京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

「葵祭」(きらびやかではあるが、しずしず、粛々と歩むストイックに眺めるお祭)

2012-05-10 | インポート

Ai

暦の上では立夏もすぎ、京の夏の風物詩「鴨川納涼床」も5月1日から始まり、夏の始まりを感じる今日この頃ですネ。

京都の三大祭りのトップをきって「葵祭」が5月15日に行われるのは周知のとおりです。

賀茂祭、また北の祭とも称せられ、平安中期の宮廷貴族の間では単に“まつり”と言えばこの葵祭のことであるといわれるほど有名であった。

参列者から牛車まで神紋である二葉葵を飾ることから「葵祭」という呼び名になったとか、この葵の特徴として、平安時代以来、国家的行事として行われたことで、我が国の葵の中でも数少ない王朝風俗の優雅な伝統がしのばれるのでしょう。

葵祭の起源は、今から約1400年前、6世紀半ばに起こった飢饉をきっかけに欽明天皇によって始められました。

平安の頃も平成の現代も我々が普通に目にできるのは「路頭の儀」に限られています。

平安絵巻の見どころは衣装でしょう、葵で身につけられる装束は古代にのっとって作られた本物であるため、雨に濡れるのは厳禁、よって雨のために中止になることが多いのは、衣装の保護という面も大きいといえるそうです。

葵祭のシンボル牛車(御所車)は藤花と杜若で飾られ斉王代列の牛車は女房車と呼ばれ桜と橘で飾られているところも見どころの一つでしょう。

               京都大好き  しーちゃん