現在、国立博物館では「空海 密教美術展」が開催されています。
先日、国立博物館に行った目的は、それを見るためでした。
しかしあまりの人の多さに、「孫文・・・」を見て帰ってきてしまいました。
その後悔の思いが、BSプレミアムで放送された「空海 至宝と人生」を見るきっかけになりました。
弘法大師こと、空海がなぜ唐に渡り、仏教から密教へ移っていったのか。
番組では、かつての中国「長安」(現在の西安)にいき、現地でその長安の街から出発し、考えていきます。
仏教では煩悩は悪しきものと、されていますが、密教の「理趣経」と言われる思想、(万物は、欲望も怒りも、嫉妬も、やさしさもすべてを持ち合わせている)に影響され、空海はその原点から仏像を作り出していきます。
それが空海の作った「怒りの仏像」なのだそうです。
三回にわたって放送される「空海」論は、とてもおもしろそうです。
その番組を見ていたら、空海が作り上げた、京都「東寺」の立体曼荼羅を見てみたくなりました。
(写真は、NHkのサイトからお借りしました)