作家の次良丸忍さんが新刊をご出版になりました。
次良丸忍さんといって、まず思い浮かぶ作品が、新見南吉児童文学賞を受賞された『銀色の日々』(小峰書店刊)です。
日本児童文学者協会の事務局員でいらっしゃる次良丸さんは、繊細な少年の内面を叙情性豊かな文体で描き出す短編の名手というイメージが、私たちの胸にはしみこんでいます。
その彼が「スポーツもの」のエンターテインメント作品を書きました。それがこの『れっつ! スイミング』です。
スポーツ万能のくせに、水泳だけはまるきりだめという少女「ルカ」が主人公の。
あとがきで、彼はこう書いています。
「苦手っていうのは、自分をパワーアップさせるための、とっても大事なアイテムなのだ」と。
この物語を読んでいると、まるっきり泳ぐことのできない私でも、もしかしたら練習の仕方さえわかれば、泳げるようになるかもしれないと思わされます。順序を踏んで練習を積み重ね、水にしたしみ、勇気をだしさえすれば・・・。
そしてその努力をへて、ある日、水のなかの自分の体が軽く感じる瞬間。
水のなかの音が、ゴボゴボというくぐもった低い音から、軽やかな「クルルルグルルルル」という音にかわった瞬間。
なるほど、これが泳げるようになった瞬間の体の変化なのか、と、カナヅチの私は、その感覚を一度試してみたいような気持ちになりました。
小学校中学年向けの、楽しいお話です。
ぜひお読みになってください。
次良丸忍さんといって、まず思い浮かぶ作品が、新見南吉児童文学賞を受賞された『銀色の日々』(小峰書店刊)です。
日本児童文学者協会の事務局員でいらっしゃる次良丸さんは、繊細な少年の内面を叙情性豊かな文体で描き出す短編の名手というイメージが、私たちの胸にはしみこんでいます。
その彼が「スポーツもの」のエンターテインメント作品を書きました。それがこの『れっつ! スイミング』です。
スポーツ万能のくせに、水泳だけはまるきりだめという少女「ルカ」が主人公の。
あとがきで、彼はこう書いています。
「苦手っていうのは、自分をパワーアップさせるための、とっても大事なアイテムなのだ」と。
この物語を読んでいると、まるっきり泳ぐことのできない私でも、もしかしたら練習の仕方さえわかれば、泳げるようになるかもしれないと思わされます。順序を踏んで練習を積み重ね、水にしたしみ、勇気をだしさえすれば・・・。
そしてその努力をへて、ある日、水のなかの自分の体が軽く感じる瞬間。
水のなかの音が、ゴボゴボというくぐもった低い音から、軽やかな「クルルルグルルルル」という音にかわった瞬間。
なるほど、これが泳げるようになった瞬間の体の変化なのか、と、カナヅチの私は、その感覚を一度試してみたいような気持ちになりました。
小学校中学年向けの、楽しいお話です。
ぜひお読みになってください。