京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

きょうのおさんぽ!

2012-05-15 | インポート

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いよいよ修学旅行シーズン突入!

京都にお越しになる修学旅行生のみなさん、ありがとうございます。

京都の観光名所も賑わい始めました。

(そこで今日のおさんぽ)

先日の仕事休みに大徳寺に行ってきました。

学生さんなどと同じように、河原町丸太町のバス停から(205号系統)に乗って大徳寺前のバス停まで約20分、バスを降りて総門まで約10分、大徳寺三内には、数多くの塔頭がありその中でも有名なのが信長公廟所のある総見院、そのほか芳春院、修学旅行生が多く立ち寄るのが大仙院等など、その中で私は高桐院に行ってきました。

織田、豊臣、徳川の三時代に活躍した細川家の長子、忠興公によって建立(1601)された塔頭の一つで、その中にガラシャ夫人の墓所もあり庭園、や建造物も見ものです。

大徳寺と言えば食いしん坊の私はまず、「大徳寺納豆」(古来より大徳寺に伝わる保存食で、一般的には、お茶漬けやお酒のおつまみなどから、炒め物や和え物に刻んだ大徳寺納豆を入れていただいております。)に「大徳寺麩」((寺院に付きものの精進料理では定番の一品だが、京都人でも知らない人が多い。真っ黒で武骨なさまに驚く逸品)そんな事を考えて総門ま絵まで来て、いい香りで立ち止まってしまい・・・。

そうなんです、大徳寺のあぶり餅!!

忘れてはいけませんね、これだけは食べて帰りましょう(*^_^*

                                              Photo   


太田神社のかきつばた

2012-05-11 | インポート

Kakitubata

上賀茂神社の大きな鳥居の前を東に向いて歩みを進めると、上賀茂伝統的建造物群保存地区があるこのあたりは、室町時代からの上賀茂神社の屋敷町として町並が形成されているとの事、明神川に築かれる土橋、川沿いの土塀や門は京都の一つの名所でもあります。

向い側にはすぐきのお漬け物で有名な「なり田」さんがあり、もう少し行くと民家の中で匂い袋、香袋を販売している「いせや」さんがある。

ゆっくり見物しながら10分程で目的の太田神社に着く。

今が見どころの、“かきつばた”群生池があり、観光客の方もたくさん見物をされています。

太田神社の向かい側にある石碑は、書家・芸術家でもある北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん)生誕の地でもあります。

まだ4~5日の間は、美しいかきつばたを堪能できると思います。

チャンスがあればぜひどうぞ・・・。

                        ピーちゃん


「葵祭」(きらびやかではあるが、しずしず、粛々と歩むストイックに眺めるお祭)

2012-05-10 | インポート

Ai

暦の上では立夏もすぎ、京の夏の風物詩「鴨川納涼床」も5月1日から始まり、夏の始まりを感じる今日この頃ですネ。

京都の三大祭りのトップをきって「葵祭」が5月15日に行われるのは周知のとおりです。

賀茂祭、また北の祭とも称せられ、平安中期の宮廷貴族の間では単に“まつり”と言えばこの葵祭のことであるといわれるほど有名であった。

参列者から牛車まで神紋である二葉葵を飾ることから「葵祭」という呼び名になったとか、この葵の特徴として、平安時代以来、国家的行事として行われたことで、我が国の葵の中でも数少ない王朝風俗の優雅な伝統がしのばれるのでしょう。

葵祭の起源は、今から約1400年前、6世紀半ばに起こった飢饉をきっかけに欽明天皇によって始められました。

平安の頃も平成の現代も我々が普通に目にできるのは「路頭の儀」に限られています。

平安絵巻の見どころは衣装でしょう、葵で身につけられる装束は古代にのっとって作られた本物であるため、雨に濡れるのは厳禁、よって雨のために中止になることが多いのは、衣装の保護という面も大きいといえるそうです。

葵祭のシンボル牛車(御所車)は藤花と杜若で飾られ斉王代列の牛車は女房車と呼ばれ桜と橘で飾られているところも見どころの一つでしょう。

               京都大好き  しーちゃん


金環日食を見よう!

2012-05-09 | インポート

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今月21日に世紀の天体ショーである金環日食を見ることが日本で出来ますが、ここ京都の各地ではそれに伴って様々なプランを企画しています。

南山城村の総合施設では残実からの宿泊プランや観測後に食事と温泉が付くものや、府南部では学校を中心に観測会を開いたり、八幡氏の石清水八幡宮では、日食前に境内の展望台を訪れた人々へのお祓いをする等の企画があるそうです。

一年を通じてみますと。6月の部分月食、金星日面経過、8月の金星食。様々な天体ショーがあり、宇宙に興味のある人のみならず、興味のない方もぜひこの機会に空を見上げるのもいかがでしょう。

何しろ、話を戻しますと、京滋では282年ぶりの金環日食ですので、京都観光に合わせて、早起きして空を見るのはどうでしょう。

あとは天気がよくなります様に祈りましょう。

                     松井です (^-^)

2012年5月21日(月)朝

京都 はじまり   6:17:41

   最大     7:30:35

   終わり    8:55:17

次は203061日に北海道で見られる金環日食まで、18年間起こりません。
これは見逃せません!!


