Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

アイフェル地方(ドイツ)旅行①:出発

2013-05-11 13:48:10 | 旅行(ドイツ)
土曜日、ドイツのアイフェル(Eifel)地方へ出発の日です。車で4時間弱なので、気楽です。
でも体調は良くなく、疲れた感じで、毎朝1週間飲まなきゃいけない抗生物質の錠剤を飲んで、パラセタモルを飲んで、それでも午前中はベッドで休んで、昼食後に出かけることにしました。
熱は37度後半。天気は曇り日で、気温は低く寒いです。
この旅行のために日焼け止めなども用意したけれど、まったく必要なさそうです。
旅行期間は1週間、次の土曜日に戻ってきます。
5月も半ばだと普段なら良い天気で、さわやかな季節のはず。でも天気予報を見るとこの先1週間は、最高気温が12度くらいで、曇りか雨の予想です。なんか心弾みませんが、空気の良い場所でいつもと違う風景を眺めるだけでもリフレッシュできるはずと自分に言いきかせます。
車でアイントホーヴェンを通り、マーストリヒトを通り、ベルギーに入ります。このあたりから、オランダにはない山あいの風景になり、道路もアップダウンを繰り返し、ときどき素晴らしい景色に出会ったりします。ベルギーのスパを通り抜け、ドイツに入るとそこはもうアイフェル地方です。バルカンアイフェルとも言われ、昔の火山活動の結果、とてもダイナミックな地形の丘陵地帯となっており、自然公園となっています。
一週間滞在するのは、Gerolsteinという町にあるホリデーパークの中にある小屋、まあ小さな家です。居間とキッチン、寝室が二部屋です。
そこには4時半頃に到着しました。ホリデーパークのレストランは、とても貧相だったので、夕食のために、Gerolsteinの中心街で出かけましたが、良いレストランが見つからず、開いていたスーパーで材料を買って、自炊することになりました。というか、夫がトマトソースのスパゲティを作ってくれました。
美味しかったけれど、もう疲れ果てていて、早く食べて、ベッドに横になりたいという気分でした。
結局、体調が悪く、ベッドに横になっているほうがいいというときが多く、天気が悪いこともあって、あまり外出をせず、自炊(夫がしてくれました)が多かったです。
湯たんぽを持っていって、とてもよかった…。暖房はあったのですが、発熱のせいか私は寒く、湯たんぽがありがたかったです。
この旅行については、いくつかハイライトの形で、記事を投稿するつもりです。

診察結果次第で、旅行OKか?

2013-05-10 11:11:23 | 医療・病気
火曜日の夜に抗生物質の投与を受けたあと、脚の痛みはなくなりましたが、違和感はありました。いつもは抗生物質を入れた次の日には熱はかなり下がるのですが、水曜日もまだ38度台で、ぐったりしていました。
木曜日はずいぶん良くなりましたが、咳も出て、なんかすごく疲れた感じでした。金曜日に、土曜からの旅行に行ってもいいかどうかの判断を医師からもらうのですが、私自身としてはどっちでも良い感じです。無理して行ってもたいへんなだけだし、山の新鮮な空気を吸って少しハイキングと思っていたのですが、体力的にハイキングなんてできそうもありません。それに加え、天気予報も良くなく、寒く、曇りや雨になりそうです。
金曜日に診察を受けに行くと、まず血液を取って、CRPを測ります。そして、看護士さんが、医師に電話して相談という形でした。しかもこの前のB医師ではなく、金曜担当のJ医師に電話することになっているそうです。CRPは130くらいで、看護士さんが言うには「その前は200を超えていたから、下がってよかったね」とのことです。私は、火曜日には84と聞いていたのでびっくり。私は聞き間違えたのか、火曜日に採血した2本目が200を超えていたのか、詳細はよくわかりません。J医師の判断は、CRPが下がっているので旅行に行ってもいいですよとのこと。私は、まだCRPが100超えているのに出かけて良いのかなーと不安で、J医師は面識のない医師で私の病歴とかよく知らないと思うので、ちょっと疑問もありましたが、看護士さんも「良かったねー。旅行にOKが出て」と喜んでくれて、異議を唱えることもできず、家に帰りました。熱は38.2度くらいありました。
夫は旅行を楽しみにしていたので、旅行にOKが出て、うれしい様子。なんか行きたくないなーと思いながらも、そうとは言えず、パラセタモルを飲んで、少し気分のいい時を見計らって、旅行準備をすすめました。
明日の土曜日出発です。行き先は、ドイツのアイフェル地方。まあ、車で4時間弱ですから、なんとかなるでしょう。
でも、大丈夫かなあと不安もありました。

脚痛再発、発熱

2013-05-07 10:16:52 | 医療・病気
昨日の月曜日、いつもの脚の痛みを感じました。最初は僅かだったのですが、だんだんとひどくなりました。
まったく予期していなかったので、悲しくなりました。日曜日に外出したのですが、2、3時間でしたし、無理はしないように気をつけていたのですが、ラーレンの街を少し散歩したのが駄目だったのでしょうか。
少し熱も出てきて、38.1度くらいまで上がったので、B医師の診察を受けました。CRPを測ったら、84ということで、静注で抗生物質を入れてもらいました。この処置のために待ったりしてるうちに、熱をまた測ったら38.5度に上がってきており、処置後にCRPのための血液サンプルをもう一度採取しました。「どうする? 入院にしようか?」とB医師は言いましたが、きっぱり「家へ帰ります」と言い、ドキシシリン(doxycyline)という錠剤の抗生物質を一週間分もらい、帰って来ました。
その夜、熱は39.5度まで上がり、パラセラモルを2錠飲みました。ほとんど眠れませんでした。
実は、土曜日の5月11日から旅行に行く計画を立てており、予約も済ませていました。ハイキングなどができる自然公園で、5月の良い天気の中を少しウォーキングをしたりして体力強化をしたいと楽しみにしていたのですが、その計画実現が危うくなってきました。
次の診察は金曜日で、そのときに医師から旅行がOKかどうかの判断をもらうことになりました。

