佐賀新聞2022/11/16 19:00
大手企業の県内支社長や支店長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が16日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。幕末維新期に関する書籍の発刊に携わる佐賀城本丸歴史館の古川英文副館長が、書籍や同時期に活躍した「佐賀の偉人」の業績などを紹介した。
同館は、幕末維新期の古文書を活字化する新シリーズ「佐賀城本丸クラシックス」を昨春から発刊している。古川氏は「偉人の記録を本にすることは時代に左右されることがない。100年後に図書館で読む人を想像し、作っている」と述べた。
「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇(1822~74年)の「入北記(にゅうほくき)」も取り上げた。佐賀藩主、鍋島直正の命を受けて樺太(現サハリン)を含めた蝦夷地外周を探索した記録で、ロシアが支配する中で先住民は「国境確定後は日本に帰属したい」と意思表示していることや、早く日本の領有にするのを主張したことなど島の記述を解説した。
また、「何かを成し遂げた偉人たちの考えは時代を経ても通じるものがあるのではないか。偉人の言葉を点検していきたい」と記録をひもとく意義を語った。(福本真理)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/948599
大手企業の県内支社長や支店長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が16日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。幕末維新期に関する書籍の発刊に携わる佐賀城本丸歴史館の古川英文副館長が、書籍や同時期に活躍した「佐賀の偉人」の業績などを紹介した。
同館は、幕末維新期の古文書を活字化する新シリーズ「佐賀城本丸クラシックス」を昨春から発刊している。古川氏は「偉人の記録を本にすることは時代に左右されることがない。100年後に図書館で読む人を想像し、作っている」と述べた。
「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇(1822~74年)の「入北記(にゅうほくき)」も取り上げた。佐賀藩主、鍋島直正の命を受けて樺太(現サハリン)を含めた蝦夷地外周を探索した記録で、ロシアが支配する中で先住民は「国境確定後は日本に帰属したい」と意思表示していることや、早く日本の領有にするのを主張したことなど島の記述を解説した。
また、「何かを成し遂げた偉人たちの考えは時代を経ても通じるものがあるのではないか。偉人の言葉を点検していきたい」と記録をひもとく意義を語った。(福本真理)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/948599