先住民族関連ニュース

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課題を抱えて越年した「放送界」の、明日はどっちだ!?

2022-01-01 | アイヌ民族関連
ヤフーニュース 1/1(土) 0:01
碓井広義メディア文化評論家
コロナ報道が軸となっていた、昨年の放送界。とはいえ、注目すべき出来事は少なくありませんでした。
しかも、年が変わったからといって、忘れていいようなものでもない。
むしろ2022年こそ、しっかり向き合うべき重要課題ばかりなのです。
NHK「経営計画(2021-2023年度)」
2021年1月、NHKは「経営計画(2021-2023年度)」を発表しました。
注目すべきは、『スリムで強靭な「新しいNHK」を目指す構造改革』という部分です。
「保有するメディアの整理・削減」として、第1のターゲットになっているのが「衛星波」でした。
3波(BS1・BSプレミアム・BS4K)を見直し、23年度中に2Kのうち1波を削減するという。
衛星波が一つになった場合、懸念があります。
国内外のドキュメンタリーやスポーツ中継や、最新の海外ニュースといったBS1の特色あるコンテンツ。
またBSプレミアムの良質なドラマなどが、これまでのようには提供されなくなってしまう。
それは視聴者にとって大きな損失でしょう。
「ラジオ講座」が消される?
次に「音声波」ですが、25年度に現在の3波(R1ラジオ第1、R2ラジオ第2、FM)から2波(AM、FM)へと削減する予定。
この場合、R2が消える可能性が高いです。
NHKは「民間放送のAMからFMへの転換の動きやリスナーへの利用実態調査の結果などを考慮」すると説明しています。
しかし、公共放送のラジオには独自の機能や役割があり、本来、民放に追随する必要はないはずです。
R2は語学講座などの教育・生涯学習面や防災面において有効であり、また大きなコストもかかってはいません。
改革自体が目的化された結果、BSやラジオなど分かりやすい部分、見えやすい部分が整理・削減の対象となった印象が強いのです。
テレビ局の「人権意識」
朝のワイドショー・情報番組である、日本テレビ系「スッキリ」。
3月、アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー作品を紹介する際、お笑い芸人が披露した謎かけの中に、アイヌ民族を差別する言い回しがありました。
7月に放送倫理・番組向上機構(BPO)が放送倫理違反を認め、8月26日の同番組内で制作体制などの検証が放送されました。
また、テレビ朝日系「報道ステーション」も3月に公開したWeb用の番組CMで、ジェンダー問題を「解決済みのこと」であるかのように描いて批判を浴びました。
いずれも人権問題を報じるテレビ局自身の「人権意識」の低さを露呈する形となったのです。
「外資規制違反問題」の頻発
同じ3月に明らかになったのが、放送事業会社「東北新社」の外国資本の出資比率が20%を上回り、放送法に違反していた事実です。
同社は総務省幹部らを繰り返し接待しており、国会では衛星放送事業の認定をめぐる対応に疑問の声が上がりました。
しかも、この外資規制違反問題はフジ・メディア・ホールディングスでも発生しています。
総務省は8月、放送事業者と放送持ち株会社が認定や免許申請の際に提出する書類の様式を改め、外資比率を正確に把握する対応策を公表。
放送界全体がその姿勢を問われる痛恨事でした。
報道特番「メインキャスター」の顔ぶれ
10月に行われた衆議院議員選挙。民放「選挙特番」のメインキャスターの顔ぶれに驚きました。
日本テレビ系は有働由美子さん。テレビ朝日系は大越健介さん。テレビ東京系は池上彰さん。
フジテレビ系が宮根誠司さんと加藤綾子さん。そしてTBS系は「爆笑問題」の太田光さんだったからです。
5局のうち、実に3局がNHK出身のフリーランスを起用していました。
「自前のキャスター」を育てなかったのか、育たなかったのか、それとも育てる気がなかったのか。
もちろん報道も放送ビジネスの一環であり、顔と名前が売れている人を引っ張ってくる方が手っ取り早いかもしれません。
しかしそこには、「ジャーナリズムとしての責任」をどう担保するかという課題が歴然と残っています。
キー局で始まる「リストラ」
そして11月、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
フジテレビが、「勤続10年以上で50歳以上の社員」を対象に、希望退職者を募ることを決定したのです。
一般企業でも見られるリストラを、なんとキー局が行うことになる。
昨年の10月クールでは、「関東沈没」から「日本沈没」へと大災害が進行するドラマが放送されました。
果たしてフジの人事政策は、リアルな「放送界沈没」の予兆なのか。今年も注視を続けたいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/byline/usuihiroyoshi/20220101-00275337

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馬産地の魅力凝縮15分 静内高3年5人が短編映画制作 名所、人の温かさ再発見

2022-01-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞 2021/12/31 11:00
【新ひだか】日高管内新ひだか町の静内高3年生5人が授業の一環で、地元の魅力を伝える15分の短編映画「リトライ」を制作した。乗馬施設など地域の名所を舞台に脚本から演出、撮影、編集まで自分たちで手掛けた。住民も出演し、完成後に地元で上映会を開くなど地域の人と触れ合った生徒たち。「町の人々の優しさや馬産地の魅力など、自分たちの町の良さを改めて感じられた」と充実感をにじませる。
 「よーい、アクション」―。撮影開始を告げる猪村美尋さん(17)と新堀陽菜さん(17)の声と同時に現場は一気に静まり緊張感に包まれた。3日に町内の乗馬施設ライディングヒルズ静内で行った撮影。生徒2人は出演者の動きに合わせ真剣なまなざしでスマートフォンのカメラを動かした。撮影を始めた約2カ月前は自信なさげだった指示出しの声も、徐々に堂々としてよく通るようになった。
■スマホ駆使
 映画を制作したのは猪村さん、新堀さんと掛川彩奈さん(18)、三浦楓花さん(18)、田村帆香さん(17)の5人。選択授業「日高地域研究」の一環だ。4月から週1回、胆振管内厚真町の映像作家小町谷健彦さん(36)らから撮影や編集の方法などを教わった。
