Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

オランダ医療ニュース「携帯人工腎臓実現に向けて」

2014-02-05 10:12:26 | 医療・病気
2014年2月4日のオランダのTV番組「Tijd voor Max」で放送されたように、オランダのNierstichting(腎臓協会)は、携帯人工腎臓(draagbare kunstnier)の実現に向けて、募金キャンペーンを開始しました。
700万ユーロ(約8億円)のお金を目標に掲げています。

人工腎臓、いわゆる血液透析の機械は、1943年にオランダ人のWillem Kolff(ヴィレム・コルフ)が発案しました。それから70年の年月が経ちましたが、技術自体はさほど変化していません。
さらなる開発を実現するためには、企業を設立し、事業を開始することが必要です。
今年700万ユーロの募金が実現し、計画が動き出せば、2015年に機能設計が終了し、2017年に最初の携帯人工腎臓を小規模のグループに臨床で提供できる計画です。
世界で透析患者は約250万人、オランダでは約6500人。
オランダでは、すでに1万人が腎臓移植を受けています。
オランダでは、移植を待つ時間は約4年。
オランダでは、毎年、透析患者の6人に1人が死亡しています。
移植が身体的理由でできない人や、移植をしてもその腎臓が機能しない場合があります。
(以上は、Nierstichiting作成のFactsheet(PDF)からの抜粋))
オランダ腎臓協会(Nierstichting)は40年以上の歴史を持つ、しっかりとした団体です。計画通りに携帯人工腎臓が実現する可能性はかなり高いと思います。
これがうまく行けば、世界、もちろん日本にもいずれ波及するでしょう。
テレビで見た感じでは、携帯人工腎臓はA4サイズくらいの大きさでした。実現すれば、携帯できるし、また一人一個支給され、病院に行かずに好きな時にいくらでも透析できるので、透析時間が長くなり、身体に良い影響を与え、QOLが改善され、死亡率も低くなるだろうとのことです。
オランダは、腎臓協会だけでなく、心臓、脳、肺などそれぞれの協会があり、毎年時期をきめて募金のキャンペーンをかなり大々的に行って、それぞれの問題に取り組んでいます。
とりえず、目についたオランダ医療ニュースでした。
体調は良好です。



映画「Mejima(女島)」@ロッテルダム国際映画祭2014

2014-02-04 16:25:01 | Movie
今年のロッテルダム映画祭で最後に見た作品は「Mejima(女島)」でした(1月26日のことです)。
薄汚い小屋のようなところで、をしている若い男メジマ(女島)。同僚のハチオは、金をたくさん儲けることが人生の目的だという。メジマには人生の目的はない、ただ面白く行きたいだけ。
ハチオはお金が儲かるために中国人の組織の仲間となり、の職場はやめてしまう。メジマは毎日解体作業をしながらも、中国人組織のボスのリーに敵対心を燃やし、その彼女のモンに親近感を抱き…。
あとは、暴力とセックスと…。
私はまったく楽しめなかったです。どういうフィロソフィーを読み取ればいいのかもわかりませんでした。監督は「何が何でも生きるという、生の力強さを描きたかった」ということですが、人を殺しても生きるって何って感じです。それも特に殺すほどの動機が読み取れないです。
しかし、このメジマを演じる伴道生という俳優は、この役にぴったりはまっていて良かったです。
この映画、私の好みにはまったく合わないものでしたが、夫は「面白かった」と肯定的でした。男の人の好みの映画なのかも。
さて、今年のロッテルダム国際映画祭、最優秀作品賞のタイガー・アウォード長編3作の1つに日本人監督の作品だ選ばれました。それは、私も見た池田暁監督の「Anatomy of a Paperclip (山守クリップ工場の辺り)」です。おめでとうございます。
早いことに、もう2月。まだ珍しいことにちゃんと雪を見ていません。暖かいのはうれしいのですが、雪も見たいのです。
体調は良好です。

スキーダム市立美術館@オランダ

2014-02-02 15:02:20 | Wblog:お出かけMuseum
スキーダム(Schiedam)はロッテルダムの隣にある市です。
そこの市立美術館(Stedelijk Museum Schiedam)に行ってきました。
オランダの20世紀以降の作品がたくさん展示されている美術館です。
今は2015年9月まで「Ik hou van Holland. Nederlandse kunst na 1945(オランダが好き、1945年以降のオランダ芸術)」という展示が行われており、オランダ人の芸術家の作品を見ることができます。床にボタンがあり、それを踏むと、芸術家の説明が壁に青く写るという展示で、まず作品をじっくり鑑賞できるようになっています。
CoBraの活動で有名なカレル・アペル、コルネイユ、コンスタン、Lucebert、 Anton Rooskensなどのほか、Armando、Jan Schoonhoven、Rob Scholteなど60名ほどのオランダの20世紀の芸術家が紹介されており、見応えがありました。
それほど大きくない市立美術館ですが、カレル・アペルの作品をたくさん所蔵しています。
地下にはカフェがあります。そこで少し休憩して、ゆっくり見て回って、全部で約2時間強くらいでした。
訪問者はあまり多くなく、人を気にせずに見れて、よかったです。
体調は良好です。