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新年の平和など祈るアイヌ民族の伝統儀式「アシリパノミ」

2022-01-11 | アイヌ民族関連
NHK 01月09日 15時43分

千歳市で新年の平和などを祈るアイヌ民族伝統の儀式「アシリパノミ」が行われました。
「アシリパノミ」は新年も安全に暮らせるように、火の神を通じて多くの神々に祈る儀式です。
千歳アイヌ協会が毎年行っていて、去年は新型コロナウイルスの影響で中止となり2年ぶりの開催となりました。
例年およそ80人が参加していますが、ことしは感染防止対策のため地元のアイヌの人たちなどおよそ20人に規模を縮小して行いました。
儀式では厳かな雰囲気の中、火の神を通じて様々な神に捧げ物を送るためサケを使った料理やトノトと呼ばれる神酒に加え、最後にはイナウと呼ばれる木幣を炉の火で燃やしていきました。
儀式の後には参加者たちが伝統の歌や踊りを楽しみました。
千歳アイヌ協会の中村吉雄会長は「参加人数は少なくしていますが、2年ぶりに新年の儀式ができてアイヌ民族として誇りに思う」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220109/7000041964.html

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中米・マヤ民族の天然染料、士別へ 草木や虫が材料 市民団体が羊毛編み物に活用

2022-01-11 | 先住民族関連
北海道新聞 01/10 18:30

 【士別】士別産の羊毛でニット作りに取り組む市民団体「士別サフォーク研究会」は今年、中米グアテマラの先住民族マヤに伝わる天然染料を使った製作に挑戦する。祖先の兄が士別屯田兵で在札幌グアテマラ名誉領事を務める男性が、同国の伝統染色法の保存に力を入れる日本人男性と知り合ったのがきっかけで、橋渡し役に。同会は「羊毛がどう染まるか興味がある」と染料の到着を待ちわびている。
 サフォーク研究会は士別市内の工房で羊毛のセーターやマフラーなどを製作し、色染めには士別産の木や花、葉などを使用。新たに取り入れるグアテマラの染料は草木や虫、貝など種類豊富な材料を使い、天然素材を重視する同会の方針に一致した。
 グアテマラの染料を紹介したのは札幌市の税理士名越(なごや)隆雄さん(70)。同国に関係する仕事を受けた縁で在札幌名誉領事を務める。2020年に同国在住で新潟県出身の染織家児島英雄さん(83)と現地で知り合い、マヤ民族の伝統的な色染めを教えてもらった。
 児島さんはグアテマラのカラフルな民族衣装に魅せられ、村ごとに違う伝統文様や色彩、染料の科学的分析などについて複数の論文を発表。ただ、20世紀以降に欧米から同国に入った合成染料の普及で、天然由来の染料が急速に廃れる現状を憂えてきた。名越さんは士別屯田兵中隊長の弟の子孫でサフォーク研究会とつながりがあり、「グアテマラの伝統的な染色法を士別にも残せないか」と考え、それぞれに働きかけて快諾を得た。
 名越さんは2月にも士別を訪れ、児島さんから届いた天然染料10種類を手渡すという。サフォーク研究会の志村富美恵会長(56)は「貝殻由来の紫など、これまで化学染料に頼っていた色も使えるので楽しみ」と話している。(大口弘明)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/631800

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