 同窓会で友人の死を知った主人公が高校時代にタイムスリップし友人を助ける友情物語で、脚本は8月上旬に完成。撮影は9月下旬~12月中旬に行った。
 乗馬施設でのロケについて、小5から乗馬レッスンを受けている田村さんは「新ひだか町では気軽に乗馬を楽しめると多くの人に知ってもらいたい」と選んだ理由を語る。ほかにアイヌ民族の英傑シャクシャイン像やカフェなど5カ所で10回以上撮影した。
 撮影は自分たちのスマホ3台を使い一度に違う角度から撮ったり、角度を変え何回も撮り直したりして工夫を重ねた。
■町民ら出演
 映画には町民や、授業を担当する同高の内田大資教諭(29)の元教え子で、札幌などで活動する女優、溝口明日花さん(24)と友人のモデル2人など計30人ほどが出演した。編集は11月下旬~12月中旬にスマホアプリで行い、挿入曲はピアノが弾ける3年生3人が作曲し演奏してくれた。
 出演者の一人の乗馬指導員、倉井翔也さん(33)は「馬産地なので乗馬施設を撮影に使ってくれて町のPRにもつながる」と喜ぶ。新堀さんは「映画は地元以外の人にも町の良さを知ってもらうチャンス。自分たちなりに、馬の魅力などを伝えられたらと思った」と振り返る。映画は1月中に、動画投稿サイト「YouTube」でも公開予定だ。
 それに先立つ22日に町公民館で上映会を開き、会場とオンラインで計約40人が観賞。町内の佐々木美枝子さん(75)は「高校生ならではの自由な発想で面白い。地元の魅力を発信してくれてうれしい」と語った。
 生徒たちには新たな気づきもあった。三浦さんは「撮影で町を歩くと思ったよりシャッター街が多く、人口が減っていることにさみしさを覚えた」。一方で「ふだん関わりの少ない地元の人と交流し人の温かさを感じた。馬や桜など身近にあって当たり前と思っていたものが、実は町の魅力だと気づけた」と話す。
 演出などを指導した小町谷さんは「映画撮影が地域を見つめ直す契機になっている。他の高校などにもこうした授業が広がれば面白い」と語っている。(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/628942

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「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」東京五輪開会式「責任者」が差別的演出プラン――2021年BEST5

2022-01-01 | アイヌ民族関連
文春オンライン2021/12/31 20:00
2021年(1月〜12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。シェア部門の第1位は、こちら!(初公開日 2021年月3日17)。
*  *  *
 3月25日に聖火リレーのスタートを控える東京五輪。その開会式の責任者が、出演予定者の渡辺直美をブタとして演じさせるプランを提案し、関係者から批判を受けて撤回に追い込まれていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。一連のやり取りを示すLINEを入手した。
 このプランを提案したのは、開会式の演出を指揮する「総合統括」を務める佐々木宏氏(66)。電通出身のCMクリエイターで、これまで缶コーヒーBOSSの「宇宙人ジョーンズ」シリーズやソフトバンクの「白戸家」シリーズなど、数多くのヒット作を生み出してきた。
 もともと東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出は、能楽師の野村萬斎氏を総合統括とし、佐々木氏や映画監督の山崎貴氏ら8人の演出企画チームが担う予定だった。ところが、大会組織委員会は昨年12月23日、大会運営の見直しに伴って演出チームを解散し、佐々木氏を新たな総合統括に起用することを発表している。
 その佐々木氏は昨年3月5日、五輪開会式の演出を担うメンバーのグループLINEに以下のようなメッセージを送っていた。
〈◎=渡辺直美 への変身部分。 どう可愛く見せるか。
オリンピッグ● 歴史を振り返るというより、過去 大会ハイライトシーンを、 どうワクワクする様に見せるか。 (註・◎=ブタの絵文字、●=ブタ鼻の絵文字)〉
〈ブヒー ブヒー/(宇宙人家族がふりかえると、宇宙人家族が飼っている、ブタ=オリンピッグが、オリの中で興奮している。)〉
〈空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん〉
 この提案に、女性のメンバーが〈容姿のことをその様に例えるのが気分よくないです/女性目線かもしれませんが、理解できません〉と投稿。他の男性メンバーからも〈眩暈がするほどヤバい〉と反対の声があがり、提案は撤回された。
 佐々木氏は「週刊文春」の取材に対して、次のように説明した。
「僕はすぐにダジャレを言うので、口が滑ったように言ったこと。可愛いピンクの衣装で舌を出して『オリンピッグ』と。これで彼女がチャーミングに見えると思ったんですが、その場で男性スタッフにえらく叱られた。反省しています」
 国際PR論が専門の国枝智樹上智大学准教授が語る。
「人を動物に喩えるのは、差別に繋がるリスクを伴う表現です。最近では『スッキリ』がアイヌを犬と表現して炎上したほか、2008年には携帯電話会社のイーモバイルが、猿がオバマ米大統領の真似をして演説するCMを放送し、批判が殺到して放送中止になりました。さらに、海外では『プラスサイズモデル』のように多様な体型を尊重する考え方も広まっている。五輪のような場で太っている女性を豚に喩える演出は、『日本はやはり差別的だ』という世界の怒りを招きかねません」
 東京五輪を巡っては、森喜朗氏の“女性蔑視”発言が国内外から批判を浴び、組織委員会の会長を辞任した。後任に就任した橋本聖子氏は、女性登用に取り組んでいる最中だ。そうした中で、五輪最大のイベントである開会式の舞台で日本がどのようなメッセージを打ち出すのか、世界中が注視している。それだけに、開会式の責任者が、女性出演者を差別的に扱う演出プランを提案していたことは、論議を呼びそうだ。
 さらに、「週刊文春」の取材では、本件に加えて、開会式を巡る混乱が続いていることも判明した。
 3月17日(水)16時配信の「 週刊文春 電子版 」及び18日(木)発売の「週刊文春」では、3度に渡る開会式責任者の交代、その結果、森氏と電通の代表取締役を後ろ盾とする佐々木氏が前任の女性責任者を“排除”し責任者となった経緯、膨れ上がったセレモニー予算の浪費など、大混乱に陥っている開会式の内幕を内部文書やLINEに基づいて、計8ページにわたって詳報する。
2021年 シェア部門 BEST5
