20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「旅の日記から」(「鬼ヶ島通信」より)

2008年12月25日 | Weblog
 先日、親しい編集者のK社のKさんに「鬼ヶ島通信」をお送りいただきました。
 彼女はこの雑誌の、編集委員のおひとりのようです。
 惹かれたのはそこに掲載されていた、画家・小林豊さんのスケッチと文章でした。
「旅の日記から」には、海外を歩く彼の、目と足と感性で捉えた人びとの暮らしの風景が、見事な描写と重厚で無駄のない簡潔な文体で綴られています。
 
 小林豊さんとは、日ごろからの仲よしです。仕事のお仲間で作っているなかよしグループのメンバーなのです。
 先日も酔いにまかせて彼は、日本のある土地の話を熱く語ってくれました。
 彼の話を聞いていると、見知らぬ土地の漆黒の闇や、極彩色のいかがわしさまでが映像として浮かんできます。
「あそこは日本の恥部だよ。でもそれが面白い」  
 スケッチと文章だけではなく、彼の言葉はいつも、無駄がなく、ずっしり重く、おまけに美しいのです。
 ワイルドで、あたたかい佇まいが、それをあと押ししています。

「旅の日記から」を読んでいると、ロシアの街を歩いてみたくなります。
 見果てぬ土地を歩いてみたくなります。
 機会がありましたら、ぜひお手にとってページを繰ってご覧になってください。
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