北海道新聞 01/12 18:45 更新
札幌大は新年度から、アイヌ民族の伝統工芸の実技を学ぶ正規授業を新設する。学生は現役で活動する工芸職人から指導を受け、木彫や刺しゅうの制作技術を身に付けるほか、作品の販路開拓のノウハウなども学ぶ。アイヌ文化の専門家養成を目指して新たに始める同大の教育プログラムの一環で、工芸職人の後継者確保にも寄与していく狙いだ。
「アイヌ文化スペシャリスト養成プログラムasir(アシ◆)」の授業で、専攻と関係なく、全学生が履修でき、単位が認定される。同大によると、アイヌ民族の伝統工芸の実技に特化した正規授業は、全国でも例が無いとみられる。
授業は刺しゅうや織物を学ぶ「A」と、木彫を学ぶ「B」の2コースに分かれて実施。学生を指導する講師には、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の職員や、日高管内平取町の工芸職人を招く。
学生は1、2年目に実際の作品づくりを通して、伝統的な刺しゅうや彫刻の制作技術の習得を目指す。3年目にはパソコンを使ったデザインの制作や、商品販売や販路拡大に向けたネットワーク作りなども学ぶ。
同大アイヌ文化教育研究センター長の本田優子教授(アイヌ文化)は「学生本人が望めば、工芸職人として生計を立てられるよう指導していく。アイヌ文化の専門家として将来を担う人材を育てていきたい」と話している。(田鍋里奈)
◆はカタカナの小さい「リ」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/632595
札幌大は新年度から、アイヌ民族の伝統工芸の実技を学ぶ正規授業を新設する。学生は現役で活動する工芸職人から指導を受け、木彫や刺しゅうの制作技術を身に付けるほか、作品の販路開拓のノウハウなども学ぶ。アイヌ文化の専門家養成を目指して新たに始める同大の教育プログラムの一環で、工芸職人の後継者確保にも寄与していく狙いだ。
「アイヌ文化スペシャリスト養成プログラムasir(アシ◆)」の授業で、専攻と関係なく、全学生が履修でき、単位が認定される。同大によると、アイヌ民族の伝統工芸の実技に特化した正規授業は、全国でも例が無いとみられる。
授業は刺しゅうや織物を学ぶ「A」と、木彫を学ぶ「B」の2コースに分かれて実施。学生を指導する講師には、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の職員や、日高管内平取町の工芸職人を招く。
学生は1、2年目に実際の作品づくりを通して、伝統的な刺しゅうや彫刻の制作技術の習得を目指す。3年目にはパソコンを使ったデザインの制作や、商品販売や販路拡大に向けたネットワーク作りなども学ぶ。
同大アイヌ文化教育研究センター長の本田優子教授(アイヌ文化)は「学生本人が望めば、工芸職人として生計を立てられるよう指導していく。アイヌ文化の専門家として将来を担う人材を育てていきたい」と話している。(田鍋里奈)
◆はカタカナの小さい「リ」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/632595