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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

神話の山・伊那佐山(5.30)

2008-06-01 20:53:28 | 山日記



青蓮寺から20分、伊那佐文化センターに車を置きました。
神武天皇の「楯並めて伊那瑳の山の 木の間ゆも い行き瞻らひ 戦へば 我はや飢ぬ 嶋つ鳥 鵜飼が徒 今助けに来ね」の歌が彫られた石碑の向こうに伊那佐山が見えます。
正午まであと10分ですが、お昼は山に入ってからと日盛りの道を山へ向かいます。



山路集落の坂道を登り、「大明神道」の文字が彫られた十五丁石の分岐を過ぎます。
十三丁石からようやく山道になり、ひんやりした杉植林に入ると、すっと汗が引きます。



少し急な登りで十丁石を見て、勾配が緩むと石の鳥居が立ち、「右やたき、左嶽大明神」の石標のある三叉路に来ます。
鳥居を潜って急坂と平坦道の繰り返しで稜線にでると、山頂は間近です。



社殿裏の三角点(637.2m)を確かめた後、西側の展望図前で昼食をとりました。
少しずつ場所を変えながらの木の間越しですが、二上山から金剛山への山波、音羽三山、竜門ヶ岳…ここにも神武伝説の残る烏塒屋山の整った山容、遠く大峯の山々も望めました。



食事を終わる頃、空に黒い雲が増えてきました。雨の降らないうちにと腰をあげ、T字路から少し先の猿岩展望台に下りました。
咲き残ったヤマツツジの向こうに比布の集落が見下ろせます。



元の道を下って、帰り道に山頂から見えた八呎烏神社に詣でました。
神武天皇が熊野から大和に入るときに道案内した八呎烏(武角身命の化身)を祀る神社です。
境内から見上げる神話の山・伊那佐山は意外に高く聳えていました。