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アイヌ知る 30日 永山で講演会

2022-01-06 | アイヌ民族関連
タウンニュース 2022年1月6日号
講師を務める宇佐氏
 日本の先住民族であるアイヌについて学ぶことができる講演会が1月30日(日)、永山公民館ベルブホールで開かれる。新宿区でアイヌ料理店を営む宇佐照代氏が講師を務め、アイヌに関することや伝統楽器ムックリ(竹製の口琴)の鳴らし方について解説してくれる。
 この講演会「東京で共に生きるアイヌ〜お話とムックリ演奏体験〜」は同日、午前12時30分から午後2時、3時から4時30分までの2回公演。事前申込制で各回25人(未就学児は保護者同伴のうえ)。申し込みは多摩市のHPや電話などで。問い合わせは多摩市平和・人権課【電話】042・376・8311。
https://www.townnews.co.jp/0306/2022/01/06/607199.html


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少数民族の文化に称賛を。伝統芸術を世界へ羽ばたかせるRoots Studioの挑戦

2022-01-06 | 先住民族関連
MASHING UP2022.01.05
社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスは、SDGsへの関心の高まりに伴い注目を集めている。しかし日本は海外諸国に比べ、ソーシャルビジネスが育ちにくいと言われることも少なくない。今、ソーシャルビジネス大国と呼ばれる欧米では、どのような動きがあるのだろう。
先住民族のアートを知的財産として守る
2021年11月19日に開催されたMASHING UPカンファレンスvol.5では、「クリエイティビティとビジネスが創る、サステナブルな社会」をテーマに、ニューヨークのソーシャル起業家、レベッカ・ホイさんがキーノートスピーチを行った。
ホイさんは、世界中の先住民族によるアートを知的財産としてデジタル化し、グローバルのブランドや大企業へ橋渡しするマーケットプレイスを提供する、Roots StudioのCEO。創業以来、約10年間にわたって世界中の先住民族・少数民族のコミュニティとともに、ビジネスを手がけてきた。
「彼らについて持たれがちな、“ただ貧しいだけのイメージ”は誤り。私が見たのは、素晴らしくクリエイティブな人々でした。世界の半分以上の人が実は農村に住んでいるのですが、都会が文化を代表しているとされることが多いため、農村はニッチな場所だと思われがちです」(ホイさん)
気候変動による影響などさまざまな理由で、農業と伝統的生活様式から離れて都市部に出ることを強いられる人が増えている。しかし少数民族や先住民族の多くは、都市部で安定的な職業に就くことが難しいという実状がある。たとえ素晴らしい伝統芸術を持っていても、これまでは都市部でそのスキルを活かす機会がなかったのだ。
皮肉な話だが、少数民族・先住民族の人々がそのような状況に置かれている一方で、先進国の有名ブランドのデザイナーは、インスピレーションを求めて世界中を旅しているのだと、ホイさん。
「しかしそんなデザイナーの多くは現地の言葉を話すことができないため、これらのアートが生まれた歴史や背景を理解していないケースがほとんど。ブランドがデザインやイメージをコレクションに取り入れると、その文化コミュニティは、自ら共有し、発信する機会を奪われてしまう。そして、そのコレクションが大きな利益を出すと、米国や欧州で横行している“文化の盗用”と呼ばれる現象が起こります」(ホイさん)
文化の盗用とは、ある文化を、別の文化に属する人が私物化することを指す。その多くのケースでは、デザインや芸術文化の意味が再定義されオーナーシップが失われるため、本来の文化の出所へたどることができなくなる。
ホイさんは、異文化を取り入れること自体を批判しているのではなく、“盗用を称賛に変えるべき”だと強調した。
「本来、他の文化を称賛することは、とても美しく奥深いことです。私たちは一つの物差ししか持たない社会に暮らしたくはありません。世界がどのような方向に向かっているのかを考えるとき、非常に奥深いのは特にファッション小売業において、人々がますますただ洗練されたものや美しいものではなく、目的や価値、真の持続可能性や真実性を持ったものとの結びつきを求めるようになっているということなのです」(ホイさん)
異文化に対する“互恵・尊敬・報酬“がビジネスの柱

