20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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すみだ北斎美術館

2017年11月23日 | Weblog

       

 先日、「すみだ北斎美術館」に行ってきました。

 建物はなかなかオシャレで実験的ですが、展示が少なくて、それがちょっとがっかり。

 北斎は68歳のとき、脳溢血で半身麻痺になり、滝沢馬琴がやってきて、娘のお栄にこういったそうです。

「これを細かく刻んで酒を加え、焦がさぬように煮詰めよ。水飴のごとき様子にならば火から下ろし、白湯で割って服ませてやれ。…卒中薬ゆえ酒は極上の物を購うて、柚子一つに酒を一合の割合じゃ。煮詰めるうちに酒毒は飛ぶ。砂糖を用いずとも、柚子と酒で甘みは出るゆえ喉越しも良い。それと、包丁や鉄鍋は金気があるゆえ決して用いぬように。柚子を刻むは竹べら、煮るは土鍋に限る」

 そうして、半身不随を治し、「富嶽三十六景」を描いたと言われています。

 でも、柚子とお酒で、本当に治るのでしょうか?

 その後、北斎は、中国の医学書を読み、自家製漢方薬に凝り、それが長寿の秘訣だったとか。

 

 部屋は汚く、食事もいい加減なもので、大の甘党で、美味しいお茶が大好きだったらしいです。

 ただお酒とタバコだけはやらなかったと言われています。

 自家製漢方薬と、お茶と、長寿遺伝子のDNAのおかげかどうか、北斎は、あの時代の人としてはとても長寿で、精力的に仕事をしていました。

       

 これは「百物語」を画題として妖怪を描いた「さらやしき」。でも「百物語」と言えども、5つの絵しか確認されていないそうです。

       

 ご存知「富嶽三十六景 山下白雨」

       

 これもご存知「富嶽三十六景 神奈川沖波裏」

       

 北斎漫画。

 写真OKなのは、嬉しいですが、北斎漫画。もっとたくさん展示して欲しかった!!

コメント
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