1位:「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」東京五輪開会式「責任者」が差別的演出プラン
https://bunshun.jp/articles/-/50932
2位:【新音声入手】親密企業の参入を指示 平井卓也デジタル相に官製談合防止法違反の疑い
https://bunshun.jp/articles/-/50931
3位:《セルフレジ特許訴訟》「女房の貯金を崩して株主総会に行ったけれど…」ファーストリテイリングは、なぜ裁判を長引かせるのか
https://bunshun.jp/articles/-/50930
4位:「普通なんですが…」ネットを騒がせる“眼科の愛新覚羅先生”が明かす、やっぱり凄い“わが半生”
https://bunshun.jp/articles/-/50928
5位:平均賃金は韓国以下…「貧しい国」になった日本が生き残るための“新常識”
https://bunshun.jp/articles/-/50925
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年3月25日号)
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/nation/bunshun-50932.html

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「ゴールデンカムイ」「ゆるキャン△」…冬アニメは再放送アニメも充実♪

2022-01-01 | アイヌ民族関連
アニメ!アニメ!2021/12/31 15:30
2022年冬は、新作アニメのほかに再放送アニメも続々スタート。周年記念や続編放送をきっかけに放送されるものもあり、これまでの活躍を振り返るチャンスです! そんな2022年冬再放送アニメのあらすじ、キャスト声優、スタッフ情報などを、まとめてお届けします♪
■『ゴールデンカムイ』第1期
あらすじ
明治時代後期、「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のため大金を手に入れるべく北海道にいた。そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一攫千金のチャンスが舞い込む。埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がそのお在り処を示す手がガリだという。そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。名をアシ(リ)パというその少女は、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。さらに杉元の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた北の最強部隊・第七師団や刺青を狙う脱獄囚たちの動きも顕在化。果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こる一攫千金サバイバルの行方は…!?
放送情報
第一期再放送
・TOKYO MX/2022年1月9日より毎週日曜24:00〜
・BS朝日/2022年1月7日より毎週金曜23:30〜
キャスト
杉元佐一:小林親弘
アシ(リ)パ:白石晴香
白石由竹:伊藤健太郎
鶴見中尉:大塚芳忠
土方歳三:中田譲治
尾形百之助:津田健次郎
谷垣源次郎:細谷佳正
牛山辰馬:乃村健次
永倉新八:菅生隆之
家永カノ:大原さやか
キロランケ:てらそままさき
インカ(ラ)マッ:能登麻美子
二階堂浩平:杉田智和
月島軍曹:竹本英史
鯉登少尉:小西克幸
スタッフ
原作:野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
チーフディレクター:すがはらしずたか
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:山川拓己
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
製作:ゴールデンカムイ製作委員会
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
■『ゆるキャン△』TVシリーズ第1作
あらすじ
これは、ある冬の日の物語。
静岡から山梨に引っ越してきた女子高校生・なでしこは、“千円札の絵にもなっている富士山”を見るために自転車を走らせて本栖湖まで行ったものの、あいにく天気はくもり空。富士山も望めず、疲れ果てたなでしこはその場で眠りこけてしまう。目覚めてみるとすっかり夜。初めての場所で、帰り道もわからない。心細さに怯えるなでしこを救ったのは、1人キャンプ好きの女の子・リンだった。冷えた身体を温めるために焚き火にあたる2人。ぱちぱちと薪の爆ぜる音が、湖畔の静寂に沁み込んでいく。焚き火を囲み、カレーめんをすすりながら会話するなでしことリン。やがて2人が待ちに待った瞬間が訪れる。
「見えた……ふじさん……」
なでしことリン、2人の出会いから始まるアウトドア系ガールズストーリー。
放送情報
TOKYO MX/2022年1月6日 (木)より毎週木曜23:30〜
BS11/2022年1月6日 (木)より毎週木曜23:30〜
毎日放送/2022年1月13日(木)より毎週木曜26:30〜
テレビ愛知/2022年1月6日 (木)より毎週木曜26:35〜
TVQ九州放送/2022年1月12日(水)より毎週水曜26:05〜
静岡放送/2022年1月11日(火)より毎週木曜26:25〜
※1月11日(火)放送第1話のみ26:40〜放送。
※放送時間は変更になる場合がございますのでご了承ください。
キャスト
各務原なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東山奈央
大垣千明:原紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
斉藤恵那:高橋李依
スタッフ
原作:あfろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)
監督:京極義昭
脚本:田中仁・伊藤睦美
キャラクターデザイン:佐々木睦美
アニメーション制作:C-Station
(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会
■『おそ松さん』第3期
あらすじ
日本一有名な6つ子伝説、3度目の開幕!!!!!!
