国宝の『瓢鮎図』でも有名な、妙心寺塔頭・退蔵院が、「既存の歴史的文化財を残していくだけでなく、可能性を秘めた新しいクリエイターを発掘し、後世に受け継がれていくような新たな文化財を創りだしていく」ことを目標として、京都造形芸術大学と連携し、新たな襖絵の制作を手がける歴史的にも、芸術的にも価値の高いプロジェクトを目の当たりにできるオリジナルツアー。
絵師の公募は昨年に始まり、「若く才能がある人・京都にゆかりの...ある人・やりきる度胸がある人・宗教や文化を尊重できる人」という厳しい条件のもと多くの応募を集めたが、その中から厳正なる審査の結果、同年3月に京都造形芸術大学院を卒業した村林由貴氏を選出。1年間の仏教修行を終えた村林氏が、本年2月から本格的な制作を開始した。
そして毎月1日、25名限定で彼女の制作現場となっているアトリエが公開され、作品作りに打ち込む絵師・村林氏との交流や意見交換を通して、京都の芸術・文化の一端に触れていただくことができる。
もちろん、退蔵院本堂や庭園の見学もあり、見ごたえたっぷりのツアーとなっている。
5/19(土)・6/16(土) 15:00~17:00
3,000円(退蔵院拝観料を含む・オリジナルお香(デザイン・画:村林由貴)のおみやげ付)
電話 075-463-2855