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シマエナガ出合えた ウトナイ湖周辺記者が撮影挑戦

2022-01-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/21 05:00

 プクッと膨らんだ白い顔にクリクリの目。シマエナガは「雪の妖精」と呼ばれ、かわいらしい姿が人気の小鳥だ。寒くなればなるほど羽の中に空気を入れて体を膨らませる性質にちなみ、大寒の1月20日は「シマエナガの日」とされる。かわいいもの好きの記者(24)が苫小牧市のウトナイ湖周辺で撮影に挑戦した。
■「雪の妖精」ポイントは鳴き声
 まずはウトナイ湖に隣接する日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンター(植苗)を訪ね、善浪めぐみレンジャーにシマエナガの特徴や発見するコツを聞いた。
 シマエナガの体はスズメより小さく、木を飛び移りながら移動するのでなかなか発見できないが、「実は深い森でしか出合えない珍しい鳥ではない。公園や庭にも来る身近な鳥なんです」と善浪さん。市内では北大研究林(高丘)や出光カルチャーパーク(末広町)のほか、街でも見られ、葉が落ちる秋冬は特に見つけやすいという。
 善浪さんによると見つけるポイントは鳴き声。「シマエナガは『ジュルジュル』という特徴的な鳴き声。耳を澄ませてみて」。歩き回って探すより、場所を絞ってじっと観察すると良いというアドバイスをもらった。
 歩いてセンターを出た直後、森に囲まれた駐車場で「ジュルジュル」という鳴き声が聞こえた。「何時間探しても見つけられない」「運が良ければ出合える」―。そんな話を聞いていたため、まさかと思いつつ鳴き声を頼りに周囲を探すと、少し遠くの木の枝に雪のように、ほわほわした白い小鳥の姿が。静かに近づき望遠レンズを200ミリにズームしてシャッターを押した。シマエナガだった。
 思わぬ出合いに興奮気味でさらにカメラを向けるも、「ジュルジュル」と再び声を出しながら遠くの木に飛び移ってしまった。撮影できたのはわずか5枚。思うように撮れず悔しさもあったが、初めて見たかわいらしい姿に一瞬で心を奪われた。
 道の駅ウトナイ湖(植苗)では2017年からシマエナガグッズを販売。今では300種類以上を販売し、市内外からファンがグッズを求めに訪れる大人気の「聖地」だ。西村宏基駅長は「以前はウトナイ湖は白鳥のイメージが強かったが、今ではすっかりシマエナガ。グッズと一緒にバードウオッチングも楽しんでもらえたら」と話す。
 多くの人を魅了するシマエナガ。私もまた足を運び、次回こそは正面を向いたかわいい姿を写真に収めたい。(小野柚香)
ことば シマエナガ スズメ目エナガ科。エナガの亜種で、日本では北海道に生息。体長約14センチ、体重はわずか5・5グラム~9・5グラムほど。くちばしが小さく、尾が長いのが特徴だ。昆虫類を食べるほか、木の樹液を飲む。シジュウカラやヤマガラなどほかの種と群れで行動することも。アイヌ語名はウパシチリで雪・鳥の意。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/635806

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残り400組、“鳥の王”フィリピンワシの保護がコロナ禍で急増