20歳過ぎてもクズでニートで童貞。でもどこか憎めない松野家の6つ子が繰り広げる日常を描き、社会現象を巻き起こしたTVアニメ第1期から5年…。第2期、劇場版『えいがのおそ松さん』を経て、6つ子たちが返ってきた! 今作では、松野家に新たな変化が訪れる…。
放送情報
テレビ東京にて2022年1月10日(月)よりスタート
毎週月曜深夜2時〜
キャスト
おそ松:櫻井 孝宏
カラ松:中村 悠一
チョロ松:神谷 浩史
一松:福山 潤
十四松:小野 大輔
トド松:入野 自由
トト子:遠藤 綾
イヤミ:鈴村 健一
チビ太:國立 幸
デカパン:上田 燿司
ダヨーン:飛田 展男
ハタ坊:斎藤 桃子
松造:井上 和彦
松代:くじら
橋本にゃー:山下 七海
スタッフ
原作:『おそ松くん』 赤塚不二夫
監督:藤田 陽一
シリーズ構成:松原 秀
キャラクターデザイン安彦 英二
美術監督:田村 せいき
色彩設計:垣田 由紀子
撮影監督:福士 享
編集:坂本 久美子
音楽:橋本 由香利
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:菊田 浩巳
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:studioぴえろ
(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
■『シュタインズ・ゲート ゼロ』
あらすじ
―――これは、救えなかった「未来」の物語。2010年11月 β世界線―――
主人公・岡部倫太郎が数々の苦難、悲哀を乗り越えた果てに「彼女」を救うことをあきらめてしまった世界線。失意の底にある岡部倫太郎。彼を心配する仲間たち。救われなかった「彼女」はどうなったのか? 新たなキャラクターを迎えて描かれる「ゼロ」の物語。
放送情報
BS11 /1 話:1 月 4 日 (火) 25:00〜 以降毎週奇数話を放送
BS11 /2 話:1 月 5 日 (水) 25:00〜 以降毎週偶数話を放送
※全 23 話放送
※放送日時は編成の都合により変更となる場合がございます。予めご了承下さい。
キャスト
岡部倫太郎:宮野真守
椎名まゆり:花澤香菜
橋田至:関智一
牧瀬紅莉栖:今井麻美
桐生萌郁:後藤沙緒里
漆原るか:小林ゆう
フェイリス・ニャンニャン:桃井はるこ
阿万音鈴羽:田村ゆかり
比屋定真帆:矢作紗友里
椎名かがり:潘めぐみ
阿万音由季:田村ゆかり
スタッフ
原作:志倉千代丸/MAGES.
監督:川村賢一
シリーズ構成:花田十輝
キャラクター原案:huke
キャラクターデザイン:稲吉智重
アニメーション制作:WHITE FOX
(C)2018 MAGES./KADOKAWA/ STEINS;GATE 0 Partners
■『モーレツ宇宙海賊』
あらすじ
どこかの宇宙にある海明星に住む高校1年生の加藤茉莉香の前に、ある日怪しげな2人組が現れる。2人は宇宙海賊船・弁天丸の乗組員で、船長が死んだため、その跡を娘である茉莉香に継いでもらおうとやって来たのだ。茉莉香が後を継がなければ、弁天丸は廃業しなくてはならないという。船長になる決意を固めた茉莉香は、女子高生兼宇宙海賊として、持ち前の度胸で宇宙の大海原へ乗り出していく。
放送情報
BS11/2022年1月3日より毎週月曜25:00〜
キャスト
加藤茉莉香:小松未可子
チアキ・クリハラ:花澤香菜
遠藤マミ:小見川千明
グリューエル・セレニティ:戸松遥
加藤梨理香:甲斐田裕子
ミーサ・グランドウッド:伊藤静
ケイン・マクドゥガル:松風雅也
百眼:藤原啓治
クーリエ:堀江由衣
シュニッツァー:三宅健太
ルカ:水原薫
三代目:松岡禎丞
グリュンヒルデ・セレニティ:金元寿子
ジェニー・ドリトル:佐藤利奈
リン・ランブレッタ:日笠陽子
ナレーション:小山力也
スタッフ
監督・シリーズ構成:佐藤竜雄
原作:朝日ノベルズ刊「ミニスカ宇宙海賊」(著:笹本祐一/イラスト:松本規之)
脚本:佐藤竜雄/伊藤美智子/水野健太郎/宮崎真一
アニメーションキャラクター原案:あきまん
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:竹内浩志
メカニックデザイン:河森正治/鷲尾直広/寺岡賢司/鈴木雅久/宮崎真一
美術監督:伊藤聖
美術設定:佐藤正浩/ロマン・トマ/ルガル・ヤン/ブリュネ・スタニスラス 
色彩設計:谷本千絵
3DCGI:佐々木達朗
撮影監督:山根裕二郎
音響監督:明田川仁
音楽:Elements Garden/上松範康/藤田淳平/藤間仁
制作:サテライト
製作:モーレツ宇宙海賊製作委員会
(C)2011 笹本祐一/朝日新聞出版・モーレツ宇宙海賊製作委員会
https://news.goo.ne.jp/article/animeanime/entertainment/animeanime-66513.html

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真実は? ヒトが日本列島に到達してから現代日本人になるまでの「3つの説」

2022-01-01 | アイヌ民族関連
現代ビジネス2021/12/31(金) 20:02配信
日本列島人の成立に関する通説
前篇(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90477)では、日本列島人の生きてきた時間と空間についてみてきました。
 この時間と空間の中で、どのように現在の日本列島人になっていったのか。実は、日本人成立に関する説はいくつかあります。
 現在の日本列島に住んでいる人々と、さまざまな時代の人々のあいだにどのような関係があるのかについては、昔から多数の説がありますが、大きく以下の3種類の考え方に分かれます。
置換説
:日本列島に渡来した第一の移住者の子孫は先住民であり、それとは系統の異なる第二の移住者の子孫が現在の日本人である混血説
:日本列島に渡来した第一の移住者の子孫に、それ以降の移住者が混血をして、現在の日本人となった変形説
:日本列島に渡来した第一の移住者の子孫が、時間的に変化して現在の日本人となった
