先日、「すみだ北斎美術館」に行ってきました。
建物はなかなかオシャレで実験的ですが、展示が少なくて、それがちょっとがっかり。
北斎は68歳のとき、脳溢血で半身麻痺になり、滝沢馬琴がやってきて、娘のお栄にこういったそうです。
「これを細かく刻んで酒を加え、焦がさぬように煮詰めよ。水飴のごとき様子にならば火から下ろし、白湯で割って服ませてやれ。…卒中薬ゆえ酒は極上の物を購うて、柚子一つに酒を一合の割合じゃ。煮詰めるうちに酒毒は飛ぶ。砂糖を用いずとも、柚子と酒で甘みは出るゆえ喉越しも良い。それと、包丁や鉄鍋は金気があるゆえ決して用いぬように。柚子を刻むは竹べら、煮るは土鍋に限る」
そうして、半身不随を治し、「富嶽三十六景」を描いたと言われています。
でも、柚子とお酒で、本当に治るのでしょうか?
その後、北斎は、中国の医学書を読み、自家製漢方薬に凝り、それが長寿の秘訣だったとか。
部屋は汚く、食事もいい加減なもので、大の甘党で、美味しいお茶が大好きだったらしいです。
ただお酒とタバコだけはやらなかったと言われています。
自家製漢方薬と、お茶と、長寿遺伝子のDNAのおかげかどうか、北斎は、あの時代の人としてはとても長寿で、精力的に仕事をしていました。
これは「百物語」を画題として妖怪を描いた「さらやしき」。でも「百物語」と言えども、5つの絵しか確認されていないそうです。
ご存知「富嶽三十六景 山下白雨」
これもご存知「富嶽三十六景 神奈川沖波裏」
北斎漫画。
写真OKなのは、嬉しいですが、北斎漫画。もっとたくさん展示して欲しかった!!