2022-01-22 | 先住民族関連
ナショナル ジオグラフィック日本版1/21(金) 9:30配信

フィリピンの国鳥、経済活動の停滞で保護区が無防備に
 2021年3月下旬、フィリピン南部ミンダナオ島にある先祖代々の森で、先住民族マノボ・シムワノンのグループがラタン(籐)を収穫していると、どこからか騒ぎ声が聞こえてきた。
 慌てて駆け付けると、同じマノボ族の猟師たちが、わなにかかって暴れる動物を取り囲んでいた。野生化したブタやニワトリを捕まえるためのわなだったが、意外な動物が捕らえられていた。フワフワの白い腹部と茶色いボサボサの冠羽を持つ大きな鳥だ。
 猟師の中には、その鳥を今晩の夕食にしたいと言う者もいた。しかし、村の役人としてラタンの収穫を担当するジェリー・コティック氏は、この珍しい生きものは生かすべきだと考えた。そして、部族の仲間であるリチャード・マフモック氏とともに、猟師たちからこの鳥を買い取り、野生生物当局に引き渡す計画を立てた。
 それから3日間、コティック氏が猟師らと鳥のそばに付き添っている間、マフモック氏をはじめとする先住民のリーダーが村の住人から5000フィリピンペソ(約1万1000円)を集めた。
 マフモック氏は森に戻り、鳥を買い取った。そして、落ち着きのない鳥を米袋に入れると、バイクで2時間かけて近郊の町ビスリグまで行った。パートナーのレイナリン・ゲイオド氏がすでに、現地の環境自然資源局に救助の連絡を入れていた。
 マフモック氏は鳥を引き渡したときに初めて、自分たちが何を保護したかを知った。フィリピンでは“鳥の王”と言われる国鳥のフィリピンワシだ。現存するつがいは400組以下で、世界で最も希少な猛禽類の一つでもある。
 人からの迫害、原生林の伐採、平地林の農地や居住地への転換が原因で、過去50年間、フィリピンワシは着実にその数を減らしてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症がさらに圧力を加えている。パンデミック(世界的大流行)以前、当局に保護されるフィリピンワシは年間1~2羽程度だった。ところが、ダバオを拠点にワシの救助、リハビリ、研究を行うフィリピンワシ基金は2020年4月から翌年3月にかけて、過去最高の10羽を保護した。
「『自然が回復している』と言われていますが、フィリピンワシの場合は違うようです」と、研究、保護ディレクターのジェイソン・イバネス氏は語る。「人が森に入る頻度が高くなっているのだと思います」
狙われる国鳥
 フィリピンは世界的に見ても長いロックダウンを経験してきた。経済が低迷するなか、食料や違法取引のために保護動物を狩猟するケースが増えている。
 エコツーリズムが停止すると、レンジャーは職を失い、保護区は密猟者などの侵入から無防備な状態になった。
 頂点捕食者であるフィリピンワシは、森の健全性のバロメーターでもある。1組当たり70~130平方キロの森を必要とするつがいの存在は、健全な生態系の証しだ。体重約4.5~8キロ、両翼を広げると平均2メートルほどで、世界最大級の鳥だ。7641の島からなるフィリピンでも、4つの島でしか確認されておらず、大部分がミンダナオ島に生息する。
 保護動物を殺すと懲役刑と高額の罰金が科される野生生物保護法や、国民の意識を高めるキャンペーンが功を奏し、フィリピンワシが戦利品として狩猟されることはなくなった。「しかし、山地には貧困の問題があり、生活向上の機会が不足しています。そのため、これらのワシを食料や珍しいものとして、つまり、金もうけのチャンスと見ている人は今もいます」とイバネス氏は指摘する。
地元住民が森の番人に
 環境自然資源局は救助されたワシをすぐにフィリピンワシ基金に引き渡した。このワシはわなにかかった村にちなみ、ラジャ・カブングスアンと名付けられ、推定5歳とされた。ラジャ・カブングスアンは8カ月にわたり、アポ山の麓にあるフィリピン・イーグル・センターで暮らした。
 獣医師の評価によれば、ラジャ・カブングスアンは「頭が良く、注意深く、反応が早い」個体で、センター滞在中に「体重がかなり」増えた。
 2021年11月、ラジャ・カブングスアンはGPS発信機を装着され、南スリガオ州の森に戻された。
 リハビリを終えたワシを放つたび、フィリピンワシ基金は地元の関係者と協力し、ワシの生息地とその周辺で野生生物に関する啓発活動を行う。
 また、先住民コミュニティーのメンバーに森の番人として活動してもらう訓練も行っている。
 ラジャ・カブングスアンを救助した経験をきっかけに、マフモック氏とゲイオド氏は訓練を受け、レンジャーになった。2人は先祖代々の土地を飛ぶラジャ・カブングスアンを見守りたいと話している。そして、いつかこのワシが家族を持ち、子育てする姿を見たいと願っている。
「私たちにとって、彼はシムワノンの一員でもあります」とゲイオド氏は語る。「彼が私たちの土地に戻ってきたことは若者に大きな影響を与えており、自分たちの森を守る必要があるのだと若い世代に教えてくれました」
文=JHESSET O. ENANO/訳=米井香織
https://news.yahoo.co.jp/articles/f33540527b1c9f15b513c76ec319028a9a91ee13

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[反ヘイト]県条例に罰則要求 市民団体

2022-01-22 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2022年1月22日 05:00有料
 「琉球先住民族まぶいぐみぬ会」は21日、「琉球・沖縄人の人権救済のための差別禁止条例の制定を求める陳情」を県議会に提出した。沖縄を標的にした街頭やインターネット上のヘイトスピーチに罰則を科すよう求めた。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/898585

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