置換説について
 置換説は、江戸時代末期に発表されたフランツ・シーボルトのアイヌ説が最初です。
 シーボルトは日本の研究を志しましたが、ドイツ人であるので長く日本にいることはできませんでした。そこで、当時唯一日本と貿易が可能だったオランダ人と偽ることで日本に滞在することができました(彼の息子も日本の研究をしたため、両者を区別するために、父を大シーボルト、息子を小シーボルトとよぶことがあります)。
 父の大シーボルトは、アイヌの人々がかつては日本列島全体に生息していた先住民の子孫であり、一方現代本土日本人は、日本神話に登場する天孫降臨族(てんそんこうりんぞく)が大陸から渡来したものの子孫であるとしました。その後、この考え方は先史時代人骨の研究を行なった解剖学者・人類学者の小金井良精(こがねい よしきよ)によっても支持されました。
アイヌ以外の先住民を想定した説も
 明治初期に、いわゆるお雇い外国人教師として、帝国大学(現在の東京大学)で動物学を教えた米国人エドワード・モースは、考古学にも興味をもち、大森貝塚を発見しました。
 その発掘結果をもとにして、日本列島にはアイヌの人々の祖先とは別の先住民がいたという説を提唱しました。これはプレ・アイヌ説とよばれますが、モースは晩年にはシーボルトと同じ、アイヌが日本列島の原住民だったというアイヌ説に変わっています(寺田 和夫『日本の人類学』、1981)。
 日本人類学会を創始した坪井正五郎は、このプレ・アイヌ説に似通ったコロポックル先住民族説を唱えました。コロポックルとは、アイヌの民話にでてくる身長の低い人のことです。この説は現在では学史にのみ残っているだけですが、後に佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』をはじめとするコロボックル物語という童話の名作を生みました。
 ある地域において人類集団が置換すること、つまり完全に人間が入れ替わることは、実際に例があります。カリブ海のキューバ島には現在多数の人々が住んでいますが、かつての先住民の系統はすべて死に絶えたとされています。
 日本列島でも、全体の集団が置換とはいえないものの、過去に置換があった可能性はあります。たとえば、沖縄からは2万年ほど前の港川人が発見されていますが、彼らと現代沖縄人が系統的につながっているのかどうかは、わかっていません。
混血説について
 日本人の起源に関する混血説は、明治初期に日本で医学を教えたドイツ人のエルヴィン・ベルツが最初に唱えました。
 まずシーボルトの考えを受け入れて、アイヌ人が北部日本を中心に分布した先住民族であるとしました。次に日本人を長州型と薩摩型とに分け、前者は中国東北部や朝鮮半島などの東アジア北部から、後者はマレー半島などの東南アジアから移住した先住民の血を色濃く残していると考えたのです。
 ベルツはまた、アイヌ人と沖縄人の共通性を指摘しています。これはアイヌ沖縄同系論として、その後の日本人の二重構造説などにつながっていきます。
 日本人研究者として混血説を最初に唱えたのは、明治の中ごろから第二次世界大戦後まで長く活躍した鳥居龍蔵です。鳥居は主として考古学的、民族学的な知見から混血説を提唱しました。
 混血説を主張した研究者は多数います。
 大正時代に縄文時代の貝塚遺跡から出土した多数の人骨を比較した清野謙次、第二次世界大戦後に北九州や山口県の日本海側の遺跡から大量の弥生時代人骨を発掘調査した金関丈夫。
 時代が降って、1980年代に主として人骨の比較解析から日本人の二重構造説を推し進めた埴原和郎(はにわら かずろう)と山口敏、遺伝子データからそれを補強した尾本惠市(血清タンパク質と赤血球酵素)、宝来 聰(ミトコンドリアDNAとY染色体)、徳永勝士(HLA[ヒト白血球抗原])が代表的です。二重構造説については、後ほど改めてご説明しましょう。
変形説について
 日本人の起源に関する3つめの考え方が変形説です。日本列島に渡来した第一の移住者の子孫が現在の日本人であり、過去と現在の時代差は、同一集団の変化にすぎないとします。長谷部言人(はせべ ことんど)が提唱し、その後鈴木尚が実際の骨の資料を調べた結果をもとに主張しました。
 この考え方は、十万年、百万年という長期的な進化を考えれば、もちろん妥当なものです。進化の基本は遺伝子の変化であり、突然変異が蓄積するには、通常それだけの時間が必要だからです。
 逆に、骨の形態変化には、非遺伝的な要素があります。よく知られているように、1867年の明治維新以降、日本人の成人の平均身長は大きく増加しました。成人男子の場合、江戸時代末期には157cm程度だったものが、150年ほどたった21世紀初頭では、170cmほどとなっています。
 古代から近世にかけて、身長が161cmから157cm程度に低下しました。その後150年ほどのあいだに170cmまで平均身長が伸びたのは、明治時代以降の栄養条件の改善のためだと思われますので、それ以前の身長の低下も、栄養条件が悪化していったからかもしれません。国際結婚が増えたといっても、それが日本列島人の遺伝的構成を大きく変えたとは考えられません。
 すると、採集狩猟が中心だった縄文時代と稲作を導入して農耕社会に変化していった弥生時代という、生活様式が大きく変化したふたつの時代に生きた人々の体型の違いも、環境変化だけで大部分説明できるのではないか、という可能性がでてきます。
 たとえば身長の増加です。最近150年の場合ほど劇的ではなかったようですが、縄文時代の人々の平均身長が158cmほどであったのが、古墳時代になると163cmほどと、ぐっと高くなっています。
 また日本人の頭の形が前後に長い形から丸くなってきています。人類学では伝統的に頭示数{頭幅/頭長×100}を用いますが、世界的に短頭化現象が進んでいることもあって、この後に述べる、時代変化の少ない形態小変異のような形質がいろいろな人類集団で比較されるようになっています。
 変形説は、次々に発表された新しいデータから、遺伝的に異なる系統が合流するほうが大きな変化を説明しやすいということがわかってきました。
時代的変化に影響されない違い"形態小変異形質"
