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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<ウポポイ オルシペ>31 交流室展示「さわる、みる、きく」 音楽と民具を五感で

2022-01-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/20 05:00
 交流室展示「ケレ ヤン、ヌカラ ヤン、ヌ ヤン さわる、みる、きく 国立アイヌ民族博物館」の関連イベント「ユニバーサルミュージアム&パーク」は、「ウポポイ(民族共生象徴空間)」にある「国立アイヌ民族博物館」と「国立民族共生公園」が、タッグを組んで開催します。
 今回は博物館を飛び出して、アイヌの伝統的な家屋の材や生活空間を体感できるウポポイ園内の伝統的コタン「ポン チセ」(小さい家)が会場です。アイヌの楽器や漁労の道具などの民具資料をさわって観察し、それぞれの使い方などについて学びます。
 「ムックリ」(口琴)や「トンコリ」(弦楽器)を手に取って鳴らしてみると、その音は耳で聴くほかに、全身でその波動を感じることができるでしょう。生活のさまざまな道具も、実際に手にとってさわってみると、その素材の手触りや道具の使い勝手など、はじめて気づくこともたくさんあるはずです。
 本展や関連イベントを通じて、目で見るだけでなく、触覚、聴覚、嗅覚、味覚を研ぎ澄ませて、あらゆる感覚でアイヌ文化を楽しんでみませんか。知るために“さわって”みてください。全身でさわるからこそわかる、新たな世界が広がるかもしれません。
 ウポポイでは二つの施設で連携した、五感で楽しむ体験イベントを今後も開催していきます。(文・写真 宮地鼓=国立アイヌ民族博物館研究主査)

 第1回交流室展示「ケレ ヤン、ヌカラ ヤン、ヌ ヤン さわる、みる、きく、国立アイヌ民族博物館」は国立アイヌ民族博物館1階交流室で29日~2月27日に開催します。新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては会期を変更する場合があります。
♦「オルシペ」の「シ」、「ヌカラ」の「ラ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/635430

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「アイヌ神謡集」著者 知里幸恵の生家跡か 登別で見つかる

2022-01-20 | アイヌ民族関連
NHK 1月19日 20時40分

「アイヌ神謡集」の著者、知里幸恵が生まれ育った家があったとみられる場所が登別市で見つかり、幸恵の功績を伝える記念館は今後の活用を検討することにしています。
「アイヌ神謡集」の著者、知里幸恵は現在の登別市で生まれ、6歳の頃から両親と離れて旭川市で過ごし、19歳の若さで亡くなりました。
ことしは幸恵が亡くなってから100年となります。
登別市の「知里幸恵 銀のしずく記念館」によりますと幸恵が生まれ育った家は61年前に父親が亡くなった後に取り壊され、正確な場所が分からなくなっていましたが、先月、記念館のスタッフが親族への聞き取りなどをもとに調査を行いました。
その結果、記念館の近くにある森で住宅の柱を支える石などが見つかり、幸恵が暮らした家である可能性が高いことがわかりました。
一緒に調査を行った幸恵のおいの藤原平也さんは「幸恵さんが生まれたところではないかという想像につながり、夢があると思います」と話していました。
「知里幸恵 銀のしずく記念館」の松本徹さんは「どこに生家があるのかは長年の懸案でした。没後100年で見つかったのは、すごくタイミングがよいと思います」と話し、今後どう活用するか検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220119/7000042465.html