中には、数年に渡りブランドとコラボレーションを行うアーティストも。Roots Studioでは、デザインを販売するだけでなく、収益の25%がアーティストに、75%がコミュニティに還元される。プロジェクトの概要や民族のもつストーリーを広く伝えることも、Roots Studioが担う重要な役割だ。画像提供:Roots Studio
ホイさんによると、文化の盗用や模倣を問題視する動きは2020年以降さらに加速しているという。そして今、ファッションやアートの業界では、先住民族・少数民族の文化に対して敬意とともに十分な報酬を払うことが、新たな常識となりつつある。
「私たちは7年以上にわたり、『互恵・尊敬・報酬』を柱に世界各地の文化の架け橋となることを目指してきました。『互恵』とは、コラボレーションの方法について、双方の関係者が同等の発言権を持つという考え方です。『尊敬』とは、(当事者が)ノーということができるということ。そしてデザインが由来しているところの声を尊重し、理解するということです。そして最後の『報酬』は、正当な報酬を支払うということです。
結局のところ、多くの伝統芸術が消えていく理由の多くは、若い世代が伝統芸術では十分な収入を得られないからです。これは、彼らの経済的な問題にもつながっています」(ホイさん)
ホイさんは報酬をとりわけ重要視しており、コミュニティに確実に利益が還元されるよう、長年に渡って地道な草の根的活動と大がかりな市場構築に取り組んできた。草の根的活動では、少数民族・先住民族の出身者たちがコミュニティ・オーガナイザーとして活躍している。文化の本質を正しく理解し敬意を払うためには、当事者としての視点が欠かせないためだ。このようにRoots Studioは相互扶助と尊敬を大切にして、少数民族・先住民族の人々との信頼関係を、時間をかけて築き上げてきたのだ。
「彼らは、自分たちのコミュニティを対外的に表現することにとても意欲的です。チームにはデザイナーや物語作家、そしてIP(知的財産)の専門家もいて、その橋渡しの仕事をしています」(ホイさん)
さらに、有名雑誌の編集者など今日のカルチャーをリードする多くの人々がアドバイザーとしてRoots Studioに関わっており、その幅広いネットワークも強みだ。そして、ホイさんの挑戦はこれだけでは終わらない。
「世界中にまだ大勢いる“アクセスする手段を持たない人々”のクリエイティビティの可能性を花開かせ、グローバルに羽ばたく機会を作り続けていきたい」と、今後のビジョンを語り、スピーチを締めくくった。
ソーシャルビジネスを活発化させるカギは「インセンティブ」
そして後半では、ホイさんのスピーチを受けてフィナンシャル・タイムズ在日代表 星野裕子さんとMASHING UP編集長 遠藤祐子が、英国におけるソーシャルビジネス支援について対談を行った。
星野さんは、「伝統的に、少数民族・先住民族の人々の才能は搾取されてきたと思います。Roots Studioは、収益の25%をアーティストへ還元するというビジネスモデルが素晴らしい」と評した。
「英国や欧州はソーシャルビジネス大国。日本と比べて活況な理由には、どのような社会背景があるのでしょうか?」と、遠藤。星野さんは「金融が基幹産業ということもあり、政府も民間企業もインセンティブ作りが上手。以前よりソーシャルビジネスに対して税制優遇をしたり、さらにそれらをサポートする大企業や投資家が、政府からインセンティブが得られたりする」と解説した。
日々、さまざまな文化に触れつつ生活している私たちにとっても、異文化との向き合い方は重要な問題だ。相手に対する相互扶助と尊敬はサステナブルな社会を築くビジネス全般において欠かせない要素だと、示唆に富むキーノートスピーチだった。
MASHING UPカンファレンス vol.5
クリエイティビティとビジネスが創る、サステナブルな社会
レベッカ・ホイ(Roots Studio CEO)、星野 裕子(フィナンシャル・タイムズ 在日代表/コマーシャルディレクター)、遠藤 祐子(メディアジーン MASHING UP編集長 / メディアジーン執行役員)
このトピックとかかわりのあるSDGsゴールは?
https://www.mashingup.jp/2022/01/247631_mu5_rootsstudio.html