 頭骨のさまざまな形態小変異形質の有無を調べ、それらの形質の集団における頻度を推定するのが形態小変異の研究です。
 例として、「舌下神経管二分」は、頭骨底の大後頭孔付近にある舌下神経の通る管が、普通は左右一対ですが、個体によっては2本に分かれていることがあります。これら2種類のタイプをもつ人間の比率を比べるわけです。
 これらの形質が実際に遺伝するかどうかはまだ明らかになっていませんが、遺伝的要素が濃いと思われる間接的な証拠として、胎児のころからすでにこの変異が存在しますし、日本人集団では鎌倉時代からほとんど形質出現頻度に差がないことがわかっています。
 石田肇のグループは、頭骨の16種類の形態小変異形質データをもとにして、日本列島のいろいろな時代の集団と、東アジア、シベリア、オセアニアの全23人類集団のあいだの近縁図を作成しました。
 日本列島の集団は、アイヌ人・縄文人のグループと、弥生時代人・現代日本列島南部人(沖縄、先島、奄美、久米島)・現代日本列島本土人のグループの大きくふたつに分かれます。この見方をすると、石田らの図はアイヌ沖縄同系論を支持していることになります。
東ユーラシアにおける日本列島人の遺伝的位置
 混血説の項でご紹介した尾本惠市と筆者(1997)は、日本列島人のあいだの遺伝的な近縁関係を調べるために、25遺伝子の遺伝子頻度データを用いて、アイヌ人、沖縄人、本土日本人(ヤマト人)、韓国人の4集団の遺伝距離を推定しました。この結果を系統ネットワークで示したものが、後出する図のうち上のものです。
 中央にある長方形の横の辺はアイヌ人・沖縄人グループと韓国人・本土日本人グループとの違いを、縦の辺は、アイヌ人・韓国人グループと本土日本人・沖縄人グループとの違いを示しています。長さは遺伝的違いに比例して描いてあります。
 本土日本人と沖縄人は遺伝的に近いとはいえ、両者の違いはアイヌ人と本土日本人との違いの一部に重なっており、日本列島の南北に位置する2集団の共通性がうかがわれます。ただし、アイヌ人への枝が長いので、この集団が他の3集団とは遺伝的にかなり異なっていることは事実です。
 一方、日本列島の2集団と中国漢民族5集団との遺伝的関係について、個人間の違いが大きいマイクロサテライトDNA多型105種類を用いて山本敏充らが比較した研究結果を下の図に示しました。
 名古屋周辺の集団と沖縄の集団は強くまとまっていますが、この日本人グループは、南北に多様性の大きい中国漢民族グループの中に含まれています。漢民族内部に大きな遺伝的変異があることは以前から指摘されていましたが、この図の特徴は、日本人集団が中国の他の3集団(西安、長沙、北京)よりも中国南部(福建省と広東省)の集団にやや近かったことです。従来は、日本人は中国北部の人々と遺伝的に近いと考えられていました。
 遺伝子頻度による遺伝的関係の研究は、ミトコンドリアDNAを使うことも増えてきました。ミトコンドリアDNAは進化速度が速いので、ふたつの集団のあいだに一致している配列が多数発見された場合、これらのあいだに、最近、遺伝子の交流があったと考えることができます。
 なお、ミトコンドリアDNAは古代DNAの研究でも用いられていますが、縄文人、弥生人、および現代日本列島人のあいだの近縁関係は、まだ明らかではありません。
ベルツの混血説を発展させた"二重構造説"
1980年代に発表された埴原和郎(はにわら かずろう)の二重構造説は、明治時代に唱えられたベルツの説を発展させたものともとらえることができ、広い意味では混血説に属します。 それまでの日本列島諸集団とそれらをとりまくアジアの集団との比較から導きだされたものであり、豊富なデータに裏打ちされたこの仮説は、現在の定説となっています。二重構造説は、簡単にいうと次のような説です。
 「東南アジアに住んでいた古いタイプのアジア人集団の子孫が、旧石器時代に最初に日本列島に移住して、縄文人を形成した」
 「その後弥生時代に移るころに、北東アジアからの移住があった。彼らはかつては縄文人の祖先集団と近縁な集団だったが、極端な寒冷地に住んでいたために寒冷適応を経て、顔などの形態が縄文人とは異なっている。この新しいタイプの人間は、先住民である縄文人の子孫と混血をくり返した」
 「ところが北海道にいた縄文人の子孫集団は渡来人との混血をほとんど経ず、アイヌ人集団につながっていった。沖縄を中心とする南西諸島の集団も、本土から多くの移住があったために、北海道ほど明瞭ではないが、それでも日本列島本土に比べると縄文人の特徴をより強く残した」
 このように、現代日本人集団の主要構成要素を、旧石器時代の第一波の移住民の子孫である縄文系と、縄文時代末期以降の第二波の移住民である渡来系のふたつに考えて説明したことから、二重構造説とよびます。図のうち下のものは、二重構造説にもとづいて筆者が示した、日本列島人の変遷のモデルです。
 これらの図からわかるように、骨の形態から見ても遺伝子から見ても、アイヌ人と沖縄人の共通性が示されています。先ほど簡単に触れたミトコンドリアDNAでの調査でも、同様の傾向を示しています。また、形態小変異のデータから、彼らと縄文人の近縁性がわかります。このように、二重構造説はいろいろなデータで支持されています。
 2012年以降になって、筆者・斎藤成也の研究グループはゲノム規模のSNP(単一塩基多型)データをアイヌ人、沖縄人、本土日本人(ヤマト人)で比較した結果、二重構造説を明確に支持する結果を得ました。ただし、沖縄人は本土日本人とかなり近縁であり、一方アイヌ人は両者からかなり離れていました。
 三者のこの関係は、縄文時代人の古代DNAゲノムが2016年以降明らかになってきた結果、やはり二重構造モデルを支持しています。
 このように、日本列島人の起源と成立については、まだわからないことが多いながら、新しい知見も増えてきています。本記事では詳しく触れられなかったミトコンドリアDNAを利用して遺伝的関係を調べた研究など、『図解 人類の進化』でご紹介しているので、ご一読いただければ幸いです。
 *記事中のイラストには、『図解 人類の進化』収載のものがあります。イラストレーター・安富 佐織(Saori Yasutomi)