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ブラジル先住民メイナク族の椅子、一般販売はじまる

2022-01-20 | 先住民族関連
メガブラジル 1月19日 
アリクイをモチーフにしたメイナク族の作品。ブラジルマットグロッソ州シングー国立公園内の大木から造られた彫刻作品(画像提供/ARTIs.株式会社)
2018年に東京都庭園美術館で開催された「ブラジル先住民の椅子 野生動物と創造力」展で、日本ではじめて本格的に紹介されて注目を集めたブラジル先住民の椅子を、東京・代官山にあるアートスペースが一般販売をはじめた。
ブラジル北部から中部にかけてのアマゾン川やシングー川の流域で暮らす先住民の人びとがつくり続けている椅子は、動物たちを模したフォルムや、部族に伝わる紋様や彩色が、独特の魅力を作り上げている。
その多くは、切り倒した丸太を削りだし、「一木造り」で作られている。
これらの椅子は先住民にとって、日常生活の中で使用される椅子としてのみならず、シャーマンによる儀式や結婚式等の特別な機会に用いられるものもあり、先住民の生活や伝統、独自の神話などと色濃く結びついているもので、コミュニティの文化的・社会的なシンボルでもあったという。
椅子に描かれる幾何学的な紋様も彼らの生活と結びついており、婚姻の状態を表わす模様、儀式のための模様など、用途によっても、部族によっても異なる。
今日では、先住民たちがコミュニティ外との交流を経て、自身のアイデンティティを再認識した上で、用途や伝統に縛られない多様な表現が生まれてきている。
ジャガーをモチーフにしたメイナク族の作品(画像提供/ARTIs.株式会社)
今回、日本で販売がスタートしたのは、上記展覧会でも注目を集めた、シングー先住民公園内の居住区で暮らすメイナク族の作家たちの手による作品。
輸入販売を手掛けるのは、「NO BORDER」をテーマに卓越した存在感を放つ絵画・アート作品販売を行なうART Is株式会社。
2018年の「ブラジル先住民の椅子 野生動物と創造力」展で椅子とに出会い衝撃を受けた ART Isのふくしまアヤ代表が、同展覧会を監修したブラジルのBEI出版社を通じメイナク(MEHINAKU)族と直接対話を重ね、世界ではじめてメイナク族の椅子の正規販売代理店となった。
ふくしまアヤ氏は「椅子は先住民族の貴重な資源を活用した作品であることから、輸入にあたってメイナク民族とBEĨ出版社を交えたオンラインミーティングを3者が納得いくまで行った上で、公平な取引を実現させました。なお、ART Is.株式会社は、アーティストとは常に対等でリスペクトのある関係性を大切にしており、その上でメイナク民族をサポートすることを心がけています」と語る。
椅子は、2022年1月に東京・代官山にオープンした展示ギャラリーと、2月22日にオープンが予定されているECサイトで販売される。
ART Is.
住所/東京都渋谷区代官山町3-13 #103
TEL/03-3496-1739
営業日/金〜日、祝日
営業時間/12:00〜19:00
※その他の営業日についてはInstagramで告知
URL/www.art-is.net/
(文/麻生雅人)
https://megabrasil.jp/20220119_49571/

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インドネシア国会、首都移転を承認 ジャカルタからカリマンタン島東部へ

2022-01-20 | 先住民族関連
BBC News2022年1月19日
インドネシアは18日、首都をジャワ島のジャカルタからカリマンタン島(ボルネオ島)東部に移転し、新首都名を「ヌサンタラ」(ジャワ語で群島の意味)にすると発表した。
ジャカルタは人口の過密化や大気汚染、地下水の過剰採取による急速な地盤沈下が問題となっている。ジャワ島の湿地帯に位置し、1000万人以上が暮らしている。
交通渋滞も深刻で、閣僚らが会議に出席する際には、開始時刻に間に合うよう警察が護送しなければならない。
首都を移すことで、ジャカルタが抱える負担の一部を取り除くことができると、政府は期待している。
約1300キロ離れた場所に新首都を置く構想は2019年に初めて提案された。
国会は18日、首都を移転する法案を賛成多数で可決した。
しかし、新たな首都名は混乱を招く恐れがあるとの声や、移転自体が環境要因を考慮していないものだとの批判があがっている。
移転先への影響は
移転先のカリマンタン島東部は、複数のジャングルやオランウータンの生息地、豊富な鉱物資源で知られる。最新の国勢調査によると、人口は370万人ほどに過ぎない。
スハルソ・モノアルファ国家開発計画相は18日の国会で、「新首都は中心的な機能を持ち、国家のアイデンティティーの象徴であると同時に新たな経済的重心の中心地となる」と述べた。
しかし新都市の設置は、多様な野生動物と豊かな熱帯雨林に恵まれた地域で、パーム油プランテーション(農園)と伐採の拡大を招くとの批判があがっている。
先住民族を代表する団体もかねて、先住民族の生活環境や文化が危機にさらされる可能性があると懸念を表明している。
新首都名
新たな首都名をめぐっても、ソーシャルメディア上で議論が巻き起こっている。「ヌサンタラ」はジャワ語で群島国家全体を指すため、混乱を招く恐れがあるとの声もある。
モノアルファ国家開発計画相は、新首都名は同国の地理を反映する、国際的に象徴的な名称であることから、大統領が選んだと説明した。
首都の移転費用は466兆ルピア(約3兆7000億円)と試算されている。インドネシア政府が実施するインフラ計画としては、最大規模となる。
首都の移転を決めた国はインドネシアが初めてではない。過去にはブラジルやパキスタン、ナイジェリアが移転を計画・実施した。
(英語記事 Indonesia names new capital Nusantara)
提供元:https://www.bbc.com/japanese/60049360
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/25482