もうすぐです!!

2012-05-07 | インポート
京都の3大祭の「葵祭」も15日10:30に御所を出発して下鴨神社から上賀茂神社まで練り歩くことになります。
写真は石長松菊園の近くの交差点で昨年撮影しました。
よくご存じの方は、穴場だとみなさん起こしですよ。
Aoi
                    
                                    客室係  入江

新緑スーパーノヴァ

2012-05-04 | インポート

 

 ゴールデンウィーク真っ只中。

 春の行楽シーズン!

 とか、言ってても、明日はもう、立夏。

 夏だという。

 桜の季節は終わり、はや新緑の季節である。

 

 5月の京都といえば、葵祭である。

 5月15日の路頭の儀、つまり斎王代行列が最大の目玉。

 ただ、それに先んじて前儀が執り行われる。

 5月3日、下鴨神社での流鏑馬は既に済み、明日は上賀茂神社で賀茂競馬である。

 <けいば>ではない<くらべうま>である。

 そちらを見るのも、なかなか楽しい。

 

 京都に三大祭がある。

 葵祭に、祇園祭、そして時代祭。

 一年の中で行われる順番であるこの序列は、歴史の古さの序列でもある。

 一説によれば。その起源は1400年前に遡るとか、なんとか。

 それが眉唾であっても、1000年前、清少納言や紫式部の時代にあったのは確かだ。

 『枕草子』にも『源氏物語』にも、葵祭のことが書かれている。

 ことに『源氏物語』における、いわゆる「車争い」の場面は有名である。

 

 ところで、葵といえば、もちろん植物の葵のことである。

 葵祭では、この葵の葉を、牛車や、行列の勅使の衣服に飾ることになっている。

 ちなみに、このとき飾られるのは、上賀茂、下鴨両神社の神紋であるフタバアオイである。

 しかし、このフタバアオイ、実はアオイ科ではなく、ウマノスズクサ科である。

 どうでも良い知識だ。

 でも、葵祭のニュースを見たら、一緒に見ている人にその知識を披露すると良い。

 「へえ」

 って、言われるから。

 

 葵は、旧仮名遣いで「あふひ」と書く。

 葵の語源が、そこにあるとも言われている。

 アオイ科の中のフユアオイという花に、向日性、つまり太陽のほうを向く習性があるという。

 「日を仰ぐ」=「アオグヒ」ということで、アフヒ、となったとか、なんとか、かんとか。

 ちなみに向日の葵と書いてヒマワリと読むが、ヒマワリはアオイ科ではない。

 釈然としなくても、あきらめよう。

 

 さて「あふひ」の語源には、他にもあって、その一つが「逢う日」である。

 万葉集中の一首に由来するという。

 語源がこの「逢う日」であるなら、なかなかにロマンチシズムを刺激させられる。

 葵祭の日が大切な人と逢う日。

 そんなことを夢想するのも一興である。

”あいらんど”


五月のこよみ     和食調理部  上野

2012-05-02 | インポート

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桜も八重を残し今日の街も若葉一色に染まりました。
春とは言え暦の上ではもう初夏の気分で、1日には鴨川おどり、鴨川の床開き、3日は下賀茂神社では流鏑馬神事で 葵祭の道中を祓い清める神事。馬を馳せながら鏑矢を射ます。
5日は上賀茂神社で賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき)どなたでもご覧いただけます。有料席(500円)もございます。5日に行われる賀茂競馬競馳(きょうち)にあたり、馬の毛並み、歯による年齢の確認、遅速を実際に見て、組合せを決定するものです。
15日は京都の三大祭りの葵祭と新緑を背景にしたさまざまな祭りがぎっしりと予定されており、各地もたくさんの観光客でにぎわうでしょう。


重要は大切 (*^^)v

2012-05-01 | インポート

Ishicho3061 イメージ写真です。

京都をはじめとして全国には重要文化財と呼ばれるものが数多くありますが、京都市内に残る有名な文化財の一つに「冷泉家住宅」というのがあります。これは1790年に再建され1917年には火災対策に伴い瓦屋根にしました。

ところが吹替えから5年たった頃からこけらにカビが生えるなどの劣化が激しくなり昨年11月から再び吹替え工事を進めていますが、通常25年~30年はもつとされている、こけら屋根がなぜこんなに早く劣化するのかは原因不明だそうです。

今回の工事ではこけらの下に腐食防止効果がある銅板を張り、6月ころに完成する予定です。

又、市内で有名な町屋でもある「杉本家住宅」は京町屋では初の重要文化財指定を受けており、特に庭園においては、一昨年に名勝としても指定されています。

このように市内に多く残る重文は視野市民の手によって後世へ保存する努力が行われています。

皆さんもしないで目にする建物が、重文の建物化も知れませんね。

                     松井です (^-^)