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図解 人類の進化 猿人から原人、旧人、現生人類へ
編・著 斎藤 成也/著 海部 陽介、米田 穣、隅山 健太
化石や遺伝子の研究から、われわれ人類の進化の過程が明らかになってきました。第一線の研究者たちが、進化の基礎からゲノムの話題まで、豊富なイラストを使って、初心者にもわかりやすく解説します。2009年に刊行した『絵でわかる人類の進化』に加筆修正した新書版。
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各回、大好評! 『図解「人類の進化」』編・著者、著者らによるリレー連載! 好評の過去回は、こちらから
【斎藤 成也】進化学の金字塔「進化論」 DNA時代の矛盾を解消する説とは https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89241
【米田 穣】人類進化の年代を測る科学のモノサシ「年代測定法」が明らかにしてきたものとは https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89399
【隅山 健太】ゲノム研究によって、ヒトに至る遺伝子進化はどこまでわかったのか? https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89480
【米田 穣】「地球温暖化はヒト誕生の宿命?」環境変動から"人類の時代"第四紀を振り返る https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89806
【海部 陽介】直立二足歩行だけではなかった!  気候乾燥の時代に生じたヒト独特の特徴 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90072
【斎藤 成也】日本列島に人がやってきたのは、いつ? どこから? https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90477
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斎藤 成也(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究室 教授)
https://news.yahoo.co.jp/articles/42e29b972b7aa358b0c6aef4ed3b2b55e405296a

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日本列島に人がやってきたのは、いつ? どこから?

2022-01-01 | アイヌ民族関連
現代ビジネス2021/12/31(金) 19:06配信
日本人とはどんな人々でしょうか。
 常識的に言えば「日本という国の国民」というところでしょう。ところが、国家としての日本は7世紀ごろに成立したとされているので、1400年足らずの年齢しかありません。弥生時代や縄文時代には、日本は存在していなかったのです。
 ただ、この国の名前を用いた「日本列島」は、ユーラシア大陸とくっついたり離れたりすることはあるものの、数十万年以上前から存在しています。そこで、日本人ではなく、「日本列島人」の歴史を考えるほうが、人類の歴史の中では妥当だと思われるので、本章ではこの名称を用います。最近では「ヤポネシア人」という名称も使われています。
 日本列島は、美しい弓なり形をなし、環太平洋造山帯の一部に含まれます。北は千島列島とアリューシャン列島、南は琉球列島に続いています。ユーラシア大陸とは、朝鮮半島およびサハリン島を介してつながり、一方で弓は大きく太平洋に張りだしています。
 このような地理的位置にあるため、日本列島にはさまざまな人間がユーラシア大陸から移動してきて住み着きました。日本列島人はこのような重層構造をもっていると考えられます。
日本列島への7つの渡来ルート
 この地理的構造から、人間が日本列島にどのような経路で渡ってきたのかを考えてみましょう。日本列島に地理的に近接するのは、まず朝鮮半島です。ここを通る道を経路1とします。次にユーラシア大陸と日本列島をつなぎやすいのは、サハリン島経由の経路2です。経路3はカムチャツカ半島から千島列島を渡る道です。南に目を転じると、民俗学者柳田國男の提唱した「海上の道」でも知られる、琉球列島や台湾島を通る経路4があります。
 以上の4経路に比べると海を渡る必要距離が長くなるので、より最近、おそらく弥生時代以降になって重要性が増したと思われるのは、中国本土が東に張りだした現在の上海のあたりからの、東シナ海を渡る経路5です。また、日本海の対岸である沿海州から日本海経由で日本列島に来る経路6もあります。最後は、太平洋側からの経路7ですが、大航海術をもっていたポリネシア人の影響が日本列島まであったのかどうかはわかっていません。
日本列島中央部の時代区分
 日本列島をめぐる空間の次に、時間を考えてみましょう。時代区分は地域によって異なるので、日本列島を北部、中央部、南部の3地域に分けてみます。図に、これら3地域の歴史年表を示してあります。
 中央部は本州、四国、九州の3島を中心としますが、日本列島中央部の歴史区分は、21世紀の現在からさかのぼってゆくと、現代(明治以降)、江戸時代、戦国室町時代、鎌倉時代、平安時代、奈良時代、飛鳥時代という、1500年ほど経過した歴史時代が存在します。それより前の先史時代は、古墳時代(約1500年~約1700年前)、弥生時代(約1700年~約3000年前)とさかのぼり、3000年ほど前に縄文時代が終わっています。
 なお、従来、縄文時代から弥生時代への移行は2400年~2500年ほど前だと推定されていましたが、最古の弥生土器に残る放射性同位元素炭素14の量を測定した最近の研究では、弥生時代のはじまりが500年ほどさかのぼって、3000年前と推定されました。
弥生時代のはじまりが500年さかのぼった!