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「柳葉魚」読める?アイヌ文化とのかかわりも深い「日本人に大人気の魚」名前は…【難読漢字クイズ】

2022-01-06 | アイヌ民族関連
北海道Likers2022/01/04 20:00
北海道といえばアイヌ語由来の難読地名が有名ですが、地名以外の特産物にもなかなか難しい読みのものが存在します。
今回ご紹介するのは、おつまみにも大人気のあのお魚の名前。漢字から連想すればわかるかも?
「柳葉魚」はなんと読む?
柳葉魚」と書いてなんと読むか。漢字の読み方よりも単語のチョイスを意識するとわかるかもしれません。北海道のみならず日本全国でメジャーな魚ですよ。
出典: masa / PIXTA(ピクスタ)
ということで、正解は“シシャモ”でした。柳の葉に見えなくもないですよね?
気になる「柳葉魚」の由来ですが、“柳の葉の魚”を意味するアイヌ語「スス・ハム」もしくは「シュシュ・ハモ」とされています。アイヌの伝承ともかかわりが深く、アイヌの神様が飢餓に苦しむ民のために柳の葉を魚に変えたという説などが伝わっています。
あなたの食べているシシャモとは別かも?
全国的にメジャーなシシャモですが、実は日本の北海道・太平洋沿岸にのみ生息する非常に貴重な魚。
それなのに全国どこでも比較的安価に入手できることを疑問に思った方、鋭いです。実は、みなさんが普段食べているシシャモのほとんどは“カラフトシシャモ”という北海道沿岸で水揚げされるものとは別種の輸入されたシシャモなんです。シシャモが川を遡上して産卵するのに対して、カラフトシシャモはその一生を海で過ごすなど、両者は生態そのものが大きく異なります。
カラフトシシャモは漁場も水揚げ量も豊富で世界的に流通していますが、日本固有のシシャモは水揚げ量に限りがあり流通量はさほど多くありません。ですからみなさんが普段スーパーや居酒屋などで目にするシシャモの多くは、北太平洋や北大西洋からやってきたカラフトシシャモというわけです。ちなみに北海道産のシシャモは十勝・釧路管内での漁獲がほとんどなんですよ。
シシャモが日本固有かつ北海道でしか獲ることのできないレアな魚だとは思いもよりませんでしたね。
なかなかお目にかかる機会がない北海道のシシャモですが、通販などで購入することもできるので、気になった方は要チェックです。
【参考】新ししゃも豆知識 / 十勝総合振興局
【画像】masa、ささざわ / PIXTA(ピクスタ)
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaidolikers/region/hokkaidolikers-20220104-49495.html

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アンカン ル ピリカ【アイヌの美】千島アイヌの木弊

2022-01-06 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2021年12月08日
■先祖代々の家宝も 収集家の手に

 刻印のある木幣2本にシャチの像を結わえ付け、その上に短冊状の木幣[剥幣(はくへい)]を綱のように重ねている。芯に近い部分はいぶされて漆黒に輝く一方、表面に近い部分の剥幣は木の色合いを残す。
 剥幣を付け足しながら、長い間大切に守られてきたことが分かる。記録が極めて少ない千島アイヌの伝統的な信仰を伝える、重要な資料だ。
 1934年に色丹島を訪れた古美術愛好家の杉山寿栄男と研究者林欣吾が収集した。
 関係者宛ての杉山の私信に経緯が記されていた。千島アイヌの人々を訪ね、木幣を愛蔵する女性の情報をつかむ。女性はたいそう怒って、「そんなものはない」と否定したが、食い下がる杉山らに木幣を渋々見せた。譲るよう迫られた女性は「是(こ)れは先祖からあるもの」で、父親から大事にしろと言われていたと突っぱねたが、杉山らはその後、八方手をつくして入手したという。手に入れた方法については記載されていなかった。
(北海道博物館アイヌ民族文化研究センター 大坂拓)
<訂正して、おわびします>
▼1日付「千島アイヌの衣服」の記事で「得撫島と国後島のあいだの往来を禁ずる」とあるのは「得撫島と択捉島のあいだの往来を禁ずる」の誤りでした。
http://digital.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20211208011850001.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_MTW20211208011850001

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