京都国立博物館で開催中の「琳派京を彩る」に行ってきました。
さすがに来場者が多く1時間待ちでした。
見所は俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の「風神雷神図屏風」3作が同時に見られました。
関西では75年ぶりのそろい踏みだそうです。
琳派の一門は血縁関係もなく直接の師弟関係もなく直接会わなかったわけでもなく生きてる時代も全然違う。
琳派の始祖は俵屋宗達で、その技術を受け継いだのが80年後の尾形光琳
さらに100年経て酒井抱一が後に続いた。
修行方法はひたすら模写。
光琳は妙法寺にあった宗達の原画に紙を重ね、写したとみられる。
抱一は江戸の一橋徳川家に伝わっていた光琳作品を見ながら模写したとされる。
抱一は宗達の原画を知らず光琳の落款がある「風神雷神図」を光琳独自の作と思っていたようです。
3点の微妙な違いは雷神の背負う金色の輪が宗達では地面から、
はみ出しているのが光琳、抱一はきちんと画面内に納めていた点と
風神雷神の視線が、光琳・抱一では会っているように見えた。
個人的には光琳の作品が好きです。
尾形乾山の焼き物も素晴らしく、モザイク柄の先付け皿など
具象的な表現は現在でも何ら時代を感じさせない作品でした。
西洋ではモネの時代です。
皆様も是非11月23日まであと20日くらいですが、
一度足を運んでくださいね。
<マンマ・ミーア>