 弥生時代は、日本列島のあちこちで稲作農業がはじまってから、1800年ほど前に古墳時代に入るまでの期間です。この弥生時代のはじまりの年代について、2003年に新しい説が登場しました。
 従来は、今から2400年~2500年ほど前(紀元前500年~400年)に弥生時代がはじまったとされていました。ところが、微量な試料を用いることができる加速器質量分析法(AMS法、過去記事*)によって、初期の弥生式土器に付着した炭に含まれる放射性同位元素炭素14の量を測定した結果、弥生時代のはじまりが今から3000年ほど前と推定されました。従来の定説から500年ほどさかのぼることになります。
 *加速器質量分析については、第3回の〈人類進化の年代を測る科学のモノサシ「年代測定法」が明らかにしてきたものとは〉(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89399)の「放射性炭素と加速器質量分析」に説明があります
 この新しい年代観は少しずつ賛同する研究者が増えて、現在では定説となっています。3000年前というと、中国では商( 殷)から周に変わった時代にあたり、この王朝交代の影響が日本列島まで及んだ可能性がでてきます。あるいは地球規模での気候変動による人間の移動がそのころあちこちで生じていたので、それと関係するのかもしれません。
 また、弥生時代全体の期間が2倍近くになるので、多数の国に分かれていたとされる倭が少数の国だけの状態になるまでに、稲作が導入されてからかなり長くかかったことになります。
 また、邪馬台国(やまたいこく)の所在地や大和朝廷の起源年代にも影響を与えるでしょう。このような問題点をはらんでいるので、日本の考古学研究にとってはもちろん、日本列島人の起源を考える上でも、重要な変更だといえるでしょう。
 弥生時代から現在までがわずか3000年であるのに比べると、縄文時代は約1万6000年前から1万数千年続きました。
 一般に、人間の活動は現代に近づくほど活発になっているため、時代区分も過去にさかのぼるほど、ひとつの時代が長くなる傾向があります。縄文時代は通常、草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の6時代に分けられています。
日本列島南部と北部の時代区分
 日本列島の南と北では、中央部とは少し異なる歴史が存在します。琉球列島では、政治的に中央部に合併される以前は、琉球王国(1429年~1879年)が存在していましたが、それ以前の歴史時代は、中央部の鎌倉時代のはじまりごろに対応するグスク時代からはじまります。
 グスクとは、沖縄語で「城」を意味します。グスク時代は15世紀ころまで続きますが、その前は貝塚時代です。日本列島中央部と異なり、弥生時代と縄文時代の明確な区別がないため、中央部の縄文時代にほぼ対応する時代を貝塚時代前期、2000年前ごろから800年前ごろまでを貝塚時代後期(中央部では弥生時代後期~平安時代に対応)といいます。
 北海道を中心とする日本列島北部も、中央部とは異なった歴史をもちます。中央部の室町時代のころにアイヌ文化が確立しましたが、その前は擦文文化(さつもんぶんか)時代でした。北海道北部ではオホーツク文化の影響もありました。擦文文化時代の前は続縄文時代であり、その前は縄文時代です。
日本人が住み着いたのはいつころか
 そうして、日本列島の3地域とも、1万6000年前以前になると、土器のない旧石器時代になります。
 日本において旧石器時代がいつはじまったのか、つまり人間が最初に日本列島に到来したのがいつごろであるのかについてははっきりしていませんが、3万年前以降の遺跡から、日本列島全体に旧石器が発見されるので、少なくとも3万年前、おそらく5万年前ころにはすでに人間が日本列島に住み着いていたと考えられます。
 なお、少し前までに刊行された日本の旧石器時代に関する書籍には、日本列島における最古の旧石器が20万年~30万年以上前にさかのぼるという記述が多く見受けられますが、2000年に毎日新聞が旧石器の捏造をあばいて以来、日本列島の人間史は5万年以前にさかのぼることが困難となっています。
 以上、日本列島人の生きてきた時間と空間について遡ってみました。この時間と空間の中で、どのように現在の日本列島人になっていったのでしょうか。実は、日本人成立に関する説はいくつかあり、大きく3つのグループに分けることができます。続いては、3つの説のそれぞれの特徴を見ながら、日本人成立のシナリオを考えてみたいと思います。
 *記事中のイラストには、『図解 人類の進化』収載のものがあります。イラストレーター・安富 佐織(Saori Yasutomi)
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後篇〈「日本人成立説」代表的なものだけで3つも! 果たして真実は? 〉は、明後日12月31日公開です。
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図解 人類の進化 猿人から原人、旧人、現生人類へ
第一線の研究者たちが、進化の基礎からゲノムの話題まで、豊富なイラストを使って、初心者にもわかりやすく解説します。くわしくは、 https://gendai.ismedia.jp/list/books/bluebacks/9784065261361 で
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斎藤 成也(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究室 教授)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d13bd03acc258b0872909f2c7590a88cabe4296

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