭和61年4月に博多駅で発行された、東京都区内ゆきの乗車券です。青色こくてつ地紋のA型券で門司印刷場にて調製されたものです。このころは新木場および葛西臨海公園の各駅がまだ開業しておりませんでしたので、除外の追記はありません。

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国鉄門司印刷場券の北九州市内ゆき乗車券

前回および前々回エントリーで国鉄門司印刷場券の特定都区市内ゆき乗車券にはイレギュラーな駅について着駅の下に追記されているということを御紹介いたしましたが、かつては北九州市内ゆきの乗車券にもこのような記載がありましたので御紹介いたしましょう。


   


昭和57年1月に長崎駅で発行された、北九州市内ゆきの乗車券です。青色こくてつ地紋の門司印刷場で調製されたA型一般式券です。

この券には「(香月駅)」と記載されています。


香月駅はかつて北九州市八幡西区に位置していた香月線の駅ですが、北九州市内の駅からの経路上に福岡県中間市にある中間・新手・岩崎の各駅があることから同駅は北九州市内から除外されていました。しかし、香月線は昭和60年4月に廃止されてしまっておりますので、それ以降、北九州市内に除外されている駅はありません。

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国鉄門司印刷場券の福岡市内ゆき乗車券

前回エントリーで門司印刷場券の広島市内ゆきのものを御紹介いたしましたが、今回は福岡市内ゆきの券を御紹介いたしましょう。


   


昭和61年6月に出水駅で発行された、福岡市内ゆきの門司印刷場にて調製された乗車券で、青色こくてつ地紋のA型一般式券です。


福岡市内の各駅の場合、筑肥線の姪浜・今宿・周船寺の各駅は福岡市西区に位置している福岡市内の駅ですが、昭和58年3月に姪浜~唐津間が電化された際、同時に博多~姪浜間が福岡市交通局空港線となったことから乗車経路内で国鉄(JR)から寸断されてしまったため、福岡市内の各駅から除外されています。そのため、着駅の下に「(姪浜・今宿・周船寺駅)」の追記があります。


なお、やはり福岡市内の各駅から除外されております駅として姪浜~今宿間に下山門駅が、今宿~周船寺間に九大学研都市駅がありますが、下山門駅はこの券が発行された1か月後の昭和61年7月に、九大学研都市駅に至っては平成17年9月の開業となっておりますので、この券に双方の記載はありません。

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国鉄門司印刷場券の広島市内ゆき乗車券

昭和55年5月に博多駅で発行された、広島市内ゆきの片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型一般式券で、門司印刷場で調製されたものです。


広島市内の駅は駅名票に「口広」の符号のある広島市内にある駅ですが、海田市駅および向洋駅は広島市内から外れた広島県安芸郡に位置しておりますが、その先にある安芸中野駅および矢野駅が再び広島市安芸区に位置していることから、便宜上広島市内の駅に含まれています。このことは補充券の裏面のご案内文を見ても記載されておりますし、硬券時代の長距離乗車券には裏面の注意書きに記載されておりました。


門司印刷場で調製された券の場合、海田市駅と向洋駅が含まれる旨の記載は表面の着駅欄にかっこ書きで追記されており、広島市内ゆきの乗車券の場合は「(海田市・向洋駅)」と記載されておりました。

これらの記載は大抵、漢字がゴシック体、ひらがなが太明朝体となっていましたが、この券の場合、なぜか「含」の文字だけが細い明朝体となっています。

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富山地方鉄道 乗車駅証明書

富山地方鉄道電鉄富山駅で発行された、乗車駅証明書です。


   


白色無地紋のA型券で、日本交通印刷にて調製されたものではないかと思われます。

この券は出発直前で乗車券を購入する時間が無い旅客に対して交付され、車内もしくは着駅にて精算するために乗車駅を証明するものです。


   


裏面です。

この券は上の券ではなく、25年くらい前に発行された同社の乗車駅証明書です。紙焼けして見づらいですが、注意書きの1行目に「本券は乗車駅の証明書であって乗車券ではありません。」と、あくまでも乗車券ではない旨の趣旨が記載されていることがわかります。


   


こちらは1枚目の券の裏面です。2枚目のものと同じことが書かれているハズなのですが、良く見てみますと「本券は乗車の証明書であって乗車券ではありません。」となっています。本来「乗車駅」とすべきところが「乗車券」と誤植されており、残念な文章になってしまっています。

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