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自然を守るための仕組みは “日本と海外” でこんなに違う!

2022-01-20 | 先住民族関連
歩いて感じたサステナブルな「国立公園の管理方法」の現在と未来<ニュージーランド/ルートバーン・トラック前編>【キジ准教授のナチュラリスト入門】
BRAVO MOUNTAIN1/19(水) 19:24配信
「最高のウォーキングトラックを使い、ニュージーランドでもっとも畏敬の念を抱かせる風景の中を歩こう」
 ニュージーランドの国立公園を管理する環境保全省(Department of Conservation:DOC)のHPにこんな魅力的なフレーズで紹介されているトレイルがある。その名もグレートウォークス(Great Walks)。手付かずの原野を楽しめるトレイルでありながら、その自然を次世代まで残す仕組みが整っている世界有数のトレイルだ。なかなか海外に行くことができない今、数年前に歩いたグレートウォークスの美しい自然とその歴史、そして自然を守るために彼らが取り組む素晴らしい仕組みについて、前後編に渡ってお伝えしたい。
■大自然を満喫しつつ、しっかり保全もするための国の政策
 ニュージーランドには13の国立公園があり、無数のトレイルがある。なかでもグレートウォークスは壮大な景色や希少動植物の生息地であることに加え、山小屋もしっかり整備された選ばれしトレイルだ。2022年現在、北島に3つ、南島に7つ選定されている。筆者は南島のマウント・アスパイアリング国立公園とフィヨルドランド国立公園を結ぶ「ルートバーン・トラック」なるトレイルを2泊3日で歩いた。
 このトレイルがある場所は、上記2つの国立公園を含む4つの国立公園が集まった広大なエリアで、先住民族マオリの言葉で「テ・ワヒポウナム」という総称がつけられている。「ポウナム(グリーンストーンという鉱物)がある場所」という意味だ。4つの国立公園は共通して氷河の影響を受けた地形であり、その全体が世界遺産に指定されている。
 最初に、ルートバーン・トラックの旅でもっとも感動したことを言っておきたい。それはずばり、こんな絶景を独り占めしていいのだろうかと思うほど、人に会わずに歩けたことだ。
 日本でいえば、ハイシーズンの北アルプスや八ヶ岳のような人気トレイルでありながら、なぜこんなに人が少ないのか。それは、人による環境負荷を減らすため、国の政策によって入山制限をしているからだ。その方法として、グレートウォークス利用者はDOCのHPから、ハットと呼ばれる山小屋かキャンプ場を予約しなくてはならない。そのお陰で約32kmのコースを1日で走り抜けるトレイルランナー以外、ハットとキャンプ場利用者だけがトレイルを楽しむことができる。
 また、ハットの管理人はDOC職員が務めているため、我々ビジターに向けて自然や歴史の解説もしてくれた。ニュージーランドでは、大自然を楽しみつつ、自然をしっかり保全するサステナブルな仕組みが機能していると感じた。
■対して、日本の国立公園の管理とは?
 こうなると、対して日本の公園管理はどうなのか気になってくる。2021年9月にライターの吉田智彦氏が著した『山小屋クライシス(山と渓谷社刊)』によると、日本の国立公園の管理はけっこう複雑で大変なんだなと感じた。
 まず、日本の国立公園は国有林が半分以上を占めることから、環境省だけでなく、林野庁も管理している。さらに、北アルプスでも南アルプスでも、我々が「山小屋」と呼ぶ、有料で食事や寝具を提供する営業小屋のほとんどは民営。つまり、ルートバーン・トラックのように国立公園内には国の施設だけがあり、レンジャーが常駐しているわけではないのだ。
 では、日本ではどうやって山岳地帯のトレイルを管理しているのだろう。じつは法的に曖昧なまま、民間事業者である山小屋が周辺の登山道整備や清掃、救難対策などの公共サービスの大半を担っているというのだ。