Singer Laren Museum@Laren(オランダ)

2013-05-05 07:56:15 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、青空が広がる気持ちの良い天気。気温も20度を超え、暖かく感じます。
こんな日は、一日中家にいるのがもったいないので、Singer Laren Museumへ出かけることにしました。
Laren(らーれん)はアムステルダムから東の方へ少し行ったところにある町で、ヴィラ(大邸宅)が立ち並ぶ場所です。オランダを代表する作曲家Diepenbrockが登場する小説「Het Grote Zwijgen」を読んだときに、Diepenbrockが落ち着いて作曲できるようにこの場所に別荘を持ったことから、この土地の名前がよくでてきていました。
この美術館、よくテレビの美術系番組で紹介されていたので一度行ってみたいと思っていました。
ちょうど、「コブラからデュマまで、De Heus-Zomerコレクション」という展示をおこなっていました。これは、De Heus-Zomer夫妻が集めた現代美術の作品集の展示です。この夫妻は企業で成功し、アマチュアの美術愛好家として主にオランダの現代美術の作品を買い始め、長年にわたる収集により、ユニークなコレクションを築きました。まだ70歳台くらいのご夫婦で、確かLarenに住んでいます。
面白い作品や、有名な作家の作品もあり、興味深い展示でした。個人で、これだけいろいろ集められるのねと感心しました。
美術館自体は小さめで、1時間くらいで簡単に見て回れます。常設展示はありませんでした。
美術館のカフェで休憩した後、天気も気持ちよく、少し歩いて、Larenの街の中心へ。しゃれたお店やカフェがあり、賑わっていました。
他には何もすることがなく、帰途へ。
Singer Laren Museum、一度は行ってみるといいけれど、何度も行きたいとは思いませんでした。小さい美術館にしては、入館料が高すぎると思います(13ユーロ)。
この日、体調は良好でした。
更新がひじょうに遅れています。いろいろありました。疲れました。

レナリドミド+デキサメタゾン 第41サイクル開始

2013-05-03 08:36:27 | 医療・病気
レナリドミド10mg、デキサメタゾン0.5mgを週3回服用、4週目はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの41回目が始まりました。
私はレナリドミドといつも書いていますが、製品名はRevlimid(レブリミド)で、イギリスのCelgine(セルジーン)社のものです。10mgのカプセルで、黄色と白の箱に21カプセルが入っています。以前は、箱にはオランダ語のみが書かれていたのですが、今回もらった箱は一見同じですが、記述がオランダ語、フランス語、ドイツ語の3カ国語になっていました。オランダ、ベルギー、ルクセンブルグに流通するもののようです。そして、箱の上には赤いシールが張られており、「risicovolle stof」(危険物質)とオランダ語のみで書かれていました。
さて、4月23日に免疫グロブリンの静注を受けたわけですが、その前のIgGの値は4.2でした。その後の血液検査の結果を見て、足りないようならまた免疫グロブリンの静注をすると言われていたのですが、担当医師がバカンスに行ってしまい、帰ってくるまでおあずけ状態になっています。気になったので、看護士さんにIgGの値だけ教えてもらったのですが、6.1でした。
オランダは今週は天気がよく、青空が広がり、気温も20度を超えたりして、半袖で歩いている男性もいたりします。
体調は良好です。

本「ミカドの肖像」

2013-05-02 15:11:20 | Book
猪瀬直樹著「ミカドの肖像」を読了。
800ページを超える、読み応えのあるノンフィクション。1986年に書かれたものですが、まったく色あせない内容で、とても興味深く読むことができました。
ベルギーのバンドMikadoへのインタビューからはじまり、海外で人気のゲームMikadoの話が混ざり、海外で長年人気のオペレッタ「The Mikado」についての話が絡みます。どうして、これらにミカドという名がついたのかを調べるために著者は海外取材も行って、探っていきます。
Mikadoといえば、こちらではポッキーと類似のお菓子の名前がMikadoです。これは、ゲームのMikadoが細い串状のものを使うゲームなので、その棒とよく似ていることからつけた名前なのでしょう。
この本には、なぜ明治天皇の肖像写真が欧米顔をしているかについての考察もあり、その原因に大きくかかわっているのが、当時紙幣に肖像を入れるのに銅版画の技術が必要で、そのために招聘した外国人技術者エドアルド・キヨッソーネでした。彼は、多数の日本美術工芸品を収集し、死後、その美術品は故郷イタリアに送られて、現在美術館になっています。
ここで、以前、ロッテルダムのWereldmuseumに「SAMURAI」展を見に行ったときに、出展されている多くの鎧やかぶとがイタリアの聞いたことがない美術館からのもので、不思議に思ったことを思い出しました。ああ、あの展示物はこのエドアルド・キヨッソーネの収集物からなるイタリアのジェノバにある美術館(エドアルド・キヨッソーネ東洋美術館)から来ていたのだなと、納得することができました。この本を読むまでは、この人物のことをまったく知らなかったので、読んで、知識がつながって、うれしく感じました。
また、プリンスホテルが旧皇族の跡地に建っており、西武の堤一族がどのようにして土地を買い、今の繁栄を築いたかについても書かれており、いろいろと多岐にわたるテーマが絡み合った一冊ですが、一応、天皇、皇族、ミカドという点で収斂され、とても面白かったです。
同著者の別の本も読んでみようと思っています。日本の明治以降の歴史には、自分が知らないことが多すぎるなあと感じています。
体調は良好です。