 民間事業者は景気に左右される存在だ。人気のある山小屋は儲かってるので公共サービスをしっかり代行でき、それほどでもない山小屋は財政的に余裕がないため、管理の質に差が出てしまうことだってあるかもしれない。実際、2019年に北アルプスの雲ノ平山荘では、資材を運ぶ民間ヘリコプター会社の都合で物資輸送が受けられなくなり、営業に大きな支障が出たという。
 さらにこの2年間、新型コロナ感染症が追い討ちをかけたことから、山小屋経営が相当に苦しかったことは想像に難くない。これまで、国立公園といえばニュージーランドのように国の予算で厳密に管理していると漠然と思っていたが、日本の実態は違っていた。なぜ日本の国立公園はこんな状態なのだろう。
 調べてみると、国立公園管理の形態は大きく2つに分かれる。1つ目は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど、手付かずの自然が残っており、その土地を国が占有して管理する「造営物公園」スタイル。2つ目は、日本、イギリス、韓国のように、昔から人が自然の奥深くで暮らしているため、私有地ごと国立公園に指定し、そこでの民営行為に制限を設ける「地域性公園」スタイルだ。 
 前者は筆者のイメージ通り、国が予算をつけ、公園内の施設やスタッフも国が管理する。しかし、後者は公園ごとに土地の持ち主も産業も違うことから、その地域に暮らす人たちとうまく連携しながら管理計画を立ててきた。
 意外にも日本の国立公園は世界的に見れば2大管理スタイルの1つだ。当然、人々が山に殺到すれば、儲かるけれどオーバーユースで自然は荒れる。一方で、人が来なくなれば儲けがないので管理の質が低下し、やはり自然は荒れる。景気の影響を受ける民間頼みの比率が大きすぎることは、サステナブルな公園管理という目的を達成するにはいささか不安定な仕組みのようだ。
■単発ではなく、継続できる管理資金調達の提案
 では、どうすれば日本の国立公園が保全されつつ、人々が楽しめる場であり続けることができるのだろう。アイデアの1つとして、サブスク型クラウドファンディングはどうだろう。2021年9月、北アルプス南部地域では、登山道維持・管理のための寄付金を募る実証実験が行われた。その結果、1ヶ月で約550万円の寄付が集まったそうだ。
 さまざまな意識調査を見ても、青春時代に登山ブームだった中高年以上の人は日本の自然を憂いている。だから寄付はとても良いと思う。しかし、ここで大事なポイントは、単発ではなくサブスクで行うことだ。単発だとお金が集まってから、その金額でなにができるかを考えることになるが、サブスクなら予算の見通しが立てられるので、計画的に管理を進めることができる。筆者も日本の山が保全されるなら、喜んで月1000円くらい払うというものだ。
 また、日本とはスタイルが違うニュージーランドからも学べることはあると思う。DOCは2021年2月に「Heritage and Visitor Strategy(遺産とビジター戦略)」を打ち出した。それによると、環境保全のためこれまでは入場制限や寄付等を行ってきたが、今後はビジターが直接的にニュージーランドの自然に貢献できる仕組みを作るようだ。
 環境保全大臣のキリ・アランは、この戦略に際し、「voluntourism(ボランティア旅行)」について言及している。つまり、国立公園の自然を消費するようなアクティビティだけでなく、在来の樹木を植えたり、野生動物の調査をしたり、ビーチをクリーンアップしたりするような、貢献型アクティビティツアーが企画されてゆくのではないだろうか。
 このように、課題に対して予算をつけたり制限を設けるだけでなく、市民力を使い、なおかつ楽しみながら解決してゆこうとする姿勢は素晴らしいと感じた。
大卒後、ニュージーランドのアートスクール、自然学校、動物写真家の助手、環境コンサル等を経て、現在は立教大学特任准教授。NPO生態教育センター理事。不定期で自然観察会を開催している。奇二 正彦
https://news.yahoo.co.jp/articles/daf6c1acaf0508279d2aebacd29f1